インタビュー
アルテイル2パッケージ版のプレゼントも! アルテイル&アルテイル2の大型アップデートの見どころについて聞いてきた
また同日,これらのタイトルを提供しているオンラインカードゲームポータル「アルテイルネット」自体もリニューアルオープンしている(関連記事)。
これらの新機能や,アルテイルネットのリニューアルに関し,GPコアエッジのプロデューサーである馬場康人氏にいろいろと話を聞いてきた。それぞれの紹介とともに,開発の経緯や,見どころなどについてお伝えしよう。
なお今回,3月13日に発売されたアルテイル2のパッケージ版「はじめての『アルテイルII』プレミアムキット」10本を,4Gamer読者へのプレゼントとして提供してもらった。記事の最後に応募フォームへのリンクがあるので,奮ってご応募を。
「アルテイルネット」公式サイト
公式サイトのデザインコンセプトは
現実の世界とゲームの世界をつなぐ“扉”
馬場氏によれば,アルテイルの舞台となっている“ラヴァート”は,私達の住んでいる世界とは別の次元に存在する世界だという。プレイヤーは私達の世界から,今は遺跡と化しているラヴァートへ赴き,かつてそこで活躍したさまざまなキャラクターの肖像画や名前などが刻み込まれた石板を発掘しているという設定なのだそうだ。
もう気づいている人も多いと思うが,その石板こそ,本作でプレイヤーが戦いに利用しているカードなのである。
「このような舞台設定については,アルテイルの生みの親である浅沼(浅沼拓志氏)の頭の中で思い描かれていたのですが,具体的には説明されていませんでした。私自身,彼から直接話を聞くまで知らなかったのです。この話を聞いて,これはぜひ公式サイトの位置づけやデザインに生かそうということになりました。」(馬場氏)
今回のリニューアルにより,公式サイト(Flash版)を開くと,白を基調とする遺跡のような建造物が表示されるようになった。その中央に見える扉こそ,私達の世界とラヴァートとを結ぶポータルという位置づけなのだ。
ちなみに,サーバーのメンテナンス中は扉が閉まっており,ゲームがスタートできないようになっている。これはいうまでもないが,“ラヴァートへの扉が閉ざされている”という演出である。
白を基調とする遺跡にあって,まず目に入ってくるのは,水色の服を着た赤毛の少女だろう。この少女をクリックすると,彼女のイラストが大写しとなり,ラヴァートに関するさまざまな説明がフキダシに表示される仕組みだ。クリックするたびに異なる情報が表示され,中には彼女自身に関する説明もあるようだ。
このフキダシに表示される文章は追加/変更が可能で,今後,新たな文章を追加したり,開催中のイベントに合わせたものに差し替えたりする予定とのこと。
つまり,HTML版公式サイトへのリンクボタンを押すことで,情報がまとめられた石板に視線を移したことが表現されているのだ。
プレイヤーが一番最初に目にすることになるFlash版には限られた情報しか用意せず,必要に応じてHTML版を開いてもらうという仕組みを採用するにあたって,馬場氏は,「最初はこれで大丈夫なのかという不安はありました」と話していた。だが,あえて情報を少なくし,いろいろな場所をクリックして楽しんでもらうという狙いどおりに仕上がったそうである。
遺跡という“器”をベースにして,今後,どのような楽しみや驚きが盛り込まれていくか,楽しみにしたいところだ。
要望の多かった「一人プレイモード機能」
完成までの長い道のり
難度は「入門くん」「弱いくん」「普通くん」「強いくん」の4段階から選択でき,AIはあらかじめ用意されたファイルからランダムに選んで使用する仕組み。プレイするたびにゲーム展開がさまざまに変化するので,いつでも新鮮な気持ちで戦いに挑めるのだ。
馬場氏によれば,サービス開始当初から,一人で遊べる機能に関するリクエストが多数寄せられていたという。そのリクエストに応えるべく,これまで長いあいだ試行錯誤が繰り返されてきたが,開発スタッフを最も悩ませたのは,ルールが複雑なカードゲームの思考ルーチンをどのように組み立てるかという点だった。
例えば,AIが次に出すカードを選ぶという点に絞っても,普通に考えれば,「現在,戦いの流れや状況がどうなっているか」を判定し,それに対して「どのカードを出すのがベストか」を決定するという手順が必要となるはずだ。
馬場氏は,「ある開発スタッフのふとした一言が,状況を打開するきっかけとなったんです。詳しくは明かせませんが,シンプルな思考ルーチンで,なおかつ対戦の面白さを味わってもらえる仕組みを編み出すことに成功しました」と語る。
