プレイレポート
惑星「プリウス」,そして謎の少女「アニマ」とは? 「PRIUS ONLINE」クローズドβテスト先行体験レポート
主人公であるプレイヤーキャラクターをサポートする謎の少女「アニマ」の存在と,その育成方法ばかりが注目されがちな本作だが,ゲーム導入部の演出や,MMORPGとしての基本的なシステムなどにも力が入っている。今回,4Gamerではクローズドβテストで実装されるレベル25までの部分を,先行してプレイする機会を得たのでその内容をお伝えする。
主人公として選択できるのは4職業
プレイ開始直後に行うのは,主人公であるプレイヤーキャラクターの作成だ。PRIUS ONLINEは,種族と性別によって職業が決まるシステムが採用されている。クローズドβテストでは,以下の4職業を選択可能だ。髪型と顔のタイプは職業ごとに6〜9パターンある。
雰囲気のあるキャラ選択画面。空いている画面右側には,追加実装される予定の職業/種族が入る |
●ヒューム(男性)
いわゆる人間に相当し,魔法の扱いに長けているのが特徴。本作の主人公的な位置づけである。
職業:元素術士
本拠地:アウロラ
●ヒューム(女性)
銃の扱いが得意で,2丁拳銃とライフルを使うスキルを習得できる。近距離で戦うスキルは習得できないので乱戦には気をつけよう
職業:ガンナー
本拠地:アウロラ
●ロン・マス
強靭な肉体に宿る卓越したパワーで,敵を圧倒。近接攻撃に向いており,敵の注意をひきつける能力が高い。
職業:戦士
本拠地:ベラセントラム
●ロン・フェミナ
主に敵単体への中〜長距離攻撃が得意。かなりの敏捷性を誇り,敵をかく乱する役目などを担当することが多い
職業:ハンター
本拠地:ナトラアシラム
謎の少女「アニマ」の基本設定もプレイヤーが決定
キャラクター作成後に行なうのは,プレイヤーキャラクターをサポートするアニマの設定だ。アニマには,髪型と顔のタイプがそれぞれ4種類ずつ用意されていた。そして次に決定する「性向」は,戦闘時に使用するスキルの傾向や,プレイヤーキャラクターとの会話といった,アニマが自発的に取る行動に影響を与える重要な要素なので慎重に決めよう。
「積極」と「消極」「自尊」と「依存」の軸を持つグラフで表示され,プレイヤーキャラクターと一緒に行動したり,会話を交わしたりすることで変動する。なお,性向は大まかに以下の四つに分類可能だ。
●積極/自尊:攻撃スキル中心
●自尊/消極:強化(バフ)スキル中心
●消極/依存:回復スキル中心
●依存/積極:弱体化(デバフ)スキル中心
性向は,プレイヤーの指示によって,意図的に特定の方向へと伸ばせる。ただし指示の内容が性向と大きく食い違っていると,拒否されるケースもあるという。その場合は,コミュニケーションを介して親密度を高める──アイテムをあげるといったことをしてご機嫌を取ると,プレイヤーの指示に従ってくれやすくなるのだ。
アニマに指示を出してバフスキルをかけてもらったところ。親密度が低いと指示を拒否されることもある |
NPCとして登場する「怪しいアニマ」。彼女達の存在理由は,やがて明らかになるとのこと |
ゲームを進めていくと,アニマには「怒り」や「悲しみ」といった感情が芽生え,行動のバリエーションが増加する。ときにはプレイヤーキャラクターに恩恵をもたらしてくれることがあるというが,今回の短いプレイ時間では残念ながら確認できなかった。うまく育てていけば,目的地まで案内してくれることもあるらしい。
プロローグはドラマチックに。プレイヤーキャラクターの運命は!?
