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すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
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印刷2008/07/04 15:15

レビュー

とんでもないコースを“走らされる”トラックマニアシリーズの最新作

トラックマニア
ユナイテッド フォーエバー

Text by UHAUHA

まさにシリーズ集大成の大ボリューム
「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」


画像集#001のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載

 似たり寄ったりになりがちなドライブゲームの中において,際立つ異色臭をプンプン放っている“トラックマニア”シリーズ。
 トラックマニアの「トラック」とは,いわゆる「コース」を意味するものだが,とにかく本作にはトリッキーで非現実的なトラックばかりが登場する。瞬きできないほどのハイスピード走行を強いられ,思わずのけぞってしまうほどバカみたいな大ジャンプをさせられ,天地の感覚が狂いそうになるループやチューブなど,ジェットコースターよろしくハチャメチャなトラックを走らされるのだ。

 そんな感じで,ライバルカーとのしのぎを削る順位争いではなく,いかにトリッキーなコースを速く走り抜けられるかに焦点が当てられている。「あ〜」「きゃ〜」「うら〜」とか奇声を発しながら挑戦するゲームなので,世界中のカジュアルゲーマーからベテランゲーマーまで,幅広い層のプレイヤーが楽しんでいるというのも頷けるところだ。うんうん。

画像集#002のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
「このコースの続きはどこだよ!?」「これってジェットコースター?」という,トラックマニアならではのトリッキーなトラックを思う存分に堪能しよう
画像集#003のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
自分の最速ラップのゴーストカーのほか,メダル獲得タイムのライバルカーも表示させられる。当たり判定はないが,邪魔ならば非表示も可能だ

 そんなトラックマニアシリーズの最新作が,オーバーランドから発売された「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」(TrackMania United Forever)だ。前作にあたる「TrackMania United」は,「TrackMania Original」「TrackMania Sunrise Extreme」「TrackMania Nations」という過去のトラックマニアシリーズの寄せ集めだったが,本作はさらにグラフィックスの強化,コース作成用コンストラクションパーツの増量などを施した,前作の強化版という位置づけになっている。まさにトラックマニア集大成といってもいいだろう。とびきりイカれた……もとい,とびきりイカしたコースに,ギンギンの熱い走りを刻み付けるべし。

■まずはムービーでチェック





トリッキーでチャレンジングなコースを
走るのには運や度胸も必要かも


トラックマニアの特徴の一つが,ステージと使用する車がセットになっていることだ。1車種を極めて使い続けるということは許されない。ドライビングテクニックのほかに運も必要になる
画像集#004のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載

 登場するステージは,スタジアム,デザート,アイランド,ベイ,コースト,ラリー,スノーと,ファンにはお馴染みのもの。そろそろ新しいステージが欲しい気もするが,冒頭で触れたとおりコンストラクションパーツも大量に増えており,今までのトラックマニアのコースとは異なる仕掛けも入っている。

 プレイしたことのある人ならばご存じのとおり,トラックマニアではステージごとに使用する車が決められている。車種ごとに挙動特性が大きく異なるが,セッティング調整などの要素は一切ないため,純粋に,与えられた車を乗りこなす“腕”が必要になる。操作は「ハンドル」「アクセル」「ブレーキ」だけとラジコン感覚で,このお手軽さが非常にいい。



・スタジアム
画像集#005のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
競技用にあつらえられたアリーナに速度重視,テクニック重視のさまざまなコースが用意されている。路面はダート路面,アスファルト路面とアリーナごとに異なっており,どちらの路面にも対応できるF1とバギーを合わせた,比較的扱いやすいハイブリット車で攻める

・デザート
画像集#006のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
砂漠地帯の渓谷や切り立った岩山にコースが設営され,ループ,ヘアピンや高低差のあるレイアウトのコースが多い。使用する車はアメ車をモチーフにした箱車で,加速&ブレーキ性能は優れているが,足回りが柔らかすぎて片輪走行になりやすい

・アイランド
画像集#007のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
道幅の広いコースやループをハイスピードで駆け抜ける。ハイスピードゆえに,はるか彼方への大ジャンプ時の爽快感は素晴らしい。ビーチ,高層ビル群,空港,ロケット発射台など,移り変わる風景も必見だ。高速ドリフト走行が可能なスーパーカーで走り抜ける

・ベイ
画像集#008のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
高層ビルの屋上や,ビルとビルの間などを飛び回る,都市を舞台にした非現実的なレイアウトが強烈。大都会をバックに港を走り回り,巨大な船を飛び越えたりもする。見た目よりもダイナミックな走りができる四輪駆動車で駆け抜けろ

