連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第341回「聞くは一時の恥」
分からないことがあったとき,それを分かっている人に聞くのは恥ずかしいことかもしれないが,そこで聞かなければ分からないまま過ごすことになるので,一生恥ずかしいままだという意味から転じて,「分からないことがあったら素直に聞きなさい」という教えのことね。
これって,結局のところ知ったかぶりの問題なのね。生きていて,本当は詳しく知らないのに知っているような雰囲気で話を進めたりすることって,あるでしょ。まあ,ケースとしてせっかく進んでる話の流れを止めるのがいたたまれなくて,分かんなくてもそのまま進めてしまうだけってことも多いんだけどね。
それでも,何となく知ったかぶってしまうことってあると思うの。例えば最近の言葉でいうと「disる」。もはや普通の生活でも使われる若者言葉ではあるんだけど,今さらどういう意味かなんて考えずに使っている人も少なくないと思うの。何となく相手を否定する言葉として。
私もそう。今までなんとなーく使ってた。主に「文句を言う」という意味で。私,調べてみました。「disる」とは,「否定する」「軽蔑する」「侮辱」 といった意味の言葉だそうです。ええ,結果的にほぼ合っておりました。正確には「disrespect」(リスペクトできない,軽蔑する) などから来た言葉で,アメリカの音楽産業の人達が,他人や他人の作品などを批判するときに使うことから始まったんだそうな。で,何が言いたいかというと,ゲイム用語でも知ったかぶってる言葉はないですか? ってことなの。
ところで話が壮絶に逸れるけれども,私,よく考えるのよ。現代におけるテストって,どういう意味があるんだろうかって。例えば漢字を書けるようになるのって,そこまで重要なことなのかしら。書けなくてもいいって言ってるんじゃないわよ。でも,昔ほど重要じゃない気がするのよね。昔だったら手紙を書くっていう文化があったわけじゃない。
もちろん今でも手紙はあるんだけど,メールを始めとした手紙に代わる手段が生まれているわけで。漢字を覚えて書く,という行為は,昔ほど必要ではないと思うの。だから,今の世の中に合わせるならば,漢字の書き方を覚えることの優先順位は落としていいんじゃないかって思うのよね。で,逆に読むってことは大切にしたほうがいいんじゃないかしら。どんなにデジタル化が進んでも,読む力は必要でしょうね。情報って,読むことで入手するケースが多いから。
歴史にしてもそうで,私が覚えている鎌倉幕府は1192年からなんだけど,今では1185年からって習うらしいわね。あとは太陽系の惑星も今では水金地火木土天海らしく,冥王星は惑星ではないんだって。あの頃,頑張って覚えたのは何だったんだって話なのよ。もし昔,テストで冥王星だけ太陽系に入れてなくてテストで不正解になった人がいて入試にでも落ちていたとしたら,誰がどうやって責任取るっていうんでしょうね。
要は,今は調べたい情報が比較的すぐに分かる時代だから,情報を得ることよりも,むしろ情報を処理する能力のほうが求められているんじゃないかってことが言いたかったんですよ。何が大切なのか。何のための情報なのか。何を目指すのか。そして,今回の連載はどこに向かっているのか。
で,話を戻して“タワーディフェンス系”について。「自分の領地に侵入してくる敵を倒すことが目的のゲイム」みたい。ウン,答えはけっこうシンプルだったわね。それでいうと,まさに絶対迎撃ウォーズは,これぞタワーディフェンス系っていうゲイム内容だと言えるわ。なぜなら,都市を成長させて敵の侵入を防ぐゲイムだからね。
で,楽しいか楽しくないかで言うと,思いのほか楽しいわ。タワーディフェンス系,何となく面倒そうに思って敬遠してしまう人もいるかもしれないけど,ヤってみたら想像よりも楽しいと感じるはずよ。
なぜなら基本的な操作は円形の都市の施設を回すだけだから。時計を思い浮かべてもらえればイメージしやすいかな。建設パートで砲台を10時方向に建設したとしましょう。で,戦闘パートで敵が1時方向から攻めてきたとすると,10時方向に置いた砲台を1時方向に合わせるように回転させるのね。そうやって迎撃していくの。そして,迎撃のために建設していく。その作業感が楽しいわ。
あとは,キャラクターがいいわね。シンプルなゲイム内容に登場キャラクター達がうまく花を添えてるわ。なんだかポップな雰囲気で楽しめる。で,基本的にはプレイすればするほど強くなるから,成長も感じられる。
タワーディフェンス系ではあるんだけど,シミュレーション好きであれば一度経験のつもりでプレイしてみてもいいと思う。やや忙しい部分もあるけど,このジャンルに興味がない人でも意外と楽しめるはず。そんな人にはオススメしてみたいわね。知らぬは一生の恥だからね。本来の意味と違うけど。
てなわけで,今週はタワーディフェンス系のゲイム,絶対迎撃ウォーズについて触れてみました。単純に,知らないことを知ったり,今までプレイしたことのないジャンルのゲイムをプレイしたりすると楽しいわよね。そもそもゲイム自体が,仮想世界で現実とは違う世界を楽しむっていう遊びだから。
いきなりプレイするのが不安な人は,それこそ調べてみたらいいのよ。情報は手に入る時代なんだから。で,手に入った情報を自分なりに解釈してヤってみるかスルーするかを決めればいい。
でも,情報だけでプレイした気になっちゃダメ。どれだけ情報が手に入る時代でも,実際に自分が体験してみる以上の情報はないんだから。ヤりたいゲイムはヤる。ヤりたい男とヤるのはなかなか難しいけど,ゲイムはいくばくかのお金を払いさえすればできるからね。
ゲイムだけじゃなく,いろんな娯楽は気が向いた時に体験してみる。これは,私が心がけていることであり,皆にオススメしてる人生の楽しみ方なのです。なので,プロレスも気が向けばぜひ。知らなくても楽しんでる人,思ってるよりけっこう多いよ。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「トロピコ 5」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「絶対迎撃ウォーズ」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「ゼルダ無双」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「大逆転裁判 −成歩堂龍ノ介の冒險−」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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