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なにより作品を憶えてもらいたい。「コズミックブレイク」で夏休みらしいオフライン対戦イベント
正式サービス移行時等々でなく,βテスト段階でオフラインイベントというのは少々異例だが,7月19日から行ってきた人数無制限の大規模βテストも終了間近となったタイミングで,とにかく「この作品のことを憶えてもらう」のが狙いとのこと。
そんなわけでイベントのロケーションについては東京の湾岸地域,ゆりかもめの「青海」駅にほど近い「TOKYO CULTURE CULTURE」と,いかにも夏休みの行楽に向いた選択がなされていた。来場者には大学生からヤングアダルト層くらいが最も多かった印象だが,お父さんが付き添って小学生(しかも,この方がけっこう強かったりする)を連れてきたりしていたあたりは,このシチュエーションに最も合致した一コマだったかもしれない。
つまり,競技としての公平性とか実力の発揮が云々とかいう大会ではなく,あくまで今日一日「コズミックブレイク」で戦って楽しく遊びましょうという趣旨の催しだったわけだ。
とはいえ,もともと対戦モードをサポートするゲームだけに戦いのシチュエーションは豊富で,一回一回の試合展開はバリエーションに富んだものとなった。機体/装備選択の中身がめいめい異なるのは当然だが,全8チーム出場のトーナメント(敗者復活戦もアリ)における1回戦/2回戦/準決勝/決勝で,それぞれ使用マップが切り換えられたことも,多彩な展開に一役買っていた印象だ。
試合のルールは,味方ロボットが撃墜されたり,重要な施設が破壊されたりするたびにチームの持ち点が減っていき,ゼロになったほうが敗北という,分かりやすいもの。
そして個々のマップでは,全体の地形や高低差が異なるだけでなく,「パワースポット」の有無という要素も戦い方に大きく影響する。パワースポットとは,それぞれの陣営に用意され,その近くで戦うと有利な補正が付く代わりに,敵に破壊されると大きな失点となる施設のこと。自己修復機能を持っていて,少々の被ダメージであれば耐えられるものの,ひとたび破壊されると大きく減点されるため,これを守る/攻めることが戦いの大きなポイントになる。
これが設定されたマップでは,敵ロボットを狙った射撃や近接攻撃に終始しているわけにはいかないため,自ずとさまざまな作戦の余地が生まれるのだ。
どのプレイヤー/どのチームも,このゲームをある程度やり込んでいるせいか,個々の技量に極端な差は見られなかったものの,地形利用の巧拙や,いかにもロボットものらしい滞空戦闘には,さすがに腕の差が出る様子。とくに後者に関しては,自身も相手も3次元で移動し,どの角度から敵弾を浴びるか分からないだけに,慣れと反射神経の両方が利いているように見えた。
そんな戦いで,ちょっとスタッフ出場者が頑張りすぎたりすると,司会側からユーモアたっぷりな“お叱り”が入って,会場が和む……。そういった流れで試合が進んでいった。
ちなみに,入賞チームに属していたスタッフ出場者3名は賞品を辞退し,これは来場者全員によるじゃんけん大会の勝者の手に渡る。
その勝者には,準優勝チームに属していた小学生の付き添いで来ていたお父さん(つまり来場していたが試合には参加していない!)も含まれていて,これまた微笑ましい一幕となった。
イベント終了後に田所氏に聞いてみたところでは,今後ロボットもの作品という広いくくりでのコラボレーション展開や,現状でも部分的に導入されているキャラクターボイスに関連して,声優さんにフィーチャーしたイベントなども考えていきたいとのこと。
今回のような形に限らず,意欲的な試みがいろいろ計画されている様子。引き続き注目していきたい。
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