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[GC 2007#045]仮想世界内でも体を鍛えよう! スポーツがテーマのオンラインRPG「Empire of Sports」
あまりに身近すぎて,逆に盲点だったかもしれない「スポーツ」をテーマにしたオンラインRPG「Empire of Sports」が,GC 2007でプレイアブル展示されていた。これまでほとんど情報のなかった本作だが,開発者に話を聞きながらプレイしてきたので,いったいどういう内容なのか,詳しくお伝えしよう。
まず本作のジャンルだが,既述のように,オンラインRPGである。オンラインアクションとか,オンラインスポーツゲームと言っても間違いではないだろうが,キャラクターに経験を積ませることにより,その能力を継続的に上げていくという面で,本作はRPGとして仕上げられている。
一般的なオンラインRPGと同様に,プレイヤーはまずキャラクターを作成することになる。キャラクターメイキング部分に関しては今回は見せてもらえなかったが,性別はもちろん,ヘアースタイルや髪の色,そして身体的特徴を選択できるようだ。
ところでいま,わざわざ「スポーツとしては」と書いたことには理由がある。具体的な種目とは別に「トレーニング」という項目があるからだ。これはミニゲーム集といった感じで,鍛えたい部位に応じて,さまざまなゲームを楽しめる。
筆者が試したのは,ダンスゲームタイプのミニゲーム。画面の左から右へ,上とか左を向いた矢印が流れてくるので,タイミング良く同じ方向のカーソルキーを押していくという,お馴染みのルールだ。しかしこれ,同時に四つ流れてくることもあり,かなり難しかった。マックスはレベル10とのことだったが,筆者がプレイしたのはレベル5。まだまだトレーニングのしがいがありそうである。
個々のトレーニング結果は,キャラクターのパラメータにきちんと反映されていく。足を鍛えれば足のパラメータが上がり,その分足が太くなるという。パラメータが上がれば,その分,本番であるところのスポーツで,勝利しやすくなるというわけだ。
本作のテニスでは,プレイヤーはキーボードでキャラクターを前後左右に動かしつつ,マウスで,次のショットをコートのどこに打ち込むか指示する。相手が打ったボールが飛んできたとき,そのボールに手が届く範囲にいれば打ち返せるし,届かなければミスとなる。つまり,弾道を予測しながら移動し,相手の裏をかいた場所にボールを打ち込むという駆け引きの繰り返しで,テニスのプレイを表している。
実際に対戦プレイをしてみたのだが,これが案外面白い。ボールを打つ感覚を得られない代わりに,右に左にと打ち分けて,相手のミスを誘うという読み合いが楽しめるのだ。また,この方法(クリック=ラケットを振る,ではない)だと多少のタイムラグがあっても違和感を覚えにくく,そういう意味でも,よく考えられたシステムだなぁ,と思った次第。
ところで,オンラインRPGでもある本作には,スキルやスペシャルアタックなるものも用意されている。将来的には,テニス用のスペシャルアタックだけで50種類ほど用意され,そこから10個程度を選んで数字キーに登録して戦う,といったことも考えられているそうだ。なんというか,実にオンラインRPGらしい発想で,逆に不思議な感じである。
筆者が本作をプレイしたのは,もちろんこのときが初めてだったが,操作自体にはすぐ慣れた。テニスに限らず,どのスポーツも簡単な操作で楽しめるようにするという。もちろん,基本的な操作に関しては,全スポーツで共通のものにしていくそうだ。
魔法も異星人も出てこないこのオンラインRPGが,果たして世の人々にどれだけ受け入れられるのかはまったくの未知数だが,Muller博士は,「むしろ,今まであまりゲームを遊んでいなかった人が興味を持つと思わない?」と楽観的。
確かに,普段の生活の中では,なかなかスポーツをする時間も機会もない筆者としては,もし本作が日本でサービスされたら,とりあえずトレーニングから遊んでみるかもしれない。(Iwahama)
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Empire of Sports
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