・コースト
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地中海沿岸の地域がモチーフで,ジャンプやループのほかにサーキットエリアも登場する。コースは舗装路だが,狭いところも多いためライン取りが重要。スポーティなロードスターは,思ったよりも曲がらないので微妙なコントロールが必要になる

・ラリー
画像集#010のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
中世の建物を縫うように設置されたグラベル(非舗装路)のほか,ターマック(舗装路)や建物の上を走ることもある。コンパクトなラリーカーは路面を問わず簡単にドリフトさせられるが,挙動がクイックなのでコントロールが難しい

・スノー
画像集#011のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
ボブスレーや木製ジェットコースターを彷彿させるレイアウト,雪上&凍結が組み合わされた路面が登場する。怪しげなカタカナの書かれたピックアップトラックで,まったく操作不能になる凍結路面をどう走るかがポイントになる



 相変わらず突拍子もないステージが揃っており,圧倒的なスピード,大ジャンプ,酔いそうなループ,非現実的なコースレイアウトなどなど,トリッキーでアクロバティックなコースばかりが登場する。すんなりゴールまで辿り付けることもあれば,大ジャンプ後に着地すべき足場までどうやっても届かなかったりもする。こんなときは,手前のコーナーで減速しすぎないように注意する,アクセルを踏んだまま水面に着地し,(水切り状態で)コースに復帰してみるといった形で,方法を考えて“解く”ことも必要だ。

画像集#012のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
ハイスピードになればなるほど,路面のうねりで挙動を乱しやすい。リアを流しすぎると大きくタイムロスするので注意しよう
画像集#013のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
360度ループや大ジャンプなどでは視点が強制的に切り替わることも多い。操作感が若干変わるが,こればかりは慣れるしかない

 もちろん,ハイスピード&トリッキーなコースレイアウトゆえに,コントロールを失ってあらぬ方向へすっ飛んでいくこともしばしば。ただし何度失敗しても,チェックポイントからやり直せるから安心(?)だ。とにもかくにも,まずは失敗を繰り返してゴールまでのドライビングを確立させるのが先決で,これがトラックマニアのプレイスタイル。コース上には何か所か必ず意地悪い仕掛けが設置されているが,そこをうまく通過して走破タイムを詰められれば喜びもひとしおだ。ドライビングテクニックうんぬんよりも,たまたま速く走れちゃったとか,極めれば極めるほどそういう不思議なところが見えてくるから,このゲーム,実に奥が深いのだ。

画像集#014のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
チェックポイントを通過すれば,そこからやり直しが可能。ミスしたところを何度も繰り返すことでコツが体に叩き込まれていく
画像集#015のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
メインメニューからアクセスできるマニアリンクでは,ファンが作成したトラックやカースキンを,カパー(ゲーム内通貨)を使って購入できる


四つものレースモードを楽しめる
ソロ・プレイモードはボリューム満点


チャレンジごとに時間帯の変化なども付けられており,同じステージでも見た目はがらりと変わる。ヘッドライトが照らす範囲のみ見える夜間は,スピード感も強まり,難度が高く感じるかもしれない
画像集#016のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載

 ゲームモードはシングルプレイでさまざまなレースモードに挑む「ソロ・プレイ」,インターネット上で世界中のプレイヤーとゲームを楽しめる「オンライン・プレイ」,そして同一PC上で複数のプレイヤーでゲームを遊べる「パーティ・プレイ」が用意されている。

 ソロ・プレイのメインが「ユナイテッド」で,四つのレースモードがあり,難度によって分かれた「チャレンジ」なるものに挑戦していくモードだ。最初から挑戦できるチャレンジは制限されており,下位レベルの「チャレンジ」で獲得したメダル(ブロンズ,シルバー,ゴールド,デザイナー)次第で上位レベルの「チャレンジ」に挑戦できるようになっていくという,お決まりの流れだ。



・レース
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最短時間でスタートラインからフィニッシュラインまで走り抜ける。ステージと車に適したドライビングテクニックを駆使して,ベストタイムを叩き出すことだけを狙う

・プラットフォーム
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スタートラインからフィニッシュラインまで走り抜けるのはレースと変わらないが,制限時間は設けられておらず,途中での失敗/リトライをいかに最小限に抑えるかを競う

・スタント
画像集#019のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
アクロバティックな走りをするとポイントが入り,その合計ポイントを競う。制限時間内にゴールまで辿り着けなければ合計ポイントからポイントが減算されていく痛い仕様

・パズル
画像集#020のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
決められた数のコンストラクションパーツを使い,スタートからゴールまで最短で走り抜けられるコースを作成して,そのコースを実走した記録タイムによりメダルが獲得される



