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「DOOM Eternal」への最適化を行った「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.3.1」が登場
2020年3月初回のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,3月26日発売予定の最新FPSタイトル「DOOM Eternal」への最適化を行ったのが特徴であるそうだ。
リリースノートによると,「Radeon RX 5700 XT」を搭載するPCでDOOM Eternalを解像度1920×1080ドット,グラフィック品質「Ultra Nightmare」に設定した場合,前バージョンである「Rad
また,Valveから3月24日に発売予定であるHalf-LifeシリーズのVR版続編「Half-Life: Alyx」や,Ubi
そのほかに,いつものように大量の不具合修正や,いくつかのVulkan APIの拡張への対応が行われている。AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであればAdre
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 2020 20.3.1の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2020 20.3.1の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 20.3.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdre
- Display Driver Package:19.50.29.15-200317a1-353065E
-Rad eon Soft ware Adre nalin 2020 (←19 .50 .19 .15 -200 226a -352 262E -Rad eon Soft ware Adre nalin 2020) - Radeon Settings:2020.0317.1712.30971(←2020.0226.1817.32932)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01432
- OpenGL:26.20.11000.13587
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.137(←2.0.127)
- Vulkan API:1.2.133(←1.2.131)
●Adrenalin 2020 20.3.1における最適化
- 「DOOM Eternal」への最適化
●Adrenalin 2020 20.3.1における新要素
- 「Half-Life: Alyx」および「Ghost Recon Breakpoint」のVulkan APIに対応
- 以下のVulkan API拡張に対応
・VK_KHR_shader_non_semantic_info:SPIR-Vの「SPV_
・VK_EXT_texel_buffer_alignment:minTexel
・VK_EXT_pipeline_creation_cache_control:パイプラインに発生する可能性があるコストを,アプリケーションから問い合わせるフラグを提供する拡張
●Adrenalin 2020 20.3.1で解決した問題
- 「Radeon ReLive」で録画したビデオでフレーム落ちが起きたり,音声が途切れたりことのあった問題
- 一部のゲームで「Instant Replay」や画面キャプチャ,ストリーミング配信を実行するサードパーティ製のアプリを利用しているときに,ゲームが途切れることのあった問題
- Radeon ReLiveの「Scene Editor」でシーンにカスタム化した名称を付けていた場合,ホットキーを適用できないことのあった問題
- Radeon ReLiveでの録画時に録画データの保存先をカスタマイズしている場合,Webカメラの映像が画面に表示されないことのあった問題
- AMD A-SeriesおよびE-Series APUで,Radeon Software Adrenalin
2019 Edi tion世代のユーザーインタフェースになってしまうことのあった問題 - パフォーマンスチューニングにあるファンの設定で「高度な制御」を無効化すると,
「ゼロRPM」の設定が失敗したりリセットされることのあった問題 - (おそらくRadeon ReLiveの)ライブストリームを開始したり停止するとRad
eon Soft wareが自動的に閉じてしまうことのあった問題 - 一部のゲームでRadeon Software Overlayをオン,オフさせると,デスクトップカーソル(※おそらくマウスポインタ)が断続的に表示されたままになることのあった問題
- 「Red Dead Redemption 2」をVulkanモードで起動すると画面が黒くなることのあった問題
- Radeon RX VegaシリーズのHBCC(High Bandwidth Cache Controller)が有効になっている状態でVRAMの使用が8GB以上に達すると,Radeon SoftwareがクラシュしたりVIDEO TDRエラーが生じることのあった問題
- 「DOOM」(※おそらく2016年版)プレイ中,断続的にシステムがハングアップしたりゲームがクラッシュすることのあった問題
- 「Space Engineers」で「Grass Density」をオンにすると,ゲームプレイ中にハングアップすることのあった問題
- マルチディスプレイ構成でSteamVRを終了すると,システムがハングアップしたり画面が黒くなることのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズでは,「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の一部のエリアで予想より性能が低くなることのあった問題
- APUのRyzen 3000 with Radeon Graphicsでは「映画&テレビ」アプリでインタレースの動画を再生するとビデオ再生が破綻することのあった問題
- Ryzen APU製品で「PassMark」がハングアップすることのあった問題
- Radeon RX Vegaシリーズとそれ以前の世代のGPUやRadeon RX Vegaシリーズ以前のGPUを統合しているAPU製品で整数スケーリングを利用するとフレームレートが低下することのあった問題
- GCN世代の一部のGPUでRadeon Softwareの整数スケーリングの設定が表示されないことのあった問題
- Radeon ReLiveでスクリーンショットを記録するデフォルトのショートカットキーを[Ctrl]+[Shift]+[I]に,録画を行うデフォルトのショートカットキーを[Ctrl]+[Shift]+[E]に変更した
●Adrenalin 2020 20.3.1における既知の問題
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると画面が黒くなることがある。(そのため)ゲームプロファイルのEnhanced Syncを一時的に無効化している。Enhanced Syncを有効化した状態で問題が発生した場合は,無効化することで不具合を一時的に回避できる
- Radeon RX 5700シリーズでは,「Performance Metric Overlay」や「Wattman」でアイドル時に実際より低いクロックが表示されることがある。しかし,表示が誤っているだけで,消費電力や性能に影響はない
- Radeon Softwareを開いたときに,ウインドウサイズに一貫性がなかったり,前回開いたときのウインドウサイズにならないことがある
- 「HDMIスケーリング」のスライダーを変更すると,フレームレートが30fpsで固定されてしまうことがある
- HDRを有効化すると,断続的にWindowsのデスクトップやゲームの表示が破綻することがある
- Radeon RX VegシリーズでInstant Replayを有効にしてゲームをプレイすると,システムがクラッシュしたりVIDEO TDRエラーが発生することがある。Instant Replayを無効にすれば,この症状を一時的に回避できる
- 「Microsoft Edge」ブラウザでNetflixのコンテンツを再生すると,システムがクラッシュしたりハングアップすることがある
- ゲームを長時間プレイすると画面が黒くなったりハングアップする問題が生じる可能性があることを,AMDは認識している。AMDは引き続き,これらの問題の報告を詳細に綿密に監視して,調査している
- 現在,Radeon Softwareのメディアギャラリーでは「Direct ML Media Filter」を利用できない
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AMD Software
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(C)2019 Advanced Micro Devices Inc.