連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第195回「爆乳だけど,夜露死苦」
だからね,ドラクエXばかりをこの連載で取り上げても仕方が無いのよ。だって,あれだけ強く言ってもヤらない人は存在するから。だから,ドラクエXをヤらない人のために,私は違うゲイムもヤって,なおかつアカデミックかつ高尚に紹介しなければならないわけね。
確かにドラクエXは楽しいわよ。今でもほぼ毎日プレイしてる。そしてその中で,毎日のルーチンワークも確立されつつあるわ。効率は悪いけれども,ソロで行動することにも慣れた。錬金して,フィールドで素材を集めて,マーケットで売る。そうやって,お金を溜めながら日がな一日生きてくの。まさか,ドラクエの世界でスローライフを満喫する日がこようとは。
……こう書くと,そんなゲイムだか現実だか分かんないことヤってて,何が楽しいの? って聞きたい人もいるとは思うんだけど,楽しいんだから仕方ないじゃない。うまく説明できないけど,オンライン上でマイペースに生きられるのが,なぜだか楽しい。毎日続ける理由はそれだけで十分。
オンラインゲイムなのに,ほかの人が何をしていようと自分にはあんまり関係ないのもいいわ。何かのランキングがあるわけでもないし,他人と何かを競うわけでもない。ホント,マイペースに生きることができる。
プロレスって,毎週どころか下手すりゃ毎日どこかしらで開催されているんだけど,同じ試合が一つもないのよ。同じ対戦カードでも,同じ試合には絶対にならない。私はこんなキャラクターだから,よく「飽きられない?」って聞かれるけれども,プロレスである以上,飽きるなんてことは基本的にないと思っているの。だって同じ試合なんてないんだもん。厳密に言えば,飽きるっていうのは,すなわち見慣れるってことなんでしょうけどね。
まあ,何回か見りゃそりゃ見慣れるでしょうよ。それはもう避けようがない。ただ,作り手としての勝負はそこから。ゲイムでもなんでもエンターテイメント全般がそうなんだけど,一発当てたものを長く続けるには,変えるポイントと残すポイントを正しく見極めることが大切だと私は思ってるの。
この連載でも続編もののゲイムをヤったとき,その旨をよく書いてるんだけどね。顧客に飽きられるよりも,作り手が飽きてしまうことのほうが実は怖いのよ。
なぜなら自分が自分の作ったものに飽きてしまうと,変えるポイントと残すポイントを冷静に判断できなくなってくるから。顧客は入れ替わるものだけど,作り続ける限り自分を入れ替えることはできないわ。だから,自分が飽きないようにしなきゃいけない。
だいたいクリエイターって顧客の顔を思い浮かべながらモノを作る(と私は勝手に思ってる)のね。ぶっちゃけた話,仮想敵ですよ,この場合。そんな敵とどう戦うか。どう敵の心理を手玉に取るか。
で,そこで仮想敵にどういった相手を思い浮かべながら作るかで,作るモノの質が変わってしまうと私は思っているの。すれっからしのヘビーユーザーを相手に作るのか,あくまで初心者に優しく分かりやすく作るのか。予想を裏切るのか,あえて予想どおりに作るのか。
えー。いつの間にかドラクエXから離れちゃった話をさりげなく元に戻すけど,私は飽き性で変化を求めるタイプなんです。結局,何が言いたいかというと,ドラクエXにカジノがほしくなるって話。毎日コツコツ働いてお金を溜める。そうやって稼いだお金をカジノでスる。そしてギャンブルの借りをギャンブルで返すべくまたコツコツ働く。そして返り討ちにあう。そして,酒場で飲んだくれる。
ちょっとずつコインを溜めてセーブ→ダメだったらロードっていう,もはや裏技でもなんでもない従来のドラクエシリーズ特有のこざかしいテクニックも,今回はオンラインだから通用しない。うん。こういう自分のダメ人間っぷりを自覚させられるようなドラクエXも,遊んでみたいってわけよ。
……は! しまった。なんだかんだでまたドラクエXの話をしちまってる! ムムムこれは孔明の罠か! でも大丈夫! 生きている限り,人間は何度でも立ち上がることができる! 死せる孔明生ける仲達を走らす! 孔明死んでる! 走らされてる! ダメじゃん!
