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[G★2007#01]イェダン,古代アジアで日中韓が戦いを繰り広げるMMORPG「覇ONLINE」を公開
韓国の小説家Ya Seol Rok氏 |
ちなみに,4Gamerでこの作品の第一報が掲載されたのは,2006年6月の記事だったのだが,開発はそれ以前の2005年から始まっていたのだという。
ゲームの舞台となるのは,紀元前2700年の古代東洋をモチーフにした世界。東洋に伝わるさまざまな神話や伝承,英雄譯を集め,5000種にも及ぶクエストや,山海経に記された約200種のモンスターが登場するという。
発表会場では,原作者であるYa Seol Rok氏が直接作品を紹介していたほか,テーマ曲を歌手が熱唱しつつ,傍らで作品中の衣装を着けた舞い手が踊るといったパフォーマンスも披露された。
イェダンオンラインは,「Auditoin」や「Priston Tale」などを手がけるゲーム運営会社だが,母体となっているイェダンエンタテインメントは韓国の大手レコード会社なので,このような発表の仕方は得意分野なのだろう。また,覇ONLINEをもとに小説化,映画化,ドラマ化などのメディアミックス展開も予定されているという。
さて,本作のゲーム内容だが,作品名からも想像できる(?)ように,この作品では大規模対人戦闘を含めた,あらゆる種類の戦闘形式が用意されている。1対1,1対多数,ギルド対ギルド,攻城戦,国家戦などである。基本的には国家間の戦いが主となり,これは領土の取り合いのような形式になるらしい。このゲームはファンタジーであるものの,日中韓の3か国が登場することが明言されており,三者による国家戦がコンテンツの軸となる。
後半の記者による質疑応答では,「高麗」は韓国では朝鮮の国とされているが,中国の歴史では中国扱いとなっており,歴史認識上の問題が生じるのではないか,などといった突っ込んだ質問もされていた。
高麗といっても,日本では人参の種類くらいにしか認識していない人も多いだろうが,かつてはモンゴルあたりまで制覇していた強大な国だったのだそうだ。海外展開を考えると,確かにこのような歴史認識の問題は,波乱を呼びそうな雰囲気である。
なお,日本でのサービスについては,具体的な内容は聞けなかったが,すでに何社からか声がかかっている模様。イェダンでは,この作品を東洋ファンタジーMMORPGの決定版とすべく,鋭意開発中とのこと。韓国内でのサービスは2008年下半期となっている。
覇ONLINEのイメージイラスト |
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