 「ユナイテッド」のほかに,難度の異なるチャレンジに挑戦していく「ネイションズ」モードがある。ステージは「スタジアム」のみで,こちらもユナイテッドと同様,メダルを獲得していくことにより次のチャレンジがプレイできるようになる。
 このモードだけをまるまる抜き出して無料配布しているのが,「TrackMania Nations Forever」(英語版)である。ゲームの一部を無料で配布しちゃったという太っ腹さが素晴らしい。4Gamerからもダウンロード可能なので,まずはダウンロードして遊んでみてほしい。
 なお,TrackMania Nations Foreverで遊んだデータは,のちにトラックマニア ユナイテッド フォーエバーを購入したときに引き継ぎ可能なことが確認できた(あくまで筆者による個人的な確認だが)。

「TrackMania Nations Forever」ダウンロード



新しいトラップも多く登場し,一段と意地悪なレイアウトのコースが登場する。何度も失敗を繰り返してトラップを切り抜ける腕を磨こう
画像集#021のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載

 「ユナイテッド」「ネイションズ」ともに,難度はホワイト,グリーン,ブルー,レッド,ブラックに分かれており,ブラックに近づくほど難度は高くなる。上位チャレンジに挑戦するためにはシルバーメダルやゴールドメダルが必要になるなど,条件も厳しくなっていくから,腕に自信のある人でもコンプリートするには相当苦労するはずだ。

 淡々と孤独にタイムを詰めていくのも楽しいが,チャレンジごとに「オフィシャルモード」というものに切り替えられる。これは,走行終了後に成績とリプレイがサーバーにアップロードされるモードなのだが,“ぶっつけ本番レース”で,チェックポイントからのリトライは可能なものの「チャレンジ」そのもののやり直しはできない。

洒落にならないコースばかりの「ネイションズ」。リトライを繰り返すうちに徐々に先に進めるようになり,タイムも上がるから面白い
画像集#022のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載

 オフィシャルモードでも成績によりメダルが獲得でき,メダルに応じてトラックマニアでの通貨であるカパーがもらえる。カパーはオフィシャルモードで「チャレンジ」に挑戦するときに必要になるほか,ゲーム画面からアクセスできるコミュニティエリア「マニアリンク」にて,トラックやカースキンなどの購入に使える。また,オフィシャルモードでは成績によりスキルポイント(SP)が加算され,その合計によって世界ランキングと国ごとのランキングに記録される。これは誰でも閲覧可能なので,真のトラックマニアマニアなら,できるだけ良い成績を残したいところである。

 「ユナイテッド」「ネイションズ」のほかには,各レースモード,各ステージ,難度などを組み合わせて独自のキャンペーンを作成できる「マイキャンペーン」がある。自分が作ったキャンペーンをアップロードしたり,逆に世界の誰かが作成したキャンペーンをダウンロードして挑戦したりと,ソロプレイだけでもかなり遊べるのが嬉しいところだ。

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メダルを獲得するとランキングに影響するポイントが加算される。ゴールドメダルよりも上のデザイナーメダル獲得を狙っていこう
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チャレンジ選択画面で常にメダルとスキルポイントの獲得状況,チャレンジごとのランキングなどが見られる。トップを目指して頑張ろう


世界のライバルたちと同時にタイムを競い合うオンライン・プレイが熱すぎる!


オンライン・プレイで盛んに行われている「タイムアタック」は,参加している全員が一斉にスタートして画面上に現れるので,見た目がとても賑やかだ。競っているのはタイムなので,制限時間内に何度も挑戦して最速ラップを叩き出そう。これ,かなり楽しい
画像集#025のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載

 続いて,世界中のプレイヤー達と競い合う「オンライン・プレイ」について見ていこう。こちらはコースをいかに速く走り抜けるかにスポットが当てられており,人間相手にコンマ数秒を削るような競り合いを味わいたい人に打って付けのモードだ。

 連日,世界中から数え切れないほどのトラックマニアマニアがサーバーを立てて,そこにプレイヤーが集まってオンライン・プレイを楽しんでおり,対戦者探しに困ることはない。しかもサーバーによってオリジナルコースなどが採用されているのも面白いところだ。プレイヤーのエリア指定(国指定)を日本にしてフィルターをかけてみると,輸入版でプレイしていると思われる日本人プレイヤーがわんさかと出てくる。レースゲームとしては,最近これだけの人数が集まっているゲームは珍しく,トラックマニアの人気の高さをうかがい知ることができる。

オンライン・プレイでも,途中で失敗したら再挑戦できる。ただし制限時間があるので,タイムだけは出しておくようにしよう
画像集#026のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
 オンライン・プレイのレースモードは,手軽に楽しめるものが多く,それも人気の理由の一つだろう。一番盛んに行われているのが「タイムアタック」だ。このモードは文字通りコースの最速ラップを競い合うモードで,同一コース上に全員が入り乱れて走り,制限時間内に一番速いタイムを出したプレイヤーが優勝となる。
 トラックマニアのマルチプレイは,ライバルカーと同一コース上で走るものの,車同士の当たり判定は一切ない。まぁチョロチョロと目障りなことには変わりないが,接触どころか重なっても平気なので,自由なラインで攻められる。制限時間内であれば何度もトライして記録を伸ばせるのも燃える要素だ。

