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印刷2005/11/14 05:32

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[G★2005#050]世界最高の赤ちゃんを決めろ! 「COME ON BABY」

 韓国の最大手玩具メーカーSONOKONGが大々的に展示していたのが「COME ON BABY」,世界各国を代表するスーパーベイビー達が「世界最高の赤ちゃん」を目指して鎬(しのぎ)を削るという,一風変わったテーマのオンラインゲームだ。
 もともと「COME ON BABY」というタイトルは,1999年の韓国のアーケードゲーム部門で"韓国ゲーム大賞"を受賞した経歴を持つ作品で,赤ちゃん達が徒競走やビンタ我慢比べなど,さまざまな競技に出場するというアクションゲーム。昔のタイトルでいえば「ハイパーオリンピック」などに近いゲームシステムを採用しており,簡単な操作で誰もが楽しめるというゲーム内容が大きなウリだ。アーケード版のヒットに伴って,2001年3月にPCパッケージ版,2005年3月にはプレイステーション2版が発売されているなど,キャラクター性とゲーム性が高く評価されてきた作品なのである。
 今回展示されていたのは,そんな「COME ON BABY」シリーズの最新作で,正確には「COME ON BABY ONLINE」とでもいうべきタイトル。まったく新しいゲームモードとして"レーシングカートモード"を実装し,激戦のカジュアルゲーム市場への参入を狙う。



 本作は,すで3回に渡ってクローズドβテストが実施されており,今回展示されていたのはその最新バージョン。現在実装されている4人のキャラクターのなかから一人を選んでプレイする。ただし,今のバージョンでは,遊べるゲームモードは,レーシングカートモードと双方のほっぺをたたき合う「ビンタ我慢比べ」モードの二つに限られており,その全貌(?)が確認できなかったのはちょっと残念。本来はさまざまな競技が楽しめる本作だが,従来あったような競技は今後順次追加していく予定という。

 ブースでプレイ可能だったレーシングモードを触ってみた感触だが,今もヒットを続けるNEXONの「Cart Rider」を,やはり相当意識していると思われる内容。というか,従来のゲームモードでなくカートレース部分を最優先している時点で,意識どころか真っ向勝負を挑んで来ているという雰囲気だろう。
 実際,ゲームそのものはかなり良く作り込まれており,カートの操作感や,邪魔し邪魔されというゲームバランスも絶妙。また本作の世界観もゲーム内容によくマッチしており,ベビーカーやベビー用歩行器をかっ飛ばしてレースをするという絵柄は,相当ユニークかつシュールで面白い。この手のゲームを「キーボードで操作」して快適と感じたのは,よく考えればこれが初めてかもしれない。



 ゲームの内容的には,ぶっちゃけて言ってしまえば「マリオカート」のそれにかなり近い。とはいえ,より直接的に相手のカートに殴りかかれるシステムや,コース上のコーン(ゲーム内通貨)を集めてアイテムや乗り物を購入したりできるなど,独自あるいはオンラインゲームならでは要素もふんだんに盛り込まれており,差別化自体は十分になされている。独特のハチャメチャ感溢れるゲーム内容は,子供ならば大はしゃぎして遊びそうな印象を受ける。

 また課金形式についてだが,基本的には,アバタービジネスを軸にしたサービスモデルを考えているとのこと。ゲーム内にあるアイテムショップには,帽子や服,乗り物などさまざまなアイテムが並んでおり,それらのアイテムも随時追加していくとの話であった。
 ともあれ,今回のカートレースモードを皮切りに,今後COME ON BABYのキャラクターを使ったさまざまなコンテンツが追加実装されていくという話を考慮すると,本作は,これ単体でゲームポータルに近いビジネス展開をしていくのではないかと推測される。サービススケジュールとしては,2005年12月中旬にオープンβテストを予定しており,日本への進出もかなり前向きに検討しているとのこと。今後の展開についての続報を待ちたい。(TAITAI)

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