ホラーFPS「LEFT 4 DEAD 2」の予約者向けデモ版がアンロック。さっそくゾンビ地獄に突入した第一報をお届け

　日本時間2009年10月29日早朝，ValveはPC版「Left 4 Dead 2」の予約者向けデモを公開した。当初の予定では，日本時間28日にはアンロックされるはずだったが，数時間単位の延期が二度ほど続き，世界中のファンをやきもきさせていた。延期の理由については明らかにされていないが，あと数時間でアンロックされるワクワク，という段階での罪作りなタイミングだったため，不安になった人も多かったことだろう。
　というわけで，ここでPC版を中心にその第一印象とスクリーンショットをまとめてみよう。


　デモ版ではシングルプレイモードと，オンラインCo-op（協力プレイ）のキャンペーンがプレイできる。どちらも，「ザ・パリッシュ」（The Parish）という船着場から始まるシナリオが二つ用意されており，キャンペーンすべてが遊べるわけではない。また，本作から導入された新モード「リアリズム」（Realism）と「スカベンジ」（Scavenge）も，残念ながらデモには用意されていなかった。
　プレイヤーキャラクターはニック，コーチ，エリス，そして紅一点のロシェルの4人で，男女構成は前作と同じ。誰を選んでも，ゲームプレイに差がないところも一緒だ。


　ゲームが始まるのは上述したように船着場で，ここから建物や広場を通り抜け，目的地となるセーフポイントへ向かうわけだ。スタート地点から少し進んだところで，本作での新フィーチャーとなる近接武器が入手できる。デモ版では刀のような武器，フライパン，トンファー，ギターが確認できた。
　近接武器はいずれもかなり強力で，フライパンで殴りつけると「ゴイ〜ン！」という独特の音がしてユーモラスだ。刀のような長刃の武器は，一振りするだけで複数の敵をほぼ同時に倒せるため，とても使い勝手が良い。ゴア表現は相変わらずなかなかキツめだ。

　全力疾走する元気のいいゾンビがワッと襲ってくる中，そいつらを撃退しながらルートを探して進んでいくという基本的なプレイスタイルは前作と変わっていない。ただし，今回は昼間で屋外というロケーションのため，「暗がりからいきなり襲われる」といったシチュエーションはなく，恐怖感は（少なくともこのデモ版に関しては）少なめ。ホラーよりもアクションが強調されている印象だ。


　ブーマーやハンターなど，前作に登場したボスに加え，新たに追加されたチャージャー，ジョッキー，スピッターが次々に現れて，なかなかにぎやかだ。スピッターの吐く緑色の毒は範囲攻撃であるため，直接毒を浴びなくとも，そのへんに立っているだけでダメージを受けてしまう。また，ボスゾンビではないが，意外に強敵だったのが，SWATのような装備をした警察官ゾンビで，防弾服を着ているため，1発や2発の銃撃では倒せない。
　ともあれ，そういったゾンビどもを当たるを幸いなぎ倒し，二つめのセーフポイントに無事にたどり着けば，このデモ版は終了となる。
　途中，壁が入り組んで迷路のようになっているため，進む方向が分からなくなったこともあったが，弾薬は豊富で，火炎瓶やパイプ爆弾も手に入れやすいので，爽快な撃ちまくりを堪能できるだろう。

　Co-opでは，シングルプレイと同じシナリオをマルチプレイで楽しめる。クイックマッチを選択すれば，空いているゲームがあればすぐ参加できるはずだ。さすがに人気作だけあり，平日の午前中という時間帯でも，日本人と思われる多くのプレイヤーがゲームを楽しんでいた。今のところ，人が少なくて寂しい思いをすることはなさそうだ。


　本日の段階でデモ版をプレイできるのは，先行予約した人に限られているが，現地時間11月3日より，PC向けデモ版が一般に公開される予定になっている。あくまでも未確認情報だが，デモ版の公開は製品が発売されるまでの期間限定という話もあるので，プレイできるようになったらすぐにダウンロードしておくのがいいかもしれない。
　国内では，PC用の「LEFT 4 DEAD 2 日本語版」がズーから2009年11月19日に，またXbox 360用の「レフト 4 デッド 2」がエレクトロニック・アーツから同じく11月19日にリリースされる予定になっている。


　マップが明るくなり，ゲーム性がよりアクションにシフトしたことについて（あくまでデモ版の話だが）は，意見が分かれるかもしれない。とはいえ，プレイは相変わらず面白く，デモの一般公開や製品を持っている人は，期待していいと思う。