高木氏曰く,このゲイムのジャンルは「爆乳ハイパーバトル」らしいんだけど,その語感だけでキャッキャキャッキャできるのって羨ましいじゃない。ぶっちゃけ私は爆乳だろうが核爆乳だろうが不発乳だろうが何の興味もないわ。でも,大の大人達の心があんなに一つになれるのに,そちらに行けないことが悔しくて,ついつい買ってしまったの。
ちなみに,爆乳プロデューサーの高木氏は,私の友人であるプロレスラー 猪熊裕介(通称熊ちゃん)と小,中,高校の同級生だったらしいのね。何たる世の中の狭さ。ちなみに熊ちゃんは,試合中にちょっとだけ大きいほうを粗相したことがあるのよ。で,こちらがそのことを語るときに「漏らした」って言うと,語気を荒げて「漏らしたんじゃない! ちびったんじゃ!」と訂正させるほど,熱いハートを持った男なのよ。
だから,高木氏が「爆乳とは概念であって必ずしもサイズを指すものではない!」という荒唐無稽な主張をしていても,私は少しも驚かない。罪を憎んで人を憎まず。彼らが悪いんじゃない。熊ちゃんと高木氏の2人を生んだ岡山という土地の磁場が,彼らにやや摩訶不思議な思考をさせているだけなのね。
さっきの話じゃないけど,アクションゲイムにおいて何が面白い要素で何を捨ててもいいのかっていうのがしっかりと取捨選択できている印象ね。「乳」にこだわるあまり,乳を一番生かせるようにアクションまで突き詰めてしまった感じ。「乳」の良さは分からないけど,ここまで「これだろ? おめえらが欲しいのはこれなんだろ?」って作品が押しつけてくる(乳だけに)ゲイムも珍しいわ。
ただ,その押しつけがましさが不快じゃないのが素晴らしいと,本気で思う。乳やアニメ絵や美少女系に興味がなくても,一度手に触れてみる価値のあるゲイムよ。興味がある人は迷わずプレイしたほうがいいんだけど,興味がない人も,逆にプレイしてみてもいいかもしれないわ。こだわりが突き抜けていて,興味なんてなくても押し切られちゃう可能性は大いにあり。是非に。
そんな感じで,不本意ながら爆乳ハイパーバトルが面白かったという今週のゲイムライフでございました。やっぱね,ちょっとでも気になったゲイムは,ヤったほうがいいわね。
私を含めてたいていの人って,ちょっと気になるけどあんまり好きなジャンルじゃないからスルー……なんて判断をしがちだと思うんだけど,さほど興味の無いジャンルのものを実際にヤってみて面白かったら,妙に得した気分になれるわよ。
人はパンのみにて生くるにあらず。パンがなければケーキを食べればいいじゃない。つまり好きな食べ物以外にも,美味しいものはあるってことね。……言っておくけど,本来の意味は違うからね?
さて来週は,閃乱カグラ Burstと同時に買ったPlayStation Vitaの「特殊報道部」イってみます! では,そんな感じでまた来週!
「自己の真実のみに従い,一瞬とも悔いなく与えられた生を生きた」(ベルサイユのばらより)
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2012」
PlayStation Vita:「実況パワフルプロ野球2012」
PSP:「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-」
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版」
|
- 関連タイトル:
閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-
- 関連タイトル:
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
- 関連タイトル:
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
- この記事のURL:
キーワード
(c)2012 MarvelousAQL Inc.
(C)2012-2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
(C)2012-2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.