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カウンターストライクオンライン公式サイトへ
  • ネクソン
  • 発売日:2009/08/12
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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8月12日に正式サービスが開始される「カウンターストライクオンライン」。実装予定の「ゾンビモード」詳細と,今後の予定をNEXONにインタビュー
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印刷2009/08/10 16:57

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8月12日に正式サービスが開始される「カウンターストライクオンライン」。実装予定の「ゾンビモード」詳細と,今後の予定をNEXONにインタビュー

 第2次オンラインFPSブーム到来! という雰囲気を鋭く感じ取れる今日この頃,新たなオンラインFPSの発表や,正式サービスのスタートがこのところ相次いでおり,そうしたタイトルの内容も,第二次世界大戦ものあり現代戦ありと,それぞれに個性的。設定やゲームシステムも興味深い。
 とはいえ,従来のオンラインFPSプレイヤーにとって最も知名度の高いタイトルといえば,やはり「カウンターストライク」(以下,CS)だろう。プレイしたことはないけど,名前は知っている,という人も多いはずだ。ネクソンが2009年8月12日の正式サービス開始を予定している「カウンターストライクオンライン」(以下,CSO)は,そんなCSをベースにしたタイトルである。

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 現在,正式サービスへ向けてオープンβテストが行われているCSOだが,このタイミングでNEXONを訪問して話を聞いてきた。CSとCSOはどこが違うのか? この企画はどういう風に進められたのか? そして,今後はどのような展開が考えられているのか? さらには,正式サービスから実装される「ゾンビモード」とは? こうしたことに関して興味深い話が聞けたので,さっそく紹介しよう。

 なお,ゲームシステムについては,2009年6月25日に掲載した先行プレイレポートなどを読んでほしい。

「カウンターストライクオンライン」先行プレイレポート

「カウンターストライクオンライン」公式サイト



待望の「ゾンビモード」が正式サービスと同時に実装


質問に答えてくれたのは,NEXONの開発第1本部開発4室室長のパク・ギョンミン氏(右)と,同開発4室CSOチーム企画部部分パート長のチョ・デファン氏
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 まずはNEXONからゾンビモードについての説明があったので,それから紹介してみよう。個人的には「CSにゾンビ?」というミスマッチ感をまず覚えたのだが,調べてみるとCSにはゾンビをテーマにしたMODがいくつもあり,プレイヤー人気も高い。だいたいは,オリジナル版に用意されていないCo-op(協力プレイ)モードを提供するものだが,してみると「CSとゾンビは意外に相性がいい」ということだろう。これは,知りませんでした。

 もっとも,CSOのゾンビモードはあくまで対人戦だ。ゲームがスタートすると,ルームの人数に応じてランダムにプレイヤーの何人かがゾンビになり,残りのプレイヤーが協力してそいつを倒すという基本的にシンプルなシステムだ。ゾンビは銃を持てないが,人間をガリッとひっかくことで仲間のゾンビにできる。制限時間以内に人間側のプレイヤーがすべてゾンビになってしまえばゾンビの勝利。一人でも生き残れば人間側の勝利というわけだ。

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 一見すると,徒手空拳のゾンビは不利だが,彼らの体力はやたらと高く設定されており,一連射程度食らわせただけでは倒せない。しかも,ひっかかれた人間は,一瞬にしてゾンビになってしまうため,もしかしたらゾンビ側に分があるかもしれない。

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 それまでゾンビと戦っていたプレイヤーが,とたんに人間を追っかけ始めるのは衝撃的だ。ひとたびゾンビにされてしまえば,それまで共に戦っていた戦友をゾンビにするしか勝利する方法はなく,まさに「昨日の友は今日の敵」という状況の急激な変化が面白い。仲間を信用してはいけないのだ。
 ネクソンの話によれば,誰がゾンビになるか分からないため,ゲームスタート直前にはプレイヤーがお互いに銃を向け合っている姿が見られるとか。これは緊張感もかなり高そうだ。

 韓国,台湾,中国ではすでに実装されているゾンビモードだが,これによってプレイヤー数が急激に増えているという。また,ゾンビと人間の連合チームが戦う「ユニオンモード」もすでに導入されており,こちらもまた人気なのだそうだ。この人気の最大の理由は何だろうか?


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 「CSでは,プレイヤーがやられてしまうとそれっきりということがあり,あとはゲームの様子を見ているしかありません。ですが,このゾンビモードでは,死んでもプレイし続けられます」と説明するのは,NEXON開発1本部開発4室CSOチーム企画部部分パート長を務めるチョ・デファン氏だ。もともと,ゾンビモードの導入を強く押した(本人の弁では「強要した」)のは同氏で,周囲には早く実装しろと急かす者や懐疑的な者もいたが,実装後の人気の高さを見て現在は全員が納得しているという。確かにCSでは(ゲームモードにもよるが)死んだらそのマッチはおしまいで,その点がプレイの緊張感を高める理由の一つになってはいるが,ビギナーにとって高いハードルなのもまた事実だ。常にゲームに参加し続けられるという要素は大きい。


