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[GC 2006#24]ジョン・ウーアクション「Stranglehold」は,やっぱり本当にスゴいのでは!?
本作は,チョウ・ユンファの容姿をそのまま再現した「テキーラ刑事」が,男達の挽歌さながらの二丁拳銃アクションを繰り広げるゲーム。ということで,ジョン・ウー自身も,自分の映像美が逆にちょっと滑稽ですらあることを分かっていてやっており,そこを面白がるゲームだろうなどと,なめていたところも正直あった。だが,GC 2006のMidway Gamesブースで上映されていたシアターの内容は,目からウロコと鳩がバサバサと飛び立つようなものだったのだ。
E3 2006の記事でチラリと紹介したが,本作では「Massive D」物理エンジンによる,あらゆる物質の干渉/破壊を可能としていることをウリとしている。今回GC 2006で上映されたムービーは,まさにこの「あらゆる物質の干渉/破壊」部分のデモンストレーションである。
ムービーはプレイ中の内容を収録したもので,二丁拳銃のテキーラ刑事が,レストランの厨房に立っているところから始まる。薄汚れてはいるが普通に片付いている厨房で,おもむろに銃を乱射するテキーラ刑事。すると棚の扉が衝撃で激しく開閉し,中の食器類がどっと転がり落ち,はじけ飛ぶ。それだけで「うわ,このゲーム凄い」と思わせられた。
真の見どころは,銃撃または吹き飛んだ敵が突き破ることでハデに割れたガラスの破片が,バレットタイムのさなかで見事なまでにキラキラと飛び散る様子や,マシンガンやバズーカ砲の攻撃で柱やテーブルが粉々になっていく様子,壁のタイルが銃撃によって剥がれていく様子といった,挙動の美しさ。
そして,それら一つ一つの破壊処理が折り重なった結果,戦いの場となった部屋全体の光景が,結果的に完璧な「銃撃戦の後の荒れ具合」と化していたのには,本当に驚かされた。すべての破片がそのまま残っており,まるで映画のセットのような光景を,芸術的に生み出したのだ。
本作については,まだ氷山の一角しか見せられていない感覚が強い。さらにつっこんだ情報がいつごろ公開されるのか,楽しみでたまらない作品の一つだ。(Kawamura)
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