パッケージ
サドンアタック公式サイトへ
  • ネクソン
  • GameHi
  • 発売日:2007/07/26
  • 価格:基本プレイ料金無料+アイテム課金
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印刷2008/01/24 12:17

連載

カジュアルオヤジのオンラインFPS教室
第2回:今回は手に汗握る対歩兵戦闘で撃ちまくり

 

 

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 ミリタリー系のカジュアルなオンラインFPSを次々に紹介して手軽に世間の耳目を集めようというイカした連載,「カジュアルオヤジのオンラインFPS教室」も記念すべき節目の回である第2回に突入した。つまり,今回はゲームヤロウが国内サービスを行っている「サドンアタック」を俎上に載せる腹づもりなので,FPSビギナーの皆様も心していただきたい。なにが「つまり」なのかは謎だが。

 さて,サドンアタックの注目点は,これが白兵戦主体の戦闘を描いたものであることだ。ちなみに白兵戦とは,刀刃を以て突撃する近接戦闘の形態を指し,銃器を使う最近の戦争では今風にオシャレにCQB(Close Quarters Battle)とかCQC(Close Quarters Combat)とか呼ばれることが多い。モテようと思っている人は横文字を並べたほうがいいはずだ。

 

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 まあ要するに,戦場には銃を抱えた兵士だけが存在し,戦車や戦闘機といった大型兵器は出てこないし乗れないのである。戦車好きの筆者としては悲しいことだが,パッケージ版の海外ゲームを含めて,多くのマルチプレイFPSがこのスタイルであることは覚えておいて損はしないが得もしないだろう。どっちかというと,大型兵器が出てくるほうが少数派かもしれない。
 というわけで,サドンアタックはプレイヤースキルが物をいうのである。敵味方,互角の立場ですばやく発見し,かつ正確に敵に弾を送り込んだほうが勝つのである。スペイン人はこういう戦いを闘牛の言葉から”Mano-a-mano”(マノ ア マノ)と呼ぶ。これは男らしく目と目を見つめ合って戦うという意味であるが,見つめ合っているうちに変な関係になってしまった結果,命が助かったなどということは,ことFPSにおいてはまずないので注意が必要だ。
 以下にサドンアタックの基本情報を掲載しよう。チェキラ!

 

 

サービス開始日 2007年7月26日
発売元 ゲームヤロウ
開発元 GameHi
料金 基本料金無料のアイテム課金制

 

最大参加プレイヤー数:16人(8人対8人)
ゲームタイプ:デスマッチ/爆破ミッション/奪取ミッション
マップ数:16種類
武器の種類:メイン武器20種類以上(豊富)
大型兵器:なし

 

雰囲気:リアル系
同士討ち:なし
ヘッドショット:あり
選べる兵科数:1種類

 

世界観:
 えー,公式サイトに非常に長くて込み入ったバックストーリーが書かれているので,興味のある人はどうぞ。煎じ詰めれば,ゲームの舞台となるのはアフリカ中部の架空の国,タンジリロ共和国で,なにかといろいろあってジャン・ホーク大佐率いる反政府部隊Silent Foxと,彼を追う特殊部隊SAが戦うというものだが間違ってたらごめんなさい。だって,物語が長いんですもの。とりあえず,彼我の戦力がほぼ拮抗しており,登場するのが現代兵器であることだけを覚えておけばラッキーだろう。

 

 

サドンアタックの公式サイトは「こちら」

 

 基本情報に書いてある「スポーツ系」と「リアル系」。文部科学省が決めた明確な定義などはもちろんないが,一般にレーザー銃などの未来的兵器が登場し,二段ジャンプや高速移動といった派手なアクションが可能なタイプのFPSをスポーツ系。対して,実在の武器や兵器を使い,場合によってはジャンプさえできない一撃必殺のFPSをリアル系と呼ぶ。
 とはいえ,本連載は基本的にミリタリー系タイトルを紹介していくので,以上のジャンル分けとは若干異なっていることをご承知おき願いたい。あくまで,プレイフィールを中心に個人的な印象で分類しているので,スポーツ系とあるからといって,すっごい超ハイテク兵器が出てきたりするものは(あまり)ない。

