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[TGS 2010]TGS会場に出展されなかったのが惜しい! 韓国BLUESIDEの大作アクションRPG「キングダムアンダーファイアII」
本作は,2000年に第1作がリリースされたRPGシリーズの最新作である。プラットフォームは(現時点では)Windows PC版とXbox 360が発表されており,まずPC版において今年の年末にクローズドβテスト,来年の夏にオープンβテストが予定されている。Xbox 360版の仕様は現在調整中だが,マルチプレイをPC版と同等にはせず,シングルキャンペーンをメインにした作品として作り直す予定,とのことだった。
8月21日掲載のインタビュー記事はこちら
過去に4Gamerでも何度か紹介しており,その都度注目されてきたタイトルなのだが,今回筆者が見た限り,ゲームジャンルは「アクションRPG」がベースにある。そこに戦略性が大きくフィーチャーされたタイトル,という印象だ。単刀直入に言うと,日本でも人気の高い無双系のジャンルに,血沸き肉踊る群衆バトルの魅力を,これでもかというくらいに詰め込んだのが,KUF2である。
プレイヤーが選べるヒーローユニットは4種類。正式名称は調整中とのことだが,「ガンファイター」「女の魔法剣士」「暗黒面に堕ちた大剣使い」「レンジャー」といったタイプとなる。
各ヒーローは一般的な三人称アクションと同じような動作が可能で,広大な戦場で自分の武器を手に戦っていく。ツリー形式でスキルの習得も可能だ。特徴的なのは,グロッキーになった相手に対し,マウスの左右ボタン同時押しでフィニッシュコンボが決められること。ヒーローユニットの動きだけを見ても,一般的な三人称視点アクションにまったく引けを取らない。
そして本作の最大の特徴といえるのが,プレイヤーはヒーローユニットのみならず,三つまでの“部隊”を率いて戦えること。一つの部隊には最大100体のユニットが登録でき,つまりヒーローユニット+300体のユニットを自分一人で操れるのである。
思わず「操作方法が大変なのでは」と思ってしまったが,プレイヤーがヒーローユニットを操ると,それに追尾する形で各部隊が動き,AIも賢いので,それほど難しくはないとのこと。
そのようなバトルは最大で8名まで参加可能で,それぞれの勢力にはマントや旗などに,それと分かるエンブレムが記されている。また,各部隊の頭上には四角いアイコンが色別で表示されており,これをクリックするだけで,手持ちの部隊に対して簡単に移動,攻撃,スキル使用などの指示を与えられるという。
ゲームを進展させ,レベルやクエストなどの条件を満たすことで,プレイヤーは新たなユニットが雇用可能になる。部隊に登録できるユニットには,人型の剣士や槍兵,アーチャーなどといったオーソドックスなものはもちろんのこと,巨大なサソリや見上げるほどの巨大ゾウ(?)といった“ボスモンスター”的なものも含まれていた。登場するユニットは,すべて雇用可能な存在だという。
もちろんこれらのユニットは,それぞれ違った能力を持ち合わせている。ユニットのモデリングは現時点でも100種類用意されており,製品版のリリース段階には400前後まで増やしたいとのことだ。
操作方法の次に気になったのは必要マシンスペックについてだが,最低動作環境はGPUがGeForce 7800以上とのことで,ハッキリ言って要求レベルはかなり低く,大助かりである。「美麗さと動きのどちらか片方ではダメで,両立させねば意味がない」と,本作のディレクターはアツく語っていた。
ちなみに今回の説明会で使われていたマシンも,AlienwareのノートPCであったが,なるほど確かに,引っかかりやもたつきは一切見受けられなかった。BGMを除いた,ほぼすべての開発を自社で行っているとサラリと言っていたが,さりげなく凄いことを言っている気がしないでもない。
今回の来日はパブリッシャ探しの目的も含まれていたようで,そのあたりの反応も尋ねてみた。回答は想像どおり,見てもらったすべてのパブリッシャが,ベストに近い反応をしてくれたとのこと。具体的には,単純なアクションRPGならいくらでもある中で,本作の部隊運用にまつわる戦略要素について,とくに評価してくれたとのことだ。
個人的な話で恐縮だが,今回の東京ゲームショウ2010の会期中,4日間まんべんなく会場を見て回ったが,最も期待させられたのが本作である。まさしく広大な戦場のド真ん中に立っているかのような臨場感があり,その中で多数のユニットを意のままに操りつつ,自らも剣を振るって戦う。仮に“ベルセルク”などのような世界を,理想的なレベルでオンラインゲーム化したら,こんな感じかな,こんな風に遊べたらいいな,という願望が目の前で具現化したような光景であった。
「Kingdom Under Fire II」公式サイト
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