3ボタン仕様のゲーマー向けマウス「Razer Salmosa」，重量は90gに。GIGABYTEとASUSはゲーマー向けキーボードを公開

Razer Salmosaのモックアップ

　2008年3月4日の記事でお伝えしたとおり，Razerは新型のゲーマー向けマウス，「Razer Salmosa」（サルモサ）を発表し，CeBIT 2008の会場に出品した。「エンジニアリングサンプルが間に合わなかった」とのことで，モックアップのみの展示となっていたが，モックアップの写真を撮影できたほか，Razerの担当者からいくつか情報を入手できたので，ここでまとめてお伝えしたいと思う。

　Razer Salmosaは，エントリーユーザー向けのコンパクトなマウスという位置付けの製品だ。本体重量は90gで，この軽さに抑えることで，親指と薬指の2本で軽く持ち上げられるほどになっているという。115（W）×63（D）×37（H）mmという本体サイズはRazer Diamondbackシリーズよりも一回り小さく，確かにモックアップを見る限り，手のひらにすっぽりと収まる印象だ。

1周18刻みとなるスクロールホイールにもラバーコーティングが施される

光学センサーの両脇に，解像度とポーリングレートの切り替えスイッチが設けられる

　「長時間のゲームプレイでも優れたホールド感と操作性を保つ」とされる，ラバーコートの施された本体。それを裏返して底面を見ると，センサーの解像度とポーリングレートを切り替えるためのスイッチが設けられている。解像度は800/1800dpi，ポーリングレートは125/500/1000Hzのなかから切り替えられる。
　Razerいわく，発売時期や価格は未定とのことだが，エンジニアリングサンプルも間に合っていない以上，致し方ないところか。

GIGABYTEはCherry製スイッチ搭載の，

ASUSはキーバッド装備のキーボードを展示

　会場にはこのほかにも，ゲーマー向けデバイスがあったので，気になる製品をピックアップしてお届けしたい。

メカニカルスイッチを採用したGK-K8000

　GIGABYTE TECHNOLOGYは，「Cherry MX」メカニカルキーボードスイッチを採用する英語フルキーボード「GK-K8000」を展示していた。
　同製品のエンジニアリングサンプルはCeBIT 2007で公開されたが，今回は「最終形モデル」（GIGABYTE TECHNOLOGY）とのこと。1年前のエンジニアリングサンプルは非常にシンプルなフルキーボードという印象だったが，ゲーマーなどからのフィードバックを受けて大幅な改良が行われたとのことで，デザインはかなり変わっている。

キーマクロはオレンジ色の［G1］〜［G10］キーから10個，［Profile］キーと［G］キーの組み合わせ（※おそらく［G1］〜［G3］）に3個の，計13個を1プロファイルに登録可能

　GK-K8000は，キーマクロの組み合わせを「プロファイル」として管理するようになっており，プロファイルは最大100パターン登録可能。1プロファイル当たり13のマクロを登録できる。そして，よく使うプロファイルを三つ，本体内蔵のプログラマブルIC「GHOST Engine」に登録することで，本体上部に設けられた［Profile］キーから素早く切り替えて利用できるようになっているのが特徴だ。また，USBサウンドデバイスを内蔵し，クリアなサウンドでヘッドセットを利用できるのもウリという。
　メカニカルキースイッチの採用により6000万回の打鍵に耐えるというのは，エンジニアリングサンプルから変わらず。キーストロークはかなり深いので，実使用時にどれくらい押し込むと反応するかが気になるところである。

GHOSTマークがあしらわれているGK-K8000。マークの近くにはUSBポート×2が用意される

10キーの右上に用意された［Lock］キーを押すと，［Windows］キーを無効化できる

USBサウンドデバイスを内蔵することで，ノイズの少ないボイスチャット環境を提供するという。サウンド入出力端子は本体左側面に用意されている

Avago 6090センサーを搭載するゲーマー向けマウス「GM-M8000」も参考出品されていた。詳細はCOMPUTEX TAIPEI 2008で明らかになる見込み

現時点ではまだ製品名のないゲーマー向けキーボード。パームレスト部にはR.O.Gロゴがあしらわれる

　ASUSTeK Computerが公開したゲーマー向けキーボードは，製品名や発売時期，価格とも未定ながら，「R.O.G」（Republic of Gamers）ブランドの一つとしてラインナップされる見込みとなっている。キーストロークの浅さと，しっかりした打鍵感が印象的なこの製品，フルキーの左側に，FPSなどでよく使うことになるキーを集めたキーパッドが用意されているのも特徴だ。キーパッド部に用意されるキーの数は必要最低限で，さらに（1）〜（4）と番号が振られたキーは数字キーでなく，マクロキーとなっている点には少々注意が必要かもしれない。

本体の左側に用意されたキーパッド部。［1］〜［4］キーの配列が少々特殊……と思いきや，これらは数字キーではなくマクロキーだという

キーパッド部の上側側面には，ヘッドセットの接続に対応するマイク入力とヘッドフォン出力が用意される。2ポートのUSBハブ機能も搭載