プレイヤーキャラクターとアニマの設定が終わると,チュートリアルを兼ねたプロローグがスタートする。ここで,移動や戦闘などの操作方法,およびクエスト受注といったゲーム進行の基本を習得することになる。
操作方法はマウスクリックのほか,キーボードのW/A/S/Dキーによる移動,Tabキーによるターゲット変更,数字キーによるスキル発動のショートカットと,一般的なMMORPGのシステムが採用されている。プロローグ中は,画面に指示が適宜表示されるので,操作に迷うことはないだろう。
プロローグのストーリーは,プレイヤーキャラクターとアニマが仲間とともにダンジョン内を進んでいくという内容。ダンジョン内には一行を待ち受ける敵が多数配置されており,巨大な敵が登場する場所では,巨人「ガイガス」に乗り込むことになる。ガイガスは圧倒的な強さを発揮するので,やられることはまずないだろう。
また,マップの要所では演出ムービーが差し挟まれる。緊迫したセリフ回しが,何やら最終決戦めいた雰囲気で,緊張感が高まるのだ。
プロローグは,プレイヤーキャラクターが夢の中でたどった過去の記憶という設定である。敵対勢力の幹部らしき人物の討伐に出向いたプレイヤーキャラクターとアニマを含む一行が,返り討ちに遭う過程が描かれているのだ。敵の計略によって,一人残されたプレイヤーキャラクターの運命は……。
今回,プレイしたバージョンでは,まだ音声が韓国語だったのだが,クローズドβテストでは日本語に差し替えられる。先日発表されたとおり,本作では著名な声優陣が起用されているので,キャラクター達の迫真の演技にも期待できるだろう。
またマップ上には多数の敵が配置されているが,クエストで指定されたもの以外は無視して先に進んでも問題ない。
当面の目標は「アニマ」との再会
プロローグが終わると,いよいよゲーム本編のスタートだ。自分が何者かも分からない状態のプレイヤーキャラクターだが,周囲の住民はプレイヤーキャラクターのことをよく知っている。どうやらそこそこ腕の立つ人物と認識されているようだ。つまり,プロローグで描かれた討伐に失敗した結果,何とか生き残ったものの記憶を失ってレベルが1になってしまい,同行していたアニマが行方不明という状態なのである。
そんなこんなで,ゲームではチュートリアル的な内容のクエストがしばらく続く。クエストには「ストーリークエスト」と「ミッションクエスト」があり,前者はレベルを上げるなど一定の条件を満たすと発生していくもので,ストーリーが明らかになっていく。後者は,いわゆる“お使い”クエストで,1日1回といった制限がつくものの繰り返し受けられる。序盤のレベル上げでは,お世話になるはずだ。当面は,この2種類のクエストを通じて,世界観や街中の施設およびNPCの配置,そしてゲームの流れを把握していくのだ。
レベル10のストーリークエストで,いよいよプレイヤーキャラクターとアニマとの再会が描かれる。とはいえ,このくだりを詳しく書いてしまうと興醒めなので,実際にプレイして確認してほしい。
アニマと合流したのち,「アニマクエスト」と呼ばれるものをクリアしていくと,アニマはさまざまな技能を習得したり,メインストーリーが進行したりする。中にはプレイヤーキャラクターには見えないNPCなども登場するので,アニマを直接操作する「アニマモード」に切り替えてプレイする場合もある。なおアニマモードには制限時間があり,一定時間を超えると解除される。アニマモードを維持できる長さは,プレイヤーキャラクターとの親密度によって決まり,仲が良ければ良いほど長時間アニマモードを使えるのだ。
これまで倉庫としてしか使えなかった「アトリウム」だが,アニマがいれば生産ができるようになる |
アニマにしか見えないNPCもいる。適宜アニマモードに切り替えないと,ゲームが進まない |
アニマクエスト。強敵「仔猫のニャーニャちゃん」を倒せば,アニマに料理を覚えさせられるのだが…… |
PvPやインスタンスダンジョンなどMMORPG要素も充実
以降,レベル25まで各種のクエストなどが用意されているわけだが,一般的なMMORPG同様にパーティプレイを前提としたコンテンツも存在し,今回はそのうちのインスタンスダンジョンを体験できた。
「無影ダンジョン」は,マップ内に配置された12体のボスモンスターを,制限時間20分以内に可能な限り倒していくというもの。1体1体が強力で,筆者と編集者,そして運営スタッフで組んだにわか仕立てのパーティはあっという間に全滅。復活しても,すぐまた全滅を繰り返し,スクリーンショットを撮るのが精一杯という状態だった。
PvPは,対戦を申し込んで相手の了承を得る形式だ。街中での戦いはどちらかの体力が1になった時点で終了となる |
また,もう一つの「幻影ダンジョン」は,四つのステージで構成され,出現する敵を殲滅することでクリアしていくもの。かなり難度が高いようで,きちんとしたパーティ構成で,武器と防具を強化しておかないと厳しい。ゲームに慣れてから挑戦したほうがいいだろう。
プロデューサーの清水祐一氏によると,PRIUS ONLINEの序盤では,平和を求める人達の物語が展開していく。ストーリークエストの進行にしたがって,アニマとは何者なのか,誰を敵とし,何のために戦っていくのかなどが明らかになっていくという。
従来のMMORPGとは一味変わっており,ストーリーやアニマの育成といったさまざまな角度から楽しめそうである。クローズドβテスターの募集は4月13日まで行われているので,アニマを育てたい人やストーリーをじっくり味わいたい人は申し込んでおこう。
「PRIUS ONLINE」クローズドβテストに応募する(4月13日15:00まで)
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