ニュース
[COMPUTEX]NVIDIA主催の「ストリートファイターIV」大会に,西川善司が飛び入り参加するの巻
COPMUTEXはお祭り的な側面もあることから,会期中,TWTC周辺のレストランやホテルではパーティ的な催しがそこかしこで開催されている。NVIDIAの場外ブースでは,特設シアターを使った「ストリートファイターIV」(PC版 / PlayStation 3版 / Xbox 360版)のゲーム大会が開催された。
2010年6月1〜2日の2日間にわたって開催された本大会に,筆者こと西川善司は,ストリートファイターIVが大好き人間日本代表として,飛び入り参加をしてきたので,その模様をレポートする。
NVIDIA,台湾で「3D立体視対応SF4大会」を開催す
どんな内容なのか,その時点ではよく分からなかったが,NVIDIA Japanの広報担当者が「西川さんはSF4とかはプレイするんですか」と聞いてきたので,「ええ」と答えた。
ゲーセン小僧の筆者は以前,カードを作って,埼玉の某店のSF4店内ランキングに参加していた。4月に発売された最新作の「スーパーストリートファイターIV」では,Xbox 360版でXbox Liveのランクマッチに参加しており,バルログではバトルポイントが6000を超え,アジアランキングのベスト16位くらいにまで入ったことがある。なので,まぁまぁ,プレイしているほうだろう。その旨を告げると,「じゃあ,ぜひぜひ参加してください」とのオファーが。4Gamer編集部としても「ネタとして面白い」という判断が下り,参加させてもらうことになった。
NVIDIAブース入り口 |
会場となった特設シアター |
NVIDIAは「ゲームが最重要コンテンツ」と言いながらも,実際にゲームをプレイする人が社内には少ないという実情があり,ゲームに対する愛情があまりない――ように思えることがある。例えば,日本国内のユーザーイベントでは,PC版ストリートファイターIVを“ジョイパッド”で遊ばせるようなことを平気でやったりするのである。なので,「このイベントもジョイパッドなんだろうなぁ」というのが一番の不安だった。ゲーム好きの人ならば分かると思うが,ジョイパッドで対戦格闘ゲームをプレイしても,まともな操作ができなくて,おもしろくないのだ。
大会に参戦。アーケードスティックは……あった!
NVIDIAスタッフによれば,6月1日に行われた大会1日めは,盛況のうち終わったという。
そして次の日,6月2日。大会の会場を訪れた筆者は,今まで知らなかったことを知らされることになった。
この大会は,ゲームショウのイベントでよくあるような,一般来場者達がトーナメントマッチを戦っていくタイプのものではなく,台湾の著名プレイヤーに一般来場者が挑戦して,勝ったらその場で3D Visionキットなどの豪華賞品がもらえるという,ガチの乱取り勝負イベントだったのだ。著名プレイヤー側は,逆に規定人数に負けなければ商品がもらえるというルールで,当然向こうも本気。ガチのガチというわけだ。
心配していたゲームコントローラについて聞いてみると「ジョイパッドじゃなくて,ちゃんとアーケードスティックをご用意してますよ。当たり前じゃないですか」とスタッフ。ただ,開始前に大会用機材を見せてもらうと,そこにはアーケードスティックはなく,マシンにはジョイパッドが接続されているのみだった。スタッフに再度聞いてみると「いや,実は今,スティックは取り寄せ中なんですよ(笑)」とのこと。
まあ,なんにせよ,今日はスティックでプレイできるようだ。
予想外にすごいと感心したのは,観戦者が,200インチはあろうかという大画面で,選手同士の戦いを立体視観戦できるようになっていたという点。ハイビジョンプロジェクタを2台使った立体投影システムはかなり贅沢なものであり,さすがは3D立体視システム“3D Vision”のメーカー,といったところである。
善司,(善)戦す。しかし……
で,筆者の番が回ってきたのだが,司会進行役が「彼はXbox Liveのランクマッチでアジアランキング16位になったこともあるプレイヤーだそうです。日本からわざわざ挑戦しに来てくれました」とアナウンス。NVIDIA Japan広報担当者と交わした内容が会場内に知れ渡り,無用な注目が集まってしまった。一瞬当惑したが,これで芸人魂に火がついてしまい,3D Visionの立体視眼鏡を掛けたまま,取材のためにぶら下げていた一眼レフカメラでパシャパシャフラッシュ撮影しながらの登場を試みた。「カメラ好きな謎の立体視日本人」という設定でステージに上がってみたわけなのだが,まったく伝わらず,ダダスベリであった。ウゲー。
謎の立体視日本人キャラで登場してみたが,ダダスベリ |
E.本田使いのZhiさんと対戦開始 |
対戦前の緊張の表情。ちなみにこのアングルの写真はすべて,NVIDIAのCEO兼社長であるJen-Hsun Huang氏の息子さん(※NVIDIAにインターン中)が撮ってくれている。恐れ多すぎ? |
そしてゲームが始まった。両者ともしばらく間合いを取って牽制しあっていたが,たまりかねた筆者は,先にバルