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  • 発表日:2008/03/03
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Intel,「Oak Trail」ことAtomベースのタブレットが5月に登場と予告〜採用メーカーにはRazerや富士通,Lenovoなどの名が
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印刷2011/04/12 11:37

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Intel,「Oak Trail」ことAtomベースのタブレットが5月に登場と予告〜採用メーカーにはRazerや富士通,Lenovoなどの名が

 北米時間2011年4月11日,Intelは開発コードネーム「Oak Trail」(オークトレイル)と呼ばれてきた組み込み機器向けプラットフォームを発表した。5月にも,搭載するタブレットPC製品などが発売になると予告している。

Oak Trailプラットフォームを構成するAtomプロセッサとチップセット(左)。右はAtomプロセッサのダイイメージだ
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プラットフォームレベルの平均消費電力は1W程度とのこと
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 Oak Trailで採用されるのは,45nm High-kプロセスで製造され,グラフィックス機能型ノースブリッジ機能を統合した,開発コードネーム「Lincroft」(リンクロフト)ことAtom Z600番台だが,今回出荷開始が明らかになったのは,1コア2スレッド動作し,容量512KBのL2キャッシュを搭載する「Atom Z670/1.50GHz」「Atom Z650/1.20GHz」と,65nmプロセスで製造される「Intel SM35 Express」の組み合わせだ。
 プロセッサのTDP(Thermal Design Power)は3W,チップセットは同0.75Wなので,プラットフォームとしては3.75W。従来のMenlowプラットフォームだと5Wだったので,従来比25%の低下ということになる。

Atom Z670は,13.8×13.8mmという「Micro-Flip」パッケージを採用するのが大きな特徴だ。従来のNetbook向けAtomだと,パッケージサイズは22×22mmだったので,約39%にまで小型化したことになる
画像集#005のサムネイル/Intel,「Oak Trail」ことAtomベースのタブレットが5月に登場と予告〜採用メーカーにはRazerや富士通,Lenovoなどの名が

 Atom Z670は,「GMA 600」(Graphics Media Accelerator 600)と呼ばれるDirectX 10世代のグラフィックス機能と,シングルチャネルDDR2-800コントローラを統合。1080pのビデオデコードやHDMI出力をサポートするのが特徴とされている。Intel 64は非対応だ。

Oak Trailプラットフォームのブロックダイアグラム
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Razer Switchbladeコンセプト。写真は2011 International CESのときのものである
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 Intelによると,ASUSTeK Computerや富士通,Lenovo, Motion Computing,Razer USA,Samsung,Vilivなどから,年内に35を超える搭載端末が登場するとのこと。Razer USAといえば,1月の「2011 International CES」に合わせて,Atomベースの“PCゲーム機”コンセプト「Razer Switchblade」を公開していたほか,その後3月になって,これがOak Trailベースであると明らかになっていたのが思い出される。今回「5月以降」という具体的なスケジュールが発表されたので,Razer印のゲーム端末が登場するのは,ひょっとすると意外に早いのかもしれない。
 ASUSTeK Computerや富士通,Lenovo,あるいはVilivなど,国内にも製品を投入してきそうなメーカーの動向ともども,今後が気になる話といえるだろう。


次世代のCedar Trailに関するアップデートも


 なおIntelは合わせて,次世代のAtomプラットフォーム「Cedar Trail」(シダートレイル)に関するアップデートも行っている。
 それによると,Cedar Trail世代のAtomは32nmプロセス技術を用いて製造されており,2011年後半の市場投入に向け,サンプル出荷が始まっているとのこと。1080pビデオ再生用の専用エンジンを搭載したり,Blu-ray 2.0およびHDMI&DisplayPort出力への対応が行わたりするほか,「Intel Wireless Display」「Intel Wireless Music」「PC Sync」「Fastboot BIOS」といった新機能も追加されるという。


#### 以下,リリースより ####


インテル
コンパニオン・デバイスの革新を加速させるタブレット機器向け
最新のインテル Atom プロセッサーを発表

〜インテル Atom プロセッサー・ファミリーとともに
インテルの製造技術を強化し、「ムーアの法則」を
上回るペースの製品化を計画 〜

ニュース・ハイライト
  • Evolve III*、富士通*、Lenovo*、Motion Computing*、Razer*、Viliv*などの主要システム・メーカーが、「OakTrail」(開発コード名)搭載の革新的なタブレット機器を5月より販売開始。年内に35機種以上が発表予定
  • ネットブックおよびエントリーレベルのデスクトップPC向け次世代プラットフォームである「Cedar Trail」(開発コード名)には、インテル ワイヤレス・ミュージック、インテル ワイヤレス・ディスプレイ、PCシンク機能、ファーストブート機能を搭載。メディア機能やグラフィックス機能、省電力性能もさらに強化
  • 組込み向けインテル Atom プロセッサー Z670は、従来より小型化・薄型化されたファンレス機器を可能にする、携帯型の医療補助機器、産業用タブレット機器、携帯POS端末など、PCの枠を超えた革新を実現
  • インテル Atom プロセッサーの製品ラインアップを強化するために、今後3年間で3つの新しいプロセス技術を採用し、「ムーアの法則」を上回るペースで新製品を市場へ投入予定
  • インテル Atom プロセッサー・プラットフォームは、Google* Android*、MeeGo*、Windows*などをサポートする、インテルの“オペレーティング・システム・オブ・チョイス”戦略に基づき、ユーザーに合わせた体験を提供


インテル株式会社(東京本社:東京都千代田区丸の内 3-1-1、代表取締役社長 吉田 和正)は、本日インテル Atomプラットフォーム製品(開発コード名: Oak Trail)を発表しました。本製品を搭載した製品は、2011年5月から年末にかけて、順次販売される予定です。Evolve III*、富士通*、Lenovo*、Motion Computing*、Razer*、Viliv*などのシステム・メーカー各社から、Oak Trailを搭載した各種OS対応の画期的なタブレット機器やハイブリッド端末が、35機種以上発売されます。

