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印刷2006/09/23 00:36

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[TGS 2006#03]PhysXを体験できるELSAブースには世界初(?)のUnreal Engine 3.0対応タイトルが

ELSA PNYNITE X100を前面に押し出すエルザジャパンのブース
 エルザジャパンは,TGS 2006のホール4,4−S9で,最近発表したPhysX PPU搭載カード「ELSA PHYNITE X100」を大々的にアピールしていた。ブースの主役は,AGEIA PhysXテクノロジー対応タイトル「CellFactor: Combat Training」(以下CellFactor)の試遊台。誰でもAGEIA Technologiesの物理シミュレーションエンジンを体験できるようになっており,23日/24日には,各種プレゼントを懸けたゲーム大会も,以下のスケジュールで開催される予定だ。

●ゲーム大会「AGEIA PhysX対応ゲーム“CELL FACTOR”ネットワーク対戦トーナメント」スケジュール
23日(土),24日両日共通
12:00〜,14:00〜,16:00〜

■世界初(?)のUnreal Engine 3.0採用タイトル
■「RoboBlitz」がプレイアブル展示


ブースに貼られていたRoboBlitzのポスター
 そんなブースの一画に用意されていたのが,「RoboBlitz」というゲームの試遊台である。
 読者のほとんどにとって,その名前は初耳だと思うが,それもそのはず,Naked Sky Entertainmentによるこのゲームが動いているところは,エルザジャパンの技術部 製品企画 担当部長である一ノ瀬真一郎氏によると今回が世界初公開。同氏は「『Unreal Tournament 2007』より先に出る,世界初のUnreal Engine 3.0(以下UE3)採用タイトルとして開発が進められている3Dアクションパズルを,TGS 2006のため,特別にコンパイルしたもの」と説明する。

 ゲーム内の世界には慣性の法則が働いており,さまざまオブジェクトを持ち上げたり破壊したりできるが,「このバージョンは,PhysX PPUには対応していません」(一ノ瀬氏)とのこと。RoboBlitz自体はPCとXbox 360向けに2006年秋発売予定だが,それはUE3からソフトウェアでサポートできるレベルでのAGEIA PhysXテクノロジー対応に留まる。2006年末発売予定の“PhysX PPU対応版”では,一部のステージがPhysX PPUのパフォーマンスをフルに生かせる特別ステージになるという。

RoboBlitz。勘のいい人は想像がつくと思うが,ゲームは全体的にカジュアルな味付け。TGS 2006版は1面だけ切り出したバージョンとのことだが,驚くべきことに日本語化されていた。いかにもELSA PHYNITE X100にバンドルされそうだが,「現時点では,その方向で交渉中としか言えません」(一ノ瀬氏)


 エルザジャパンは,ELSA PHYNITE X100を,「TAITO TypeX」などのアーケード用システムへ展開する方向性を打ち出しているが,これについて聞いてみると,「アーケードへの展開はこれからの話」という答えが返ってきた。なかなか最適化タイトルの数が増えないPhysX PPUだが,今回のRoboBlitzをはじめ,対応は確実に進んでおり,次々に登場する最適化タイトルを武器に,まずはPC市場におけるインストールベース(≒搭載するPC)を増やしたい……というのが,今回のブースづくりのテーマであるようだ。

開発中バージョンらしく(?),今回展示されていたRoboBlitzは,ワイヤーフレームや,テクスチャをはがした状態,ライティング無効状態などにも簡単なキー操作で変更できた。興味のある人は会場で試してみよう


 なお,同社はAGEIA Technologiesとの提携発表当初から,韓国デベロッパの支援を行うとしていたが,こちらは順調という。「CellFactorを見せると,非常に食いつきがよかった」そうなので,今後に注目したい。

 最後に,PhysX PPUのロードマップについて尋ねてみたところ,一ノ瀬氏は「次世代品のプロトタイプは,おそらく年内に出来上がりますね。2007年夏以降に完成し,2007年末には市場に向けて出荷されるのではないでしょうか」と答えてくれた。正直,(質問しておいてアレだが)回答がもらえるとは思っていなかったので,驚きである。エルザジャパンのようなサードパーティに情報が出ている以上,“次世代PhysX PPU”の開発は,おおむね順調と見ていいのではないだろうか。

■「真・三國無双BB」に合わせて
■推奨グラフィックスカードを投入予定


ブースに置かれていた推奨グラフィックスカードのパッケージ。隣には真・三國無双BBの試遊台も置かれていた。真・三國無双BB目当ての人にとっては意外な穴場かも
 このほかエルザジャパンブースでは,これまた未発表の製品パッケージが展示されていたので紹介しておきたい。
 これは,「真・三國無双BB」のスターターキットを同梱したGeForce 7600 GT搭載製品「ELSA GLADIAC 776 GT」のもの。真・三國無双BB推奨グラフィックスカードとして販売予定で,代表取締役副社長の内藤万義氏いわく「現在はリースに向けての最終調整中」。土壇場で何かが起こったりしなければ,遅くとも年内には店頭に並ぶ予定という。

 大手のゲームパブリッシャに比べるとコンパクトなエルザジャパンブースだが,このように,見どころは非常に多い。この週末,TGS 2006に行く予定なら,訪れる価値は十分にある。(佐々山薫郁)

  • 関連タイトル:

    PhysX

  • 関連タイトル:

    RoboBlitz

  • 関連タイトル:

    CellFactor: Combat Training

  • 関連タイトル:

    真・三國無双 Online Z

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