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「Radeon Software Crimson Edition 17.11.4」公開。RX Vega向けのバグ修正と,VR関連の最適化がトピックに
Hotfixではない,通常リリースとなる17.11.4ドライバは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」版という位置づけ。Oculus VR製ユーザーインタフェース「Dash」と,北米市場で12月1日発売予定のVRタイトル「DOOM VFR」に向けた最適化版という扱いになっている。
入手先は下に示したとおりだ。最近のAMDはRadeon RX Vegaシリーズとそれ以前のGPUとでドライバの入手先を分けているのだが,入手できるインストーラに違いはないことから,4Gamerではリンク先を1つにしている。
また,日本時間11月30日11:30時点だと,サーバー側の問題で,一部のドライバダウンロードページへうまく到達できないようだ。以上の点はご注意を。
→64bit版Windows 10用Crimson ReLive 17.11.4
→32bit版Windows 10用Crimson ReLive 17.11.4(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 7用Crimson ReLive 17.11.4
→32bit版Windows 7用Crimson ReLive 17.11.4(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson ReLive 17.11.4
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson ReLive 17.11.4(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson ReLive 17.11.4
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson ReLive 17.11.4(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
※2017年10月時点でAMDは,「Radeon R9 FuryシリーズとRadeon Pro Duo,Radeon RX 400シリーズでは64bit版Windows 10・8.1・7に対応,Radeon RX 500シリーズでは64bit版Windows 10・7に対応」というスタンスだ。Windows 8.1用ドライバは,64bit版が「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.7.1」,32bit版が「Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.1.2」を最後に更新されていない。
「Display Driver Package」のバージョンは「17.
気になるバグフィックスはRadeon RX Vega関連が2点,CrossFire環境向けのものが1点の計3点のみ。全体として規模は小粒ながら,Hotfix版を見送ったRadeon RX Vegaシリーズのユーザーにとっては必須のアップデートということになりそうである。
それ以外のユーザーは見送ってしまっても構わないとは思うが,AMDはゲーマーに最新版ドライバの導入を推奨しているので,ドライバのアップデート作業が自己責任になるのは了解のうえで,提案に乗っておくのもアリだろう。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Crimson ReLive 17.11.4の対応GPU
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Crimson ReLive 17.11.4が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.3 Hotfix)
- Display Driver Package:17.40.2511.
1015 -171127a1 -320995E -Crimson ReLive(←17. 40. 2511 -171115a -320421E -Crimson ReLive) - Radeon Settings:2017.1127.1953.35761(←2017.1115.1824.33103)
- 2D Driver:8.1.1.1624
- Direct3D:9.14.10.01304
- OpenGL:6.14.10.13497
- OpenCL:23.20.793.1024(←23.20.793.0)
- Mantle:9.1.10.0228
- Mantle API:102400
- Audio Driver:10.0.1.6(←10.0.1.5)
- Vulkan Driver:1.7.0
- Vulkan API:1.0.54
●Crimson ReLive 17.11.4における最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.3 Hotfix)
- 「DOOM VFR」およびOculus VR製ユーザーインタフェース「Dash」に向けた最適化
●Crimson ReLive 17.11.4における新要素
- リリースノートに記載なし
●Crimson ReLive 17.11.4で解決した問題
- (AMDによる)「High-Bandwidth Cache Controller」(HBCC)階層サイズ調整の結果,Radeon RX Vega搭載システムが不安定になることのある問題(※冒頭の丸括弧内は筆者による推測だが,おそらくこういうことだと思われる。原文は「Adjusting HBCC segment size on Radeon RX Vega series graphics products may cause system instability on certain configurations.」)
- CrossFire構成時に「Star Wars Battlefront II」を実行し,「display modes」を変更すると,システムがハングすることのある問題(※「display modes」と言えば,普通はシングルディスプレイやマルチディスプレイといった接続形態のことを指すはずだが,文脈上,そこまでの確信は持てない。ゲーム側のグラフィックス設定を指している可能性もある。原文は「A system hang may be experienced when switching display modes in Star Wars Battlefront II on certain Radeon graphics products in a Crossfire configuration.」)
- Radeon RX Vega搭載環境で(Radeon Settingsが)正しくない消費電力およびクロック値をレポートすることのある問題(※丸括弧内は筆者推測。おそらくこういうことだと思われる。原文は「Incorrect power and clock values may be reported on some Radeon RX Vega series graphics products.」)
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
DOOM VFR
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