FPSビギナーにこそプレイしてほしいCSO


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 だが,ビギナーにとってのCSの難しさはそれだけではない,と続けるのは,NEXONの開発第1本部開発4室室長のパク・ギョンミン氏。パク氏はValveとの折衝のため,シアトルまで赴いた経験もあるCSOのキーマンの一人だ。
 ちなみに,CSOの基本的なアイデアはNEXON側から出たものだが,Valve側の反応は悪くはなかったと語る。Valveとしては,自分達のIPを使って別のサービスを展開するのだから,ライバルに塩を送るようなものではないかと思うが,パク氏の話によれば,Valveも「ビギナーを含む,新規プレイヤーの獲得」の必要性を認識しており,その有効な方策としてCSOの企画に応じてくれたという。現状でも人気の高いタイトルだが,さらなるプレイヤーの増加の手段になると考えたのだ。

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 パク氏は続けて,「CSの場合,購入してからも適当なパッチを当てたり,MODを導入したりと,対戦するまでいささか手間がかかる場合があります。さらに,コミュニティの育成についてもプレイヤーに任せている部分が多く,FPS初心者にとって気軽に参加しづらいものになっています」
 CSOではその点を踏まえ,クランランキングや掲示板の充実,マッチング機能などを完備することで,コミュニティへの参加を促すという。たしかに,CSではクラン内のコミュニケーションは図れたが,全プレイヤーを横断するようなシステムは持っていなかった。CSOなら,プレイヤーを一元的に管理し,コミュニティを活性化させられるというわけだ。

 十分な知名度を持ち,ゲームシステムが充実し,しかし初心者にはちょっと入りづらいCSをCSOとすることで,面白いものができると思ったと,「なぜCSを選んだか」というこちらの質問にパク氏は答えた。「しかし,そうした営業的な理由より,こちらのみんながCSが大好きだったというのが最大の理由かもしれません」

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 最新の「カウンターストライク:ソース」ではなく,軽めのVersion 1.6を選んだのも,ビギナーを考慮してのことだ。発表当時と比べてさほど重さを感じなくなった「Source Engine」だが,それはあくまで普段からFPSなどをプレイしている人の話であり,あまり重いグラフィックスエンジンを使うことは避けたかったとパク氏は言う。
 もちろん,Source Engineのほうがさまざまなエフェクトも派手になっており,見栄えもいいのだが,現在のところ採用は考えていないそうだ。

正式サービス開始以降,CSOはどうなっていくのか?


 さて,冒頭にも書いたように,このところ基本料金無料のオンラインFPSが数多く登場しており,高い知名度のCSOとはいえ競争は厳しい(もちろん,プレイヤーは嬉しい)。CSOのように有名な作品をベースにしたタイトルとしては「Battlefield Online」があり,現在韓国でオープンβテストが行われている。
 こうした現状で――正式サービスもまだ始まっていない段階でちょっと気が早いような気がするが――先行する韓国などの実績を踏まえたCSOの近未来について聞いてみた。

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 意外なことに,二人揃って「急がない」「じっくりやる」と答えてくれた。これには,韓国でのサービス経験に理由があるようで,つまり,コンテンツの追加を急いだためにプレイヤーがついてこられてないという事態を招いたのだ。
 「CSOにはすでに多数のマップ/ゲームモードが用意されています。実際,我々のもとには数多くのマップがすでにあるのですが,いっぺんに投入すると,プレイヤーの人達が遊びきれません。FPSではマップに慣れなければ面白さは感じられませんから,止めてしまうかもしれない。ステップ,バイ,ステップでゲームを広げていこうと考えているのです」とパク氏。

 ゲームモードに関しても,すでに韓国などで実装されている上記のユニオンモードのほか,詳細はまだ秘密だが「殲滅モード」やゾンビモードの拡張なども考えられているとのこと。とはいえ,これもまたプレイヤーの反応を確かめながら拡充に努めるという意向だそうだ。
 他国とは違う日本のプレイヤーの特徴として,「やっぱり,PvPがあまり好まれないことを感じた」と言うのはチョ氏。オンラインFPSとはすなわちPvPなのだから,これはゲームシステムの根幹に関わる部分であるが,他国に比べてBOTモードで遊ぶプレイヤーが群を抜いて多いのだそうだ。そうした国民性のデリケートな違いを十分に考えてサービスを続けていきたいとする。
 対応としては,対人戦ではなくCo-opモードの導入などが考えられるが,それについては今のところ予定はないそうだ。「日本のプレイヤーの人がいっぱい集まってくれたら,検討させていただきたいと思います」(チョ氏)。

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 カジュアルなオンラインFPSとしては大人数となる32人対戦,ビギナー向けのゾンビモード,コミュニティ機能,そして言うまでもなく基本料金無料で誰でも遊べる手軽さと,CSOは,見た目はそっくりでもCSとはかなり違うゲームとして発展していくことになるだろう。
 というわけで,最後に話を聞いたお二人に,4Gamer読者へのコメントをもらった。

「ゾンビモードをプレイすることで,マップを覚えられ,マップが分かればゲームが楽になります。実際,ゾンビモードでは私自身行ったことのない場所を見つけたくらいです。プレイするなら今ですね。さっそく遊んで,今はFPSに慣れていなくても,あとから来た人に自慢できるぐらいになってください」(チョ氏)

「FPSは,マウスさばき一つで実力の差がはっきりするシビアなジャンルですが,ゾンビモードはそんなことはなく,誰でも楽しめます。初めての人や,オリジナルが難しいと感じている人は,ぜひCSOをプレイしてください。ゾンビモードで腕を磨き,やがて対人戦に進んでくれたら嬉しいですね。ともかく,たくさんの人にプレイしてもらいたいと思っていますので,よろしくお願いします」(パク氏)
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