中国・北京で開催される開発者向け会議「インテル・デベロッパー・フォーラム(IDF)」において、現在、開発中の32nm(ナノメートル)プロセス技術に基づく次世代のインテル Atom プラットフォーム製品である「Cedar Trail(開発コード名)」について、一部が公開されました。このソリューションは、ファンレスで美しく、静音化され、かつデザイン性に優れた新しいデバイスを実現するものであり、新しいネットブックやエントリーレベルのデスクトップPC、オールインワンPCの設計を可能にします。

インテル コーポレーション 副社長 兼 ネットブック&タブレット製品事業部長のダグ・デイビスは「インテルの新しいAtom プラットフォームであるOak Trail(開発コード名)およびそれに続くCedar Trail(開発コード名)は、ネットブックやタブレット機器で素晴らしいパーソナルかつモバイル体験を実現するというインテルの継続的な取り組みを示すものです。これは、長時間のバッテリー寿命と性能を向上するという、インテルがアーキテクチャーの強化に取り組んできた証といえます。インテル Atom プロセッサー製品群は、ムーアの法則を上回るスピードで開発が進められており、今後3年間で3つのプロセス技術を採用した新製品を市場投入する計画です」と述べています。

Oak Trailプラットフォームを構成する、新製品のインテル Atomプロセッサー Z670は、パフォーマンスを犠牲にすることなく、動画再生機能の向上、スムーズなインターネット・ブラウジング、そしてバッテリー駆動時間の向上を実現させます。Oak Trailでは、1080pビデオのデコードやHDMIへの対応によりリッチ・メディアの取り扱いが可能になるほか、このプラットフォームは、Adobe* Flashテクノロジーにも対応し、リッチ・コンテンツやFlashベースのゲームを楽しむことができます。

優れた電力効率におけるこれらの重要な向上点とともに、インテルAtom プロセッサーZ670は、Google* Android*、MeeGo*、Windows*などさまざまなOS上でアプリケーションを稼働させることができます。このインテルならではの柔軟性によって、タブレット機器、あるいはタブレット機器とネットブックの両方の長所を組み込んだハイブリッド機器でこれまでにない体験を実現するとともに、新たな選択肢を広げることができます。

また、新しいプラットフォームでは、グラフィックス機能とメモリー・コントローラーが直接プロセッサー上に搭載されるため、従来より小型化・薄型化した効率の良いデバイスを提供できます。新しいプロセッサーは従来製品に比べ60%小さなサイズで、ファンレス機器に対応した省電力設計により、バッテリーを最大1日持続することができます※1。さらに拡張インテル ディーパースリープなどの機能も追加され、最適化されたインテル SpeedStep テクノロジーとともに非アクティブ時の消費電力をさらに低減します。統合化されたHDデコード・エンジンは、わずかな消費電力で1080pのHDビデオをスムーズに再生することができます。

さらにインテル Atom プロセッサー Z670はインテル SM35 Expressチップセットを採用し、高速USB 2.0の採用による高いパフォーマンスの実現、インテル ハイ・ディフィニション・オーディオによるホームシアター並みの高音質を提供すると同時に、鉛フリー※2、ハロゲンフリー※3を実現しています。

インテル Atom プロセッサー Z670には、タブレット機器向け製品に加えて、Windows およびMeeGo OS対応の組込み機器向けインテル AtomプロセッサーZ650を7年のライフサイクル・サポートで提供します。

インテルの業界最先端技術である32nm(ナノメートル)プロセス技術に基づいた次世代のCedar Trail(開発コード名)プラットフォームでは、Blu-ray 2.0への対応、フル1080p ビデオ再生の専用メディアエンジンや、HDMI出力、DisplayPortなどのデジタル・ディスプレイ用追加オプションなどのグラフィックス機能が強化されます。また、インテル ワイヤレス・ミュージック、インテル ワイヤレス・ディスプレイ、PCシンク機能、ファーストブート機能などの新機能が搭載されるほか、低消費電力化とTDPの向上により、ファンレスでバッテリーの持続時間を向上させる設計が可能になります。このためファンの雑音がない高音質を実現でき、耐久性やデザイン性も向上します。

現在インテルでは、主要システム・メーカーなどに向けて、Cedar Trailのサンプル出荷を開始しています。Cedar Trailプラットフォームを採用した画期的な次世代モバイル製品やデスクトップ製品は、2011年後半に登場する見込みです。

製品に関する詳細情報、ビデオ、製品画像、ベンチマークについては、www.intel.com/newsroom/atomをご覧ください。

* Intel、インテル、インテルAtom、Intel ロゴは、米国および他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。

※1性能に関するテストに使用されるソフトウェアとワークロードは、性能がインテル マイクロプロセッサー用に最適化されていることがあります。SYSmark* や MobileMark* などの性能テストは、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、ソフトウェア、操作、機能に基づいて行ったものです。結果はこれらの要因によって異なります。製品の購入を検討される場合は、他の製品と組み合わせた場合の本製品の性能など、ほかの情報や性能テストも参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。詳細については、http://www.intel.com/performanceをご参照ください。
※2 インテル 45nm製品は、鉛を使用しない工程で製造されています。EU RoHS 指令 (2002/95/EC、Annex A) に準拠した鉛フリーです。製品パッケージに使用されるその他の部品に、RoHSの免除規定が適用される場合があります。
※3 防火材および PVC を含む部品にのみ適用。ハロゲンは、臭素が900 PPM以下、塩素が900 PPM以下、臭素と塩素の化合物が1500 PPM以下となっています。
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