 

 

 

ゲームのメインはチーム戦

 

 なにはともあれゲームを始めてみよう。プレイを開始するにはゲームヤロウのゲームポータルサイト「Red Banana」の会員に登録(無料)して,アカウントを取得し,でもって,クライアントをダウンロードしてインストールするというおなじみの流れである。
 ゲームは公式サイトの“Game Start”ボタンをクリックすることによってスタートするので,お間違えなきよう。私はそれが分からなくてうろたえたが。武器類はあらかじめ支給されているので,すぐにサーバー→ルームを選んで戦場に突入し,バリバリ撃たれてしょんぼりできるはずだ。ゲームモードは以下の三つで,すべてブルーとレッドに分かれたチーム戦になっている。ソロプレイ好きって人はぜひあきらめてほしい。

 

デスマッチ
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 つまりチームデスマッチ。制限時間内に既定キル数に到達したチームの勝ちで,時間がいっぱいになっても目標達成できなかった場合は,キル数の多い方が勝利という,ビギナーにも分かりやすいもの。リスポーンもし放題なので,いくらやられても大丈夫(チームは負けるが)。デスマッチ用には七種類のマップが用意されている。

 

爆破ミッション
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 制限時間内にレッドチームが所定の位置に爆弾を仕掛け,ブルーチームはそれを阻止もしくは解除するもの。やられたらリスポーンしないので,敵を全滅させてもオッケーというわけで,守り側がいくらか有利になる。ただし,二つの爆弾設置位置はけっこう離れているので,人数配置が難しい。チームワークが勝利のキーポイントだ。
 爆破ミッション用には8種類のマップが用意されている。

 

奪取ミッション
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 いわゆるキャプチャー・ザ・フラッグ。制限時間内にレッドチームが守る二つの目標物を奪取して,マップ上に「S」と表示された自陣営に戻るというもの。「ゴールデンアイ」と名付けられたマップが一つしかなく,ルームも少ないためなかなかプレイできないが,戦略性は一番高いだろう。上級者向けかしら。

 

 

 

こういうものを売っている

 

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 サドンアタックでマッチを終了させると,経験値とポイントがもらえるという二本立てだ。経験値は階級アップのために必要であり,会社にも経験値があれば今頃オレは社長だ,という人もいるはずだが,ただ長くやってるだけではダメなのである>オレ。世の中そんなに甘くはないわけだが,ポイントは武器の購入に使用できる。購入とはいえ,前回紹介した「WarRock」と同様,期間限定のレンタル制だ。もらえるポイントを考えれば,メイン武器を状況に応じて二〜三種類ストックしておくぐらいなら,ビギナーでもおつりがきそうな価格設定になっている(もちろん,プレイの頻度にもよるわけだが)。メイン武器は現在21種類用意されており,おなじみのアサルトライフルだけでなく,遠距離用のスナイパーライフルからサブマシンガンまで多士済々なので,キミのプレイスタイルに合わせた一品が選べるだろう。あ,なれなれしかったですか? ちなみに,最初に支給される武器にはレンタル期間がなく,永久に使用可能となっている。
 ショップへはゲーム画面の「ショップ・倉庫」をクリックすることで行けるが,手に入るアイテムには,ポイントを消費する「POINTアイテム」と,Red Bananaの通貨であるバナポイント(2008年1月現在,500バナ=500円)で購入できる「CASHアイテム」の二種類がある。
 一般論として,マルチプレイFPSのアイテム課金は難しい。高価だがとんでもなく強力な兵器,例えばどこを向いて撃っても敵に当たる「超スーパーデラックスガン」などが安価に売られてしまうと,ゲームバランスは木っ端微塵。とはいえ,それがべらぼうに高かった場合,それはそれなりに面白いかしら……という具合だ。パッケージ版の海外ゲームでは最近,経験値によるアンロックアイテムの導入が盛んであり,当然ながらそれについては賛否両論あったりする。
 というわけで,このサドンアタックの特徴はCASHアイテムがゲームバランスを崩さないようなものばかりだということだろう。キャラクターやクランマークを変更するもの,取得経験値とポイントがアップするもの,キルデス数を初期化するものなど,ゲームには便利だが,一つ一つのマッチには影響を与えないというタイプのものばかりだ。このへん,なかなか考えられている。
 というわけで,もしあなたが筆者のように特定のライバルに脳天を撃ち抜かれてばかりいるからといって,「ヤツはお金かけてっからな,けっ!」という言い訳は通用しないのである。

 

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動いているものを見たら,とりあえず撃て撃て撃て!

