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印刷2013/06/10 20:39

イベント

[COMPUTEX]Corsairブースに展示されていた光学センサー搭載マウスがけっこういい感じ

 COMPUTEX TAIPEI 2013の期間中,Corsairは会場近くの高級ホテル「Grand Hyatt Taipei」にプライベートブースを設置し,そこでメモリモジュールやPCケース,ゲーマー向け周辺機器の新製品を披露していた。
 そこに並んでいた新製品のなかで,ひときわ目を引いたのが,Avago Technologies製の光学センサー「ADNS-3090」を搭載したワイヤードマウス,「Raptor M40 Gaming Mouse」(以下,Raptor M40)だ。まずは下の写真でその形状をチェックしてほしい。

Raptor M40
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Vengeance M60
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 ……気づいた人も多いだろう。そう,Raptor M40の形状は,Corsairのゲーマー向け周辺機器ブランド「Vengeance Gaming」(ヴェンジャンスゲーミング)の第1弾となったマウス「Vengeance M60 Performance FPS Laser Gaming Mouse」(以下,Vengeance M60)と非常によく似ている。本体手前側の筐体部分がばっさり切り落とされ,カバーだけが伸びるような形状になっているあたりはそっくりだ。

展示されていたRaptor M30 Gaming Mouse。旧Raptor Gamingが手がけていたマウスのリブランド品となる
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 ではなぜVengeance Gamingの名を冠していないのか。それはCorsairが,C独Raptor Gamingを2012年8月に買収したことと関係がある(Corsairによる英文ニュースリリース)。Raptor Gamingの買収後,Corsairはゲーマー向けのエントリーモデルシリーズとして新たにRaptor(正確には「Corsair Raptor Series」)を立ち上げたからだ。Corsairは,旧Raptor Gamingの製品をRaptorブランドで継続販売したりしているのだが,今回のRaptor M40は,新たにVengeance M60をベースとしたエントリーモデルとして訴求されるものとなっている。

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Raptor M40(右)と,Vengeance M60(の後継となる「Vengeance M65 FPS Laser Gaming Mouse」,左)。形状は同じだが,Raptor M40ではアルミシャーシや[Sniper]ボタンが廃された
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Raptor M40を斜め手前から。ボタンは左右メインとセンタークリック付きスクロールホイール,左サイド×2,ホイール手前(※写真では右奥)×2の計7個となる
 ただし,Raptor M40は単なる廉価版ではない。
 ここでVengeance M60を振り返っておくと,4Gamerで掲載したレビュー記事のとおり,Vengeance M60は,小型にもかかわらず,アルミ製のシャーシを採用することで,見た目以上に重いマウスとなってしまっていた。また,必要に応じてDPI設定値を下げる機能が割り当てられた[Sniper]ボタンが大きく,重い本体をしっかり握ろうとすると“誤爆”してしまいやすいという問題もあって,正直,高い評価を与えられるものではなかったのだ。

 それがRaptor M40では,プラスチック製のシャーシを採用することで,重量はぐっと軽くなり,さらに[Sniper]ボタンが廃された。要は,上位モデルの抱える“ゲーム用途では微妙な要素”がばっさり削られたわけである。発売前ということで,詳細なサイズや重量のデータは公開されていないが,標準で取り付けられている錘(おもり)を取り外したRaptor M40は,握ってみた限り十分に軽く,また,本体左サイドに親指を置くときも,余計なことに気を遣わなくて済む。

着脱が可能な錘は計3個。コインで蓋ごと簡単に取り外せる
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製品ボックス
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 3段階のDPI変更機能を持つ点はVengeance M60と同じ。北米市場におけるメーカー直販価格は,Vengeance M60の形状はそのままに,DPI設定を最大8200DPIまで上げられるレーザーセンサーを搭載した「Vengeance M65 FPS Laser Gaming Mouse」の69.99ドルに対してRaptor M40は49.99ドルとなっている。現時点で日本での発売時期や価格は未定だが,国内市場への投入計画自体はあるとのことなので,エントリーモデルらしい価格で店頭に並ぶのを期待したい。


デザイン性に優れたコンパクトな赤軸採用キーボード「Vengeance K65」なども


 Corsairのプライベートブースにはそのほか,キーボードの新製品も展示されていた。注目は,ZF Electronics製キースイッチ「Cherry MX Red」を採用し,10キー部を省いたデザインを採用する「Vengeance K65 Compact Mechanical Gaming Keyboard」(以下,Vengeance K65)だろう。

Vengeance K65
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 キートップが台座から浮いた外観を採用し,ユニークな外観と,掃除のしやすさを追求するとという,Vengeance Gamingのキーボードが持つ基本仕様は従来製品を踏襲。USB接続で全キーロールオーバーに対応するというのが,大きな特徴となっている。
 北米市場における価格は89.99ドル。夏以降,日本でも市場投入予定があるとのことだ。

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台座からキートップが浮いたように見える,Vengeance Gamingのキーボードに共通したデザインはVengeance K65でも採用された(左)。ケーブルは根元から取り外せる(右)
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キーピッチは標準的で,[Space]キーは大きめ。“Cherry赤軸”を採用するのは,「検証の結果,“Cherry赤軸”がゲーマーにとってベストなスイッチだという結論に至ったため」(Corsair)だそうだ。なお,キーボードの上部には[Windows]キーの無効/有効化や,サウンド出力のミュート有効/無効化,出力音量の調整といった機能用のショートカットボタンも用意される

 そのほか,気になるゲーマー向け製品を写真メインでお届けしておきたい。

「Vengeance K70 Fully Mechanical Gaming Keyboard」。日本では黒地にCherry MX Redスイッチ搭載モデルが投入予定になっているという。USB接続で全キーロールオーバーに対応しつつ,そのままではマザーボードのBIOSメニューで利用できない可能性があることから,「全キーロールオーバー対応でレポートレート1000/500/250/125Hz」という4つの動作モードと「複数キーのロールオーバー非対応ながらBIOSメニューでも使える」動作モードを,スイッチで切り替えられるようになっている。そのほかの機能もすべてハードウェアベースの実装だ。北米市場における価格は129.99ドル
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Vengeance Gamingシリーズのマウスパッド3製品,布系の「Vengeance MM200 Gaming Mouse Mat」(左上)とプラスチック系の「Vengeance MM400 Gaming Mouse Mat」(右上),両面で異なるサーフェスを持つ「Vengeance MM600 Dual-sided Gaming Mouse Mat」(下)も展示されていた。日本市場への投入予定があるという
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拡張スロット8本まで対応できるゲーマー向けの大型キューブPCケース「Carbide Series Air 540 High Airflow ATX Cube Case」。向かって左側がマザーボードと拡張カード(+底面に3.5インチHDD×2),右側が電源ユニットと2.5インチドライブ,5インチドライブ用といった具合に,ブロックを完全に分けてあるのが特徴だ。サイズは332(W)×415(D)×458(H)mmと,キューブPCケースとしては確かに巨大なのだが,奥行きは意外と短い。北米市場における価格は139.99ドル
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Corsair公式Webサイト(英語)

COMPUTEX TAIPEI 2013取材記事一覧

  • 関連タイトル:

    Raptor(旧称Raptor Gaming)

  • 関連タイトル:

    Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)

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