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Radeon RX 5500/5500Mシリーズに対応した「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.10.1」が登場
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版となる本バージョンは,10月7日に正式に発表となった新型GPU「Radeon RX 5500」および「Radeon RX 5500M」への対応を行ったドライバだ。Radeon RX 5500/5500Mシリーズの発売スケジュールは未発表だが,ドライバは発表と同時に対応を果たしたわけである。
そのほかにも,Adrenalin 2019 19.10.1では,英Codemastersの新作レースゲーム「GRID 2019」への対応を行ったとのこと。最適化とは書かれていないので,動作を確認した程度かもしれない。
また,「Borderlands 3」をDirectX 12モードでプレイしたときにRadeonシリーズで生じていた致命的な問題が修正されているのもトピックだ。Borderlands 3でドライバの不具合に悩まされていたゲーマーにとっては朗報だろう。
毎度のことであるが,AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているため,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。もちろん,ドライバソフトの導入は自己責任であることは注意してほしい。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ###
●Adrenalin 2019 19.10.1の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5500Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2019 19.10.1の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2019 19.10.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.9.3)
- Display Driver Package:19.30.25.10-191004a-347338ERad
eon Soft ware Adre nalin 2019(←19.30.25.01-190926a-347105E-Rad eon Soft ware Adre nalin 2019) - Radeon Settings:2019.1004.1215.22045(2019.0926.1648.30252)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01410
- OpenGL:26.20.11000.13571
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.106
- Vulkan API:1.1.119
●Adrenalin 2019 19.10.1における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 2019 19.10.1における新要素
- Radeon RX 5500/5500Mシリーズに対応
- GRID 2019に対応
●Adrenalin 2019 19.10.1で解決した問題
- 「Borderlands 3」をDirectX 12モードでプレイするとゲームがクラッシュしたりハングアップすることのあった問題
- 「Borderlands 3」をDirectX 12モードでプレイするとライティングが破綻することのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズでリフレッシュレート75Hzのディスプレイを使用すると,表示にアーティファクトが発生することのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズとFreeSync2対応のディスプレイの組み合わせで,Windows上からHDRを有効にできないことのあった問題
- システムがアイドル状態のとき,一部のFreeSync対応ディスプレイで画面が断続的に暗くなることのあった問題
●Adrenalin 2019 19.10.1における既知の問題(※抜粋)
- Radeon RX 5700シリーズのマルチディスプレイ構成で,システムがスリープ状態または休止状態から復帰したとき,一部のディスプレイが表示されなくなることがある
- 「Radeon ReLive」が有効になっている状態でHDRを有効に切り替えると,ゲーム中にシステムが不安定になることがある
- 一部のRadeonシリーズを搭載した構成において,「Call of Duty: Black Ops 4」で画面のカクつきが発生することがある
- 「Open Broadcasting Software」でAMF(AMD Media Framework)エンコーディングを用いると,フレーム落ちや画面のカクつきが発生する場合がある
- Radeon VIIを用いたマルチディスプレイ環境において,プライマリディスプレイのリフレッシュレートを60Hzに設定していると,Radeon SettingsからHDMIオーバースキャンおよびアンダースキャンの設定が失われてしまうことがある
- Radeon RX 5700シリーズとリフレッシュレート240Hzに対応するFreeSync対応ディスプレイの組わせで,FreeSyncを有効にするとスタッター(画面のガタツキ)が発生することがある
- Radeon VIIでアイドル時やWindowsデスクトップ使用時にメモリクロックが意図せず上昇することがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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