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[E3 2007#48]もしかしたら隠れた傑作発見? と思わせるFPS「Scorpion」のムービーを掲載
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印刷2007/07/19 19:53

ムービー

[E3 2007#48]もしかしたら隠れた傑作発見? と思わせるFPS「Scorpion」のムービーを掲載

 新生E3 Summitでは,むむ,これはもしかして凄いかも……,というタイトルに出会うことが少なくなったとは何度か書いたとおりだが,そんな中,むむ,これはもしかして凄いかも……と思うタイトルに出会ったのである。すっかりノーマークもいいところだったというのは一人4Gamerに限ったことではなく,のちほどパブリッシャのAkellaから「意外に反響が大きくて嬉しい」旨のメールが来たことからも分かるように,どうやら本人もそうだったらしい。
 言い遅れたが,そのタイトルというのが「Showdown: Scorpion」だ。モノはサイバーパンクっぽい世界観のFPSである。
 ロシアの近未来FPSと聞いて「ほう,悪いウイルスですな」と反射的に思ってしまうツウの人も多いと思うわれるほどロシアの近未来FPSにはウイルスが登場するが,やはりScorpionにもウイルスが登場する。タイトルは列挙しないが,うーん,どうしてこう多いのだろうという気もする。ブームなのかしら? まあそれはともかく,デベロッパはキエフに本拠を置くニューカマー,B-Cool Interactiveで,これが彼らの処女作である。



 ゲームの舞台は東欧の某国だ。経済の破綻によってアメリカとアジアの大企業に国ごと牛耳られているという割とせちがらい状況で,街には悪徳がはびこっている。そんな中,危険なナノウイルスによって世間を混乱に陥れようとするテロリストが出現。プレイヤーはエリートSWAT隊員,その名も“Scorpion”となって敵の研究所に侵入し,ヤツらの野望を挫かなければならないというお話だ。

 Scorpionで驚かされるのが,その本格的なグラフィックス。異論もおありだろうけど,私はやはりFPSのキモの一つがグラフィックスにあると思うし,その点,Scorpionのグラフィックスは「これが初めてゲームを作るデベロッパのものか?」と思わせる迫力があった。わずかに輪郭のにじんだ軟調の画面だが,光と影のさばき方やテクスチャの細かさなど,2007年に登場するいくつかの大物FPSと比べてもまるで遜色がない印象だ。
 ゲームが進み,いよいよ激しい戦闘シーンに突入するというところで,突然クラッシュしてしまったところは,まあ開発途中ですからね。



 主人公が時折繰り出す特殊能力の効果,銃のマズルフラッシュ,ナイトビジョン/サーマルビジョン使用時の雰囲気など,ぜひ掲載したムービーおよびスクリーンショットで確認していただきたい。ラグドールでぶっ倒れる敵の姿など,堂に入ったものである。むむ。
 ちなみにムービーは諸般の都合でサウンドをカットしてあるので,音が出ないとあわててボリュームなどをいじらないでほしいです。
 リリースは2007年中を予定しているが,遅刻の常習犯であるロシア/東欧のデベロッパのこと,どうなるかはよく分からない。とはいえ,もしかすると大化けするかもしれないポテンシャルを秘めるこのScropion。今後の展開にはちょっと注目だ。(松本隆一)

→ムービーのダウンロードは「こちら」(2分7秒:WMV)
ダウンロード詳細:29.3MB(30,751,895バイト)

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