連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第99回:「我慢してもダメなときは意外とダメ」
著者近影
まあ,案の定というかなんというか,やっぱアレね。一週間以上経ったら,そりゃ忘れてしまうってことね。あ,東京ゲイムショウ2010についてなんだけども。正確には,忘れたっていうより,徐々にテンションが元に戻ってきたっていうか。
当初の予定だと,今週はゲイムショウでお尻が鬼のように痛かったってことについて語ろうと思っていたんだけど,そもそも鬼のように痛いって日本語がおかしいし,それ以前に,私は鬼に出会ったことがないの。あ,「鬼ヤバ」って日本語に対する批判な,コレ。
ということで,先週予告したゲイムショウ話の後編はダイジェストでお届けするとして,通常営業に戻ろうと思うわ。
ってことで,まずはゲイムショウダイジェストから。先週も書いたとおり,ゲイムショウ初日はプレイレポートを書くべく取材。そして2日目には原稿を書きまくっていたんだけど,3日目と4日目は4GamerブースでやっていたUstream配信に出ていたのね。
で,私が出ているときよりも,声優のイソッチこと磯村知美さんが出ているときのほうが,視聴者数が100は増えてるという,非常に説明しやすい現象が起こったりしたわ。そうそう,4日目には,メーカーや個人の名前は出さないけども,一人の天才広報がPlayStation Moveを極めて斬新な言動で紹介してくれたりもしたわね……。
そんなこんなで4日間の会期を終え,お尻の痛みに耐えきった充実感を胸に帰宅しようとしたら,もの凄い渋滞にハマって家に着く頃には失禁寸前というか……正直に告白すればプチ失禁してしまい,車で行ったことを後悔したものよ。33歳のいいおっさんでも己の下の抑止力については信用しちゃいけない,むしろ年をとってるほうがヤバい,と気付かされたし。
ともかく,色々なことを学んだ4日間だったわ。主催者,メーカー,メディア,来場者,会場にいたすべての個人,法人がゲイムショウに照準を合わせてきてるのが鬼のように伝わってきた。本気度が半端じゃないのね。ビジネスデイと一般公開日とでギャラリーの熱気が変わるってことも,4日間すべてに参加してみて初めて体感できたし。
ホント,つらいことも多かったっていうか,つらい時間が長かった4日間だけど,参加できて良かったと思っているわ。そして,一番学んだことは,痔ろうの手術をした直後に車でゲイムショウに行ってはいけないよってことね。そしてもう一つ追加するならば,我慢してもダメなときは意外とダメで,物事が我慢の限界を超えるときっていうのは,あっけなくやってくるってこと。
だから,これを読んでいるみんなは,なるべく無駄な我慢はせず,後悔しないように今を生きるんだぞ!
さて,そんなこんなで辛すぎるゲイムショウから一週間経ったわけだけれども,ゲイムショウは終わっても当然のようにゲイムの発売日は毎週次々とやって来るわけで。具体的には「クロヒョウ 龍が如く新章」が発売されたわけで。
これがね,かなり面白いのよ。ご存じ「龍が如く」シリーズなんだけど,これまでとはちょっとアプローチが変わったの。で,何に感動したって,PlayStation 3向けに作られた最近の龍が如くシリーズと,PSP向けに作られた今作との違いがきちんと見えるってとこ。
個人的な感覚で説明すると,PS3の龍が如くシリーズは,ドラマをプレイヤーに見せるために戦闘があるんだけど,クロヒョウはプレイヤーに戦闘をさせるためにドラマがあるっていう感じかしら。
そして,その「戦闘ありき」の作りが非常にPSPにマッチしてるのね。それでいて,バッチリ龍が如くをプレイしてる気になれる。だから,PS3のシリーズファンは安心してプレイしていいと思うわよ。
正直に言うと,声優さんに関しては主人公が若くなったこともあって,渋みが減っているのがちょっと残念に思えたりもしたけど,それを補って余りあるエネルギーがクロヒョウには詰まっているわ。
シリーズファンにはこういえば伝わるのかな。「私,本編のストーリーそっちのけで,ついついサブストーリーばっかりやってる」。これ聞くと安心できるでしょ? ファンならね。ちゃんとそういう作品に仕上がってるわ。だから,ね?
ちなみに,私のお気に入り要素はアルバイト。身も蓋もないことを言えばただのミニゲイムなんだけど,どれもこれも延々とヤっていても飽きないのよ。同じPSPでいうところの「バイトヘル」だったり「みんなのスッキリ」だったり,ああいう感じで繰り返し遊べる要素があるのはホント嬉しい限りね。
あ,そうそう,さっき声優さんがちょっと残念なんて書いたけど,バイトをやっていると見ることができるポールダンスシーンに関してはもの凄く満足してるわ。
ポールダンス中に中村アンが意味のわからない掛け声を発するんだけど,その演技が秀逸なのよ。代表的なのは「アンのこと,好き?」や「盛り上がっていこうよー」っていうセリフなんだけど,どのセリフも完全にバカ負けテンションなのね。場所にそぐわないというか,棒読みとはまた違った面白さというか。
「ファイヤープロレスリング」における「ダメだ!」や,「燃えろ! プロ野球」における「イテッ!」と同様,頭にこびりついて離れないのよ。文字で説明できないのがもどかしいわ。でも,プレイしている人には必ず聞いてほしいわね。笑うしかないとはまさにこのこと。そしてたぶん,作り手はわざとこう作ってる。
ホント,こういった形で企画書では伝わらないであろう面白さを表現してくるなんて,この制作チームは本当に恐ろしい。ちょっと私も触発されたわ。いつかプロレスでこの面白さを表現できたらいいな,と思う。
そんな感じで今週から通常営業に戻ったわけだけれども,最近気になって仕方がないことがあるの。先日,PS3のシステムアップデートをしたんだけど,それ以来PS3のネットワーク通信速度がやたら落ちちゃった気がするのよ。これはアップデートの影響なのか,それとも何かほかに原因があるのかしら?
おかげで,プレイするたびにラグが発生するから「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010」のオンライン対戦を控えているのよ。コレ,どうすればいいのかしら? 教えてミスターニュース! いやマジで。ではまた来週!
|
- 関連タイトル:
クロヒョウ 龍が如く新章
- この記事のURL:
キーワード