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Razerも「ゲーマー向け無線LANルーター」市場に参入。ベンチャー企業との共同開発で,「ゲーム向けに最適化」と謳う
北米時間2017年12月7日,Razerは,一般消費者向けの無線LAN製品を扱うベンチャー企業であるIgnition Design Labs(以下,IgnitionDL)との協業によるゲーマー向け無線LANルーターを発表した。製品名は「Portal WiFi Router」「Portal Wi-Fi Router」「PORTAL BY RAZER」とブレがあるため,本稿では以後,便宜的に「Portal」と呼ぶが,そのルックスは白く,本体にRazerのロゴもないという,「Razerが発表した製品」としてはかなり異質なものだ。
本体のサイズは239.0(W)
気になる直販価格は149.99ドル(税別)で,2018年第1四半期には世界市場でも発売予定という。
Portalは,あまり使われていない帯域を動的に選択して高速な通信を行う機能「FastLane」や,5GHz帯および2.4GHz帯を横断して空いているチャネルを探し,動的に切り替えながら高速な通信を実現する機能「SmartLane」,ゲームの通信を優先して流す「QoS」(Quality of Service)機能に対応するとのこと。Razerは,FastLaneにおいて,レーダーとの干渉を検出して自動で帯域を切り替えるときにラグが生じない機能を「ZeroWait ZWDFS technology」としてとくにアピールしている。
ちなみに,Portalという名の無線LANルーター自体は,国内でもソフトバンクの「SoftBank SELECTION」ブランドから出ている(Amazonアソシエイト)。SoftBank SELECTION版はIEEE 802.11ac対応モデルだが,この製品をベースとしつつ,いま紹介したような機能の最適化にRazerが協力したといったところではなかろうか。
Portal自体は国内での認証を取得済みなので,ハードウェア的に同じものなのであれば,Razerモデルの国内発売もあり得るだろう。続報に期待したい。
RazerのPortal WiFi Router 製品情報ページ(英語)
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