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4か月弱ぶりのWHQL版「Radeon Software Adrenalin Edition 18.5.1」リリース。Ryzen 2000G公式対応を果たした統合型ドライバ
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印刷2018/05/24 11:39

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4か月弱ぶりのWHQL版「Radeon Software Adrenalin Edition 18.5.1」リリース。Ryzen 2000G公式対応を果たした統合型ドライバ

 北米時間2018年5月23日,AMDから公式最新版グラフィックスドライバ「Radeon Software Adrenalin Edition 18.5.1」(以下,Adrenalin 18.5.1)が登場した。「Radeon Software Adrenalin Edition 18.2.1」以来,4か月弱ぶりとなるWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版だ。

 最大の特徴は,Radeon Softwareとして公式に初めて「Ryzen Desktop Processors with Radeon Vega Graphics」(以下,Ryzen 2000G)のサポートが加わった統合型ドライバであること。北米時間5月18日付けに「Ryzen 2000G専用」として登場した「Radeon Software Adrenalin Edition Q2 2018」(以下,Adrenalin Q2 2018)はなぜか単体GPU製品もサポートしていたのだが,WHQLを通過した今回の18.5.1ドライバは,そんなAdrenalin Q2 2018の正式版的な位置づけと言えるかもしれない。

 すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。

64bit版Windows 10用Adrenalin 18.5.1
32bit版Windows 10用Adrenalin 18.5.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
64bit版Windows 7用Adrenalin 18.5.1
32bit版Windows 7用Adrenalin 18.5.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)

ノートPC向けの64bit版Windows 10用Adrenalin 18.5.1
ノートPC向けの32bit版Windows 10用Adrenalin 18.5.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
ノートPC向けの64bit版Windows 7用Adrenalin 18.5.1
ノートPC向けの32bit版Windows 7用Adrenalin 18.5.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)

4Gamerの最新ドライバリンクページ

 「Display Driver Package」のバージョンは「18.10.16-180516a-328911C-RadeonSoftwareAdrenalin」で,これはAdrenalin Q2 2018の「18.10.02-180511a-328794C-RadeonSoftwareAdrenalin」より新しい。バグ修正の項目を見てもAdrenalin Q2 2018と共通の項目があったりするので,やはりAdrenalin Q2 2018のWHQL通過版的な位置づけと見るのが正解ではなかろうか。

 なお,新世代APUへの対応以外では,ハードウェアレベルの4Kビデオ保護技術としてMicrosoftが推進する「PlayReady 3.0」にRadeon RX 500&400シリーズで対応したことと,「Ancestors Legacy」への最適化がトピックとなっている。

 いずれにせよ,WHQL通過版という時点で対象製品のユーザーには広く勧められるだろう。すでにAdrenalin Q2 2018を入れてあるという人も,あらためて導入を検討してみてはどうだろうか。
 ただし,ドライバのインストール作業は自己責任となるので,その点はご注意を。


#### 以下,英文リリースノートまとめ ####

●Adrenalin 18.5.1の対応GPU
  • Radeon RX Vegaシリーズ
  • Radeon RX 500・400シリーズ
  • Radeon Pro Duo
  • Radeon R9 Furyシリーズ
  • Radeon R9 300・200シリーズ
  • Radeon R7 300・200シリーズ
  • Radeon R5 300・200シリーズ
  • Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
  • Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
  • Radeon R9 M300・M200シリーズ
  • Radeon R7 M300・M200シリーズ
  • Radeon R5 M300・M200シリーズ
  • Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ


●Adrenalin 18.5.1の対応APU
  • Ryzen 5 2400G
  • Ryzen 3 2200G
  • A-Series APUs with Radeon R7・R6・R5・R4 Graphics
  • Pro A-Series APUs with Radeon R7・R5 Graphics
  • Athlon Series APUs with Radeon R3 Graphics
  • Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
  • ノートPC向けA-Series APUs with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics-ノートPC向けPro A-Series APUs with Radeon R7・R6・R5 Graphics
  • ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon R7 Graphics
  • ノートPC向けE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
  • Radeon HD 8180〜8400シリーズ


●Adrenalin 18.5.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition Q2 2018)
  • Display Driver Package:18.10.16-180516a-328911C-RadeonSoftwareAdrenalin(←18.10.02-180511a-328794C-RadeonSoftwareAdrenalin)
  • Radeon Settings:2018.0516.1451.24901(←2018.0511.1157.19690)
  • 2D Driver:8.1.1.1634
  • Direct3D:9.14.10.01334
  • OpenGL:6.14.10.13521
  • OpenCL:24.20.11016.4(←24.20.11002.8)
  • Mantle:9.1.10.0254
  • Mantle API:102400
  • Audio Driver:10.0.1.6
  • Vulkan Driver:2.0.20
  • Vulkan API:1.1.70


●Adrenalin 18.5.1における最適化
(※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition 18.4.1)
  • 「Ancestors Legacy」における性能向上。一例として解像度1920×1080ドット設定時にRadeon RX Vega 56搭載環境で最大6%,Radeon RX 580搭載環境で最大13%


●Adrenalin 18.5.1における新要素
・PlayReady 3.0新規対応
  • ハードウェアレベルの4Kビデオ保護技術であるPlayReady 3.0にRadeon RX 500&400シリーズで対応


●Adrenalin 18.5.1Q2 2018で解決した問題
  • Radeon Settingsの「Restore Factory Defaults」(出荷時のデフォルト設定を復元)からリセットしても,Radeon RX Vegaシリーズが搭載するHBCC(High-Bandwidth Cache Controller)関連の設定が正しく初期値に戻らないことのある問題
  • 「Destiny 2」を長時間実行すると(ゲームデータの)読み出し時間が長くなる問題(※丸括弧内は筆者推測。原文は「Destiny 2 may experience increasing load time durations when the game is run for extended periods of time.」。Adrenalin Q2 2018にあった項目と同じ)
  • FreeSyncが有効な環境でRadeon Overlayの「performance」(パフォーマンス監視)メトリックを有効化すると,ボーダーレスウインドウ表示したゲームでテアリングが発生することのある問題(※Adrenalin Q2 2018にあった項目と同じ)
  • Radeon RX 500シリーズもしくはRadeon RX 400シリーズによるマルチGPU構成が有効な環境で,WebブラウザからNetflixのビデオを再生すると,画面表示がおかしくなったり(Webブラウザが)ハングしたりすることのある問題(※丸括弧内は筆者による推測。原文は「Netflix playback through a web browser may experience corruption or hangs when using multi GPU enabled system configurations with Radeon RX 400 series or Radeon RX 500 series graphics products.」)
  • Radeon ReLiveによるFacebookへのストリーミング配信もしくはFacebookへのビデオアップロードが失敗することのある問題(※Adrenalin Q2 2018にあった項目と同じ)
  • 関連タイトル:

    AMD Software

  • 関連タイトル:

    Ancestors Legacy

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