連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第540回「久々にクリアできたRPG」
そういう意味では映画って,ストーリーを楽しむにはちょうどいいコンテンツなのかもしれないわね。およそ2時間もあれば体験できるから。もちろん,映画でも途中で寝ちゃう作品,寝ないまでも眠くなるような作品もあるわよ。自分の体調も関係あるけどね。
逆に作り手の側で考えてみると,ストーリーものって途中で飽きられないようにしなければならないのよね。最初は最初で心をつかまなきゃいけないし,途中は途中で中だるみさせないようにしなければならない。最後は当然いい締め方をしなければならない。つまり,気を抜くことができない。作り手はきっと,作品の全部を堪能してほしいだろうからね。
で,我々受け手からすると,もちろん全部を堪能するつもりで臨むんだけど,そうならない場合もある。ゲイムなんてとくにそう。最近ではボリュームが多い作品が増えたじゃない? それはいいことではあるんだけど,一方でクリアまで時間を割けないという問題も出てくる。結果,途中でプレイしなくなってしまう。
自由な時間が比較的多い学生時代ならともかく,働き始めるとそういうケースが増えるわよね。私は日本で暮らす42歳男性の中ではゲイムをプレイする時間が多い方だと思うの。もちろんこの連載があるからってのもあるけど,仮に連載がなくてもゲイムはプレイしていると思う。それでも,ゲイムをクリアする機会が以前よりも減った気がするの。
プレイはしている。でも,クリアはできていない。これって,もったいないわよね。ゲイムをクリアしたときの達成感も,ゲイムのだいご味の一つなのに。それができていないってことだからもったいないとしか言えない。
というのも,フィールドの移動がなく街やダンジョンでの移動のみ。レベルもサクサク上がっていく。かといって敵が弱いわけでもなく。ものすごいバランスとテンポで進んでいくRPGなんだ。もちろん僕もクリアしたぜ。息つく間もなくね。
夜始めて,深夜にはクリアしちゃったよ。思わず言っちゃったね。ナポレオンの睡眠時間か! ってな。実際プレイしていると,飽きる暇がないって感じかな。ストーリー自体はファンタジーものなので好き嫌いはあると思うけど,僕的には必ずしものハッピーエンドではない感じが気に入ってるよ。
もともとはスマホ向けの基本プレイ料金無料+アイテム課金制のゲイムなんだけど,Nintendo Switch版のほうがゲイムをクリアした気分は味わえるんじゃないかな。まあ,そこは好き好きで選んでもらえばいいさ。
獅子王の伝説,最近RPGをクリアできてないなって人に激しくオススメ。私個人としても,RPGというジャンルに対してこういう“手軽にクリアさせるために作る”って切り口は勉強になったわ。そして,ほかのジャンルのクリエイターの人も,きっと何かを感じ取れるんじゃないかと勝手に思っている。……具体的には思いつかないけど。やっぱ,RPGをクリアするっていい体験なのよね。それを体験してほしい。ボリュームが増しがちなこの時代だからこそ。
てなわけで,今週は手軽にクリアできるRPG,獅子王の伝説を紹介いたしました。ボリュームだけが満足度を上げる手段じゃないんだね。勉強になりました。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」
Nintendo Switch:「獅子王の伝説」
iOS:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」
|
キーワード
(C)2017-2019 KEMCO/Hit-Point
(C)2017 KEMCO/Hit-Point
(C)2017 KEMCO/Hit-Point