この方法では,次にどのカードを出すか,そのカードをどこに置くかなどの判断が,シンプルなプログラムで実現できるそうだ。発想の転換により,一人プレイモード機能の実現に向けて大きな前進を果たしたのである。
つまり今回採用された方法においては,AIが用いるファイルを構築する作業が非常に重要になる。AI用に用意されたファイルの数が多いほどリプレイアビリティが高まることも,その理由だ。
AIの思考ルーチンをどんなものにするかという問題が解決したあとは,ファイル構築専門のスタッフが新たなファイルを作り,それをほかのスタッフとともにテストするという作業が繰り返されてきた。
こうした紆余曲折の末,完成に至った一人プレイモード機能。馬場氏によると,実装後,予想を超える数の人がプレイしているとのことで,この機能に対する,ファンの期待が大きかったことがうかがえる。
すでに遊んだ人ならば分かると思うが,かなり歯ごたえのあるAIに仕上がっているので,構築したファイルを試したり,腕試しをしたりとフル活用しよう。
また馬場氏は,今後,さらに難度の高い「最強くん」などが登場することも明らかにした。一人プレイ機能のこれからの展開にも注目したい。
一人プレイモード機能は,人と対戦するのがまだ恥ずかしいというビギナーも重宝するはず。これまで4Gamerでは,アルテイル2の初心者向け連載「アルテイル2 はじめの一歩」や,ステップアップを目指す人を対象とする「神族別攻略連載」を掲載してきた。
これらの連載を読みつつAIと対戦し,自分のペースで,ゲームの流れや基本ルールを確認してほしい。
会員登録しなくても遊べる「お試し機能」で
まずはゲームの雰囲気や基本ルールをつかもう
これまで,アルテイルやアルテイル2に興味を持った人がゲームの雰囲気をつかみたいと思った場合,まずは会員登録を行い,ほかのプレイヤーと対戦する必要があった。オンラインゲームを遊んだことのある人,または遊んでみようと思った人ならば感じたことがあるかもしれないが,“会員登録を行う”ことは,初心者にとって高いハードルとなりうる。
ましてや,ゲームのことがほとんど分からない状況で,どんな人か分からないプレイヤーと対戦するとなると,ハードルはグッと高くなるはず。ゲームに触れてみたいと思っても,これらを前に,諦めてしまったという人もいるのではないだろうか。
上で述べたように,お試し機能の利用には,会員登録を行う必要は一切ない。アルテイル公式サイト,またはアルテイル2公式サイトの「お試しプレイ」ボタンを押すだけでOKなのだ。
馬場氏に話を聞いたところ,お試し機能で相手をしてくれるAIは,一人プレイモード機能のものとほとんど同じとのこと。違いは,AIの難度が「入門くん」,自分が使うファイルがあらかじめ用意されたものに限られていることだ。
上で紹介した初心者向け連載「アルテイル2 はじめの一歩」を読みながらプレイすることで,ゲームの基本についての理解がグッと深まるはずなので,アルテイルやアルテイル2に関心を持っている人は,ぜひお試し機能と併せて楽しんでみてほしい。
「アルテイル 〜神々の世界『ラヴァート』年代記」公式サイト
「Alteil II 〜銀陽帝大戦」公式サイト
アルテイル2のパッケージ版10本をプレゼント!
以前お伝えしたように,このパッケージには,計53枚のゲーム内カードが手に入る「シリアルNo付リアルカード」(黒薔薇の騎士『クラウディア』)に加え,カードイラストを用いた壁紙や,アルテイルの主題歌「想いをのせて」を含む計5曲のゲーム内音楽といったデータが収録されたDVD-ROMが収められている。
このパッケージから新規登録した人にはもれなく1000グラン(ゲーム内通貨)がプレゼントされるほか,53枚のカードには,このパッケージ限定となる「黒薔薇の騎士『クラウディア』」3枚や,現在発売中のカードパック第1弾および第2弾の高レアリティカードが含まれており,これから遊んでみようと思っている人にとって見逃せない内容となっている。
ぜひ本パッケージで,ラヴァートの世界へと足を踏み入れてほしい。
「はじめての『アルテイルII』プレミアムキット」読者プレゼントに応募する
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アルテイルネット
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