 

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 さあ,いつものように長い前置きを経て,やっとキミは戦場に立っている。ビギナーにとって,こうした白兵戦のコツは「操作の習熟」と「マップの習熟」に尽きる。終わり。って終わっちゃいけないが,まあ,広かったり複雑そうに見えるマップでも,しばらく遊んでいれば激戦地やポイントとなる場所が見えてくるはずだし,操作や銃撃感覚もすぐに身につくはずだ。
 「カバーの有効活用」や「足音や銃声に耳をこらす」といったTips,ひいては「有効なチームワーク」などについては,よぽど負けず嫌いな人でもない限り,それを学んでからでも遅くはないと思う。

 

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ヘッドショット,つまり頭を狙って撃つと一発で倒れてくれるので,照準はいつもそのあたりに向けておこう。う,やられた

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マップの種類,ロケーションは豊富。三歩進むと敵に出会うような狭いものから,やたらに広いものまで,内容も多彩だ

 

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グラフィックはそれなりだが,さくさく動く。出血はわりと派手め(デフォルト状態で)で,着弾しているかどうか分かりやすい

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それぞれの銃の特性はけっこうリアルに作り込まれており,トリガーを引きっぱなしだと銃口が跳ね上がったりする。でも狙撃銃,強すぎ

 

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最初は撃ち合いでいっぱいいっぱいだと思うが,たまにTabキーを押して自分の状況を確認しておくのもオツなものである。ゼロキルだと!

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リスポーンできないゲームモードでやられた場合,次のマッチを待つ間に戦友の動きが見られる。うしろだ危ない,と叫んでも聞こえないが

 

 

 

クランに入ってさらにサドンアタックを究めるのだ

 

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 なんですか,聞くところによるとお隣の韓国では,本作の累計登録会員数が1000万人を超えたとか超えないとかで,今やジャンルを代表するタイトルに成長したそうだ。
 日本でのサービス開始からはすでに6か月が経っており,「こちら」でもお伝えしたとおり,会員数/同時接続者数増加のためサーバーを強化するなど,こちらもなかなかの盛り上がりを見せている印象だ。半年といえば,そろそろベテランと呼ばれる人も増えてくる頃。プレイヤースキルのモロに出るジャンルだけに「ベテランと当たるとすぐにヤられて辛いからヤだ」という意見はたった今私が作ったものだが,もしそう思っている人がいるなら,ぜひクラン入会を考えよう。
 今さらだがクランとはチームのようなもので,クラン戦とはチーム対チームで行われるマッチのこと。クラン戦およびクラン入会の方法などは公式サイトを参照してほしいが,どうしてもバラバラに動いてしまう普通の試合と違い,役割分担や作戦といったさまざまな戦略が楽しめるはずだ。決まった時間に揃わなければならないなど,めんどくさい部分もあるが,ビギナーだからといって遠慮することはない。ベテランと戦うのでなく,教えを請うのである。そうやって上手くなってこちらもベテランになってクランを抜け,「ふふふ。復讐のときは来た」と言いながら戦いを挑む……なんてことはやっちゃいけないので注意が必要だ。

 

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■■松本隆一(迷子になりやすい突撃兵/編集者)■■
 マルチプレイFPSに片っ端から参加して惨敗を続けるFPS系編集者。そのせいか,撮影したスクリーンショットには自キャラが地面に横たわった姿ばかり写っており,たいへん冴えない。本人は「撮影しながらゲームなんかできっこない」と言い訳をしているが,世間は怪しいとにらんでいる。それでいいのか諸君。
  • 関連タイトル:

    サドンアタック

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