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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第37回はNDS用都市建設シム「シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜」を紹介
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印刷2008/03/26 22:24

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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第37回はNDS用都市建設シム「シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜」を紹介

画像集#001のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第37回はNDS用都市建設シム「シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜」を紹介
 PCゲームと関連のあるNintendo DS/ PlayStation Portable用タイトルを紹介していく連載「PCゲームを持ち出そう!」。37回めとなる今回紹介するのは,3月19日にエレクトロニック・アーツから発売された,ニンテンドーDS(以下,NDS)用都市建設シム「シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜」(以下,シムシティ DS2)だ。

 シムシティ DS2は,ゲーム業界の重鎮であり,現在は「Spore」の開発を手がけているウィル・ライト氏の代表作,シムシティシリーズをNDS向けにアレンジしたもの。日本のエレクトロニック・アーツが企画/開発を手がけ,NDS用に2007年にリリースされた「シムシティDS」の続編にあたる作品だ。そしてシムシティ DS2には,前作シムシティDSや,PC版にもない新要素が盛り込まれ,独自の進化を遂げている。これまでシムシティシリーズを遊んできた人も,十分楽しめるはずだ。
 なお,シムシティDSにいたるまでの流れについては,連載「極私的コンシューマゲームセレクション」の第2回で,編集部の松本隆一がやたらと詳しく説明しているので,関心のある人は参考にしてほしい。

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市民のリクエストに応えつつ,より豊かな街を目指せ


画像集#010のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第37回はNDS用都市建設シム「シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜」を紹介
 シムシティ DS2のゲーム内容を紹介する前に,これまでのシリーズ作品を遊んだことがない人のために,シムシティというゲームについてざっくりと説明しよう。
 シムシティは,都市建設シミュレーションの一つで,プレイヤーが市長となり,そこに住むシム達の要求に応えつつ街を発展させていくゲームだが,独自のシステムが採用されており,建物一つ一つを建てていくタイプとは異なる。
 具体的には,マップ上のマス目を「住宅地区」「商業地区」「工業地区」のいずれかに設定し(塗り分ける),それぞれを道路で結ぶことで,住宅地区に人が住みつくようになり,街全体の人口が増えていく。建物自体は,地区の種類によって自動的に建つ仕組みだ。

 商業地区は,モノを売り買いするための施設などが建てられる場所。人口が増えれば商業も盛んになり,人々の暮らしも豊かなものとなっていく。
 工業地区を増やすことで街の産業はさらに発展し,シムが働く場所も増えるものの,周囲の環境が汚染されてしまう。住宅地区の価値を下げないよう,工業地区は住宅地区から距離を置くといった具合に,街のレイアウトを工夫することが肝心。人や建物が増えたら,犯罪を減らすための警察署や,火事に対応するための消防署を設置する必要がある。
 また,街中に木々を植えれば(多少は)空気を浄化できるし,公園や池などを多く用意することで憩いの場が確保され,人々にとってより住みよい街となっていく。

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 本当にざっくりだが,大まかにいうとこんな感じ。もちろん,水や電気を確保したり,学校を建設して教育面を充実させたりと,数多くの要素がからんでくるので,街を発展させるのはたやすいことではない。またシム達は,「犯罪が多いから警察署を増やしてほしい」「憩いの場となる公園を増やしてほしい」など,さまざまな要求をプレイヤーに突きつけてくる。
 シム達の要求にきっちり応えてやりたいところだが,街の資金には限りがあるので,そうとばかりはいっていられない。シム達の期待に応えられないと支持率が落ちて犯罪が増えたり,人々が出て行って街がさびれたりするので,一時的に収入が減ることを覚悟のうえ,税金を減らして支持率アップを狙うなどといった作戦も考える必要がある。ああ,市長って大変!

 シムシティを知らない人は,「なんだか難しそうだなあ」と感じるかもしれないが,さまざまな問題に直面しつつもそれらに対処し,徐々に街が発展していく様子を眺めて楽しむのが,本作の醍醐味なのである。


シムシティ DS2では時代を超えた街づくりが可能に


画像集#005のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第37回はNDS用都市建設シム「シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜」を紹介
 以上のようなシムシティシリーズのエッセンスは,シムシティ DS2にもしっかりと受け継がれている。そのうえで本作には,冒頭で述べたように,これまでのシリーズ作品に見られない新要素が盛り込まれている。
 タイトルに「〜古代から未来へ続くまち〜」とあることからも分かるように,本作の最大の特徴は,時代を超えた街づくりができること。ゲームのメインとなる「チャレンジモード」には,「古代あけぼのの時代」から「おんだんかのけつまつ」まで,八つの時代が用意されている。各時代の目標をクリアすることで次の時代に進める仕組みだ。
 八つの時代といっても,すべてが連続しているわけではなく,途中で分岐しながら現代,そして未来へと向かっていくので,繰り返し挑戦するのも楽しいだろう。

 時代が進むにつれ,設置できる建物の種類が増えたり,それぞれの建物の外観が変わったりする。とはいえ,ただ見た目が変わるだけではない。例えば「古代あけぼのの時代」には,人々に住む場所と食料を提供すること,「ヨーロッパげいじゅつ時代」には,人々の喧嘩や暴動が多発する街の治安を安定化させることといった,シナリオごとに異なる目標が用意されている。見た目の変化が大きいことと相まって,どの時代も新鮮な気持ちで取り組めた。

 そして,「現代おんだんか時代」「おんだんかのけつまつ」では,文字どおり地球温暖化がテーマとなっており,ただ開発を進めていくだけでなく,環境にやさしいテクノロジーを編み出していくことが重要。「研究」に予算を回すことでシム達の知性が向上していき,さまざまなエコ関連の施設が建設できるようになる。研究をないがしろにして開発にばかり力を注いでも,シム達の支持を得るのは難しいのだ。
 最後の時代である「おんだんかのけつまつ」にはどんな結末が待っているのか,それはぜひ自分の目で確かめよう。

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シムシティ DS2の見どころはココ!


正解すると支持率を上げられる,その名も「支持率アップクイズ」
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 どちらかというと,街を大きく発展させることに主眼が置かれていたこれまでのシリーズ作品に対し,シムシティ DS2では従来とはやや方向性の異なるテーマが掲げられている。
 それは,ゲームのナビゲーター役である「Mr.マキシス」がゲーム中何度となく繰り返す,「このまちのシアワセは アナタしだいです!」という言葉に表れている。これはおそらく,そこに暮らす人々だけでなく,環境そのものにとってもやさしい街づくりをしよう,ということなのだと思う。

 私はシムシティ DS2を遊んだことで,見慣れているはずの都会の景色を,ちょっと違った角度から眺めるようになった。もし私が東京の“市長”ならば,環境汚染の原因となっているビル群を取り除き,憩いの場を造ったり,運動不足の会社員(私のことだ)のために,運動場にしたりしよう」といった具合だ(大したアイデアではありませんね,すみません)。
 このように,シムシティというゲームを土台にして,地球環境の未来を考える(私は大したことを考えませんでしたが)きっかけをも与えてくれる本作は,箱庭系ゲームのファンはもちろん,幅広い層のゲームファンにオススメできる作品だ。
 住民にも環境にもやさしい大都市を目指し,街づくりに取り組んでみてはいかがだろうか。

シムシティ DS2 〜古代から未来へ続くまち〜


対応機種:ニンテンドーDS
メーカー:エレクトロニック・アーツ
発売日:2008年3月19日
価格:4980円(税込)
公式サイト:http://simcity.jp/ds2/

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    SimCity4 DELUXE for Mac 日本語版

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