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インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」
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印刷2021/09/22 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」



 スペースXによる民間人だけの宇宙ツアーの金額が,一人当たり約50億円というニュースを聞いて,スケールの大きさに目を回している筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第700回は,Beethoven & Dinosaurが開発した「The Artful Escape」を紹介する。本作は,周囲からの重圧に思い悩むギタリストの青年が,銀河を旅しながら新しい自分を見つけ出すというアドベンチャーゲームだ。うーん,庶民にとって宇宙はまだまだ遠いな……。

画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」

 本作の主人公は才能あるギタリストの青年,フランシス・ヴェンデッティ。伝説的なフォークミュージシャンを叔父に持つ彼は,周囲から叔父のようなミュージシャンになることを期待され,そのことに複雑な思いを抱いている。町では折しも,数日にわたる叔父の追悼記念コンサートが開かれており,フランシスはそのラストでフォークミュージシャンとして初めてのショーを予定していた。

画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」

 自分の本当の生き方とは何なのか,憂鬱な気持ちのままデビュー前日を迎えたフランシス。そんな彼に,それまでの人生を一変させる大事件が起こる。なんと,深夜に突然,宇宙人の訪問を受け,銀河を股にかけるベテランミュージシャン,ライトマンの前座としてスカウトを受けたのだ。そして,あれよあれよという間に宇宙船「The Lung」に乗り込み,銀河を巡るツアーに旅立つことになる……。

画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」

 本作は,ちょっとしたアクション要素もある横スクロールのアドベンチャーゲーム。急展開にもほどがあるストーリー同様,ゲームプレイのほうも文章でうまく説明するのは難しいが,プレイヤーは主人公のフランシスとなってサイケデリックな宇宙を旅し,訪れるさまざまな惑星を光るギターをかき鳴らしながら駆け抜けていく。そして,ステージの最後に,宇宙人とセッションを繰り広げるというのが大まかな流れだ。なるほど,文字にすると分からん。

画像集#004のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」

 実際にプレイしないとピンとこないゲームプレイはいったん置いておいて,本作の大きな魅力となっているのが幻想的なグラフィックスと素晴らしい音楽の数々。どの惑星も見たこともない風景や生き物であふれており,思わず見とれてしまう。そこを駆け抜けていくフランシスがかき鳴らすギターはBGMと渾然一体となって壮大なメロディを織りなし,それに触発されるように生き物達が目を覚まし,町には光が灯されていく。

画像集#006のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」

 ステージの最後に待っているセッションは簡単なリズム記憶ゲームになっており,セッション相手の宇宙人の演奏どおりにボタンを押して,メロディを奏でていく。どの楽曲も,フォークソングとは正反対のSFロックオペラと呼ぶに相応しいものばかりで,セッションを進めるごとに盛り上がりを増していく曲展開に胸が高鳴ること間違いなしだ。

画像集#005のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」

 また,ゲームを進めると,最初は地味だったフランシスの外見を変更したり,アーティストとしての自分の名前や空想のプロフィールを決めたりできるようになるのも面白いところ。筆者のフランシスは最終的に,惑星「VON DELLA DONN」出身のヘビーメタルライト部隊の隊長,その名も“類まれなジンジャー”として,銀河中にその名声を轟かせることになった。さすがジンジャー,奴ならやってくれると信じていた!


 こんな風にして,銀河を旅する中で自分の殻を突き破り,新しい生き方を見つけ出したフランシスだが,地球に戻ったあとにどうするのか。そして,肝心のデビューコンサートがどうなるのかは,実際にプレイしてのお楽しみ。ストーリーも設定もぶっ飛んでいるが,一度遊び始めたらあっという間に虜にされてしまうゲームに仕上がっている。
 そんな本作は,Steamにて2150円で発売されているほか,Xbox Game Passで配信中。興味を持った人はぜひ,フランシスと共に銀河ツアーに旅立ってほしい。オススメです。

■「The Artful Escape」公式サイト
https://theartfulescape.com/

画像集#007のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#700「The Artful Escape」
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