Intel，低クロック版クアッドコアCPU「Core 2 Quad」を発表

Core 2 Quad Q6600の製品ボックス写真

　Intelは，「Core 2 Extreme QX6700/2.66GHz」に続くデスクトップ向けクアッドコアCPUの第2弾として，初めて「Core 2 Quad」の名を冠した「Core 2 Quad Q6600/2.40GHz」を発表した。すでに出荷は開始されており，4Gamerの調査によると，実勢価格は11万4000円前後となっている。

　Core 2 Quad Q6600は，Core 2 Duo E6600/2.40GHzのコアを一つのパッケージに封入したようなイメージのCPUで，システムバスクロックは1066MHz，L2キャッシュメモリ容量は4MB×2。CPUの消費電力や発熱量の目安となるTDP（Thermal Design Power，熱設計消費電力）は105Wと，上位モデルの130Wから大きく下がり，幾分扱いやすくなっているのが最大の特徴だ。

　もっとも，Core 2 Extreme QX6700のレビュー記事でお伝えしているように，ゲーム用途におけるクアッドコアCPUは，まだ実力を発揮できる状態にはない。
　これで価格がもっと安価――可能なら実勢価格の半分くらい――であれば，別の勧め方もあったろうが，現時点ではかなり厳しい。“Extreme”モデルではないため，時間が経てば，価格が下がる可能性もあるので，それに期待したいところである。

※ディスプレイ，キーボード，マウスは別売りです

　なお，タイミングを同じくして，九十九電機はCore 2 Quad Q6600搭載のPC「eX.computer EB30J FullAcceleEdition Limited」を発表した。BTO標準構成は，Intel 975X Expressチップセットに，メインメモリがPC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2，グラフィックスカードがGeForce 7900 GS搭載モデルを採用し，25万9800円（税込）。すでに九十九電機各店や直販サイトで受注を開始しているので，興味のある人はWebサイトをチェックしてみてはどうだろうか。（佐々山薫郁）