テストレポート
HW短評:SteelSeries「Nimbus」(1)iOS向け新型ゲームパッドのハードウェアを概観してみた
2014年末に発売されたゲームパッド「SteelSeries Stratus XL Gaming Controller for iOS」(以下,Stratus XL)の後継ということで,いくつかのアップデートが入った本機が,気になっている人も多いのではないだろうか。
4Gamerでは,去る東京ゲームショウ2015のSteelSeriesとEIZO,MSI合同ブースにおいて,Nimbusのサンプルに触る機会が得られた。
今回触ることのできたNimbusは,一般向けの展示品ではなく,「ちょうど届いたばかりのサンプル品」だそうで,ブースにはゲームをプレイできる環境が用意されていなかった。一応,手持ちのiPhone 6とペアリングして,成功もしたのだが,よく考えるとiPhone 6にはゲームパッド対応のゲームアプリをインストールしていなかったので,主にハードウェアを見ていくことにしよう。
SteelSeriesの公式サイトによれば,コンパニオンアプリを利用することで,Numbusに対応するゲームが何かを簡単にチェックでき,また,Nimbusのファームウェアアップデートを行えるようだ。
Nimbusの基本デザインは,左右のアナログスティックが中央部に並ぶ,いわゆるDUALSHOCKタイプだ。そして,冒頭でも紹介したとおり,その形状やレイアウトはStratus XLに近いのだが,見比べてみると,いくつかの点でStratus XLとの違いが見られる。
最も大きいと思われるのはD-Padの形状で,Stratus XLのD-Padは,「Xbox 360 Controller」風の,丸い台座に十字が載ったようなデザインだったのが,Nimbusでは単純な十字型に変更されている。実物を触った感触では,Nimbusで,D-Padのスイッチが入るまでのストロークが短くなっているようだ。また,取り立てて斜めを入れにくいという印象もなかった。
総じて,取り回しや可搬性が改善された印象を,Nimbusのハードウェアからは受ける。Apple TVに接続して,据え置きゲーム機のように使うのはもちろん,iPhoneやiPadのお供として,モバイルゲーム環境を整えるための現実的な選択肢にもなりそうな気配だ。あとは,ゲームパッドを有効活用できるような,iOS向けの国内産アプリが増えてくれればいいのだが。
なおSteelSeriesによると,「現在,全世界的な販売許可や価格に関しては,Apple本社からの返答を待っている状況。申請が通れば,国内でも販売予定」とのことだった。続報に期待しておこう。
Apple TV対応を謳うBluetoothゲームパッド「Nimbus」がSteelSeriesから。Mad Catzは既存ゲームパッドのApple TV対応を表明
SteelSeriesのNimbus製品情報ページ(英語)
※HW短評に関する注意
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