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HyperX,Waves Nxベースのヘッドトラッキングに対応するヘッドセット「Cloud Orbit S」を発表
説明員いわく,Cloud Orbitは,Audeze,そしてAudezeにヘッドトラッキング技術「Waves Nx」を提供しているWaves Audioとの協業で生まれた製品とのことである。
Mobiusがどういう製品かという話はレビュー記事を参照してもらえればと思うが,簡単に振り返っておくと,USBワイヤードおよび3.5mmミニピンのワイヤード,そしてBluetooth接続に対応するヘッドセットだ。どの接続方式を選択していたとしても,ヘッドトラッキング技術「Waves Nx」を活用することで,優れたバーチャルサラウンドヘッドフォン出力を行えるのが大きな特徴となっている。
Audeze「Mobius Headphone」レビュー。ヘッドトラッキング対応の5万円超級ヘッドセットはゲームプレイを変えるか?
ライターの賈 大龍氏が,5万円以上もするゲーマー向けヘッドセット「Mobius」を買ったと言うので,サウンドデザイナーである榎本 涼氏のスタジオへ送り込み,テストしてきてもらった。「Waves Nx」により,センタリングした場所の周辺に仮想的なスピーカーを配置できる「ワイヤード」なヘッドセットは,ゲームプレイを変えるだろうか?
総じてCloud Orbitシリーズの2モデルはMobiusの下位モデル的な存在とイメージしておくのがいいかもしれない。
筆者のように,バーチャルサラウンド対応ヘッドセットを好むタイプのゲーマーからすると,面白いヘッドセットが登場すると言えるのではなかろうか。
気になる北米市場におけるメーカー想定売価は,Cloud Orbit Sが329.99ドル(税別),Cloud Orbitが139.99ドル(税別)となっている。いずれも北米市場では2019年3月末発売予定だそうだ。
Mobiusは北米市場におけるメーカー想定売価が399ドル(税込)なので,少なくともCloud Orbit Sで「Bluetooth分」だけ安価になっているのは間違いない。Waves Nxベースのヘッドトラッキング機能が気になる人にとっては面白い製品が出てきたと言えるだろう。
QuadCast
なおブースでは,同じくCES 2019のタイミングで発表となったHyperX初の単体マイク製品「QuadCast」もチェックすることができた。
円筒形のマイク本体が,ショックマウントを介してスタンドにつながるという仕様そのものはオーソドックスながら,肝心のマイク本体とショックマウント部においてかなりの部分が赤く,全体としてはかなり個性的な外観となっている。実況映像に映り込んだとき目立つ見た目なので,配信スタイルによって好みが分かれるかもしれない。
スタンド部分には,マイクを斜めに傾けられるような上下回転(チルト)の機能があった。
マイクの“頂上”には,タッチでマイクのミュートをオン/オフできるスイッチがある。“底”はマイク入力の音量調整ダイヤルだ。下に並べた写真では分からないのだが,マイク音声をモニタリングするヘッドフォンを接続するための3.5mmミニピン出力も備えていた。
QuadCastでは,入力の指向性を切り替えるノブを本体に備えるのも大きな特徴の1つとなっている。ノブの操作で4種類の指向性を選択できる仕組みで,用意されている指向性は,ステレオ,オムニディレクショナル(無指向性),カージオイド(心臓型),バイディレクショナル(双方向性)だ。
スペックの詳細は明らかになっていないものの,機能的には,ゲーム実況者向け単体マイクの草分け的製品である「Razer Seirēn」に近い。3月にも販売が始まるという北米市場におけるメーカー想定売価は139.99ドル(税別)とまずまずなので,見た目と機能に惹かれるなら候補となるのではなかろうか。
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