途中経過でトップになっていても,最終的には接戦になることが多い。繰り返し挑戦できることで全員がコースに順応してくるのだ
画像集#027のサムネイル/すべて詰まった集大成,「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」のレビューを掲載
 ほかには,参加しているすべてのプレイヤーが同時にスタートして,最初にゴールしたプレイヤーから一定時間経過するとレースが終了し,そのときの順位に応じてポイントが加算される「ラウンド」。二つのチームに分かれてポイントを競い合う「チーム」,指定のラップ数を最初に周ったプレイヤーが優勝となる「ラップ」,制限時間内にトリックポイントを稼ぐ「スタント」,複数のステージを使用したシリーズ戦を行う「カップ」など,非常に盛り上がるレースモードがいくつも用意されている。

 もちろん,オンライン・プレイにもランキングが用意されており,こちらは成績により加算されるラダーポイント(LP)の合計で決まる。常に優勝もしくは上位入賞を狙わないとランキングリストの下のほうをウロチョロすることになってしまうので,気合いを入れて世界のトラックマニアマニア達に挑戦してほしい。


ジャンルを問わずゲームを楽しむ全ての人にプレイしてもらいたい逸品


非現実,非日常の走りを思う存分楽しんだら,オリジナルコースを作って世界のプレイヤーに向けて配信できるし,誰かが作ったコースを楽しむこともできる。用意されたコースは「無限」と言っても過言ではない。こんなゲームはほかにない!
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 ソロ・プレイやオンライン・プレイでひたすら走り回る以外にも,楽しみがあるのがトラックマニアの良いところ。オリジナルコースの作成や公開,誰かが作成したコースのダウンロード,車のペイントやカースキンの作成,リプレイの編集など,ただ走る以外にもいろいろできる。オリジナルコースを世界中のプレイヤーに向けて配信して遊んでもらえるし,誰かが作成したオリジナルトラックをダウンロードしてプレイできる。つまり言い換えれば,トラックマニアのコースは無限にあるといってもいいのだ。

トラックエディタはパーツを組み合わせてコースを作成できる。テスト走行を繰り返してトラックマニアファンが唸るようなコースを作ろう
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 オリジナルコースを作成できるのが「トラックエディタ」で,ブロック(コンストラクションパーツ)を組み合わせていけば簡単にコースが作れる。本作では140種類以上の新規ブロックが登場しているので,それらを使えば,過去のトラックマニアにはなかったコースも作れてしまうのだ。基本的なブロックのみ使用して誰もが簡単にコース作成できる「シンプルエディタ」と,すべてのブロックを使って高度なコースを作成できる「アドバンスエディタ」,2種類のエディタが用意されている。どちらのエディタも非常に簡単に使いこなせると思うので,とびきり上質のコースを作って走り,そしてネット上で公開して,コース設計者としてのセンスも見せつけてほしい。
 また作成したオリジナルコースは,走行前にコース全体を見渡したり,走行中に表示されるテキストや特殊効果を追加したり,カメラ視点を強制切り替えしたりなどといった作業を,「メディアトラッカー」で行える。

自分の走りを外部視点で眺められるリプレイもあるが,リプレイエディタで視点やエフェクトを設定してオリジナルのリプレイ映像が作れる。作ったリプレイをAVIファイルとして外部出力することも可能だ
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 というわけで,もともとトラックマニアシリーズは遊べる要素の多いゲームだったが,本作ではさらに遊べる要素が増えたという印象。これさえあれば,しばらく遊び続けることができそうだ。大人から子供まで,今までドライブゲームをプレイしたことがない人でも楽しめるだろう。とにかく誰もが手軽に遊べて,ソロ・プレイでもオンライン・プレイでも強烈に盛り上がれる1本なので,ぜひプレイしてみてほしい。おそらくレビューを読んでも,ムービーを見ても,トラックマニアの本当の面白さは伝わらないと思うので,まずは本作の「ネイションズ」モードを丸々楽しめる「TrackMania Nations Forever」をダウンロードして,実際にプレイして確認してほしい。きっと虜になるはずだ。

立体的に見える3Dモードも用意されており,付属の立体メガネ(青/赤メガネ)を利用すると本当に立体的に見えて面白い。でも少々疲れる
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トラックマニア ユナイテッド フォーエバー
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発売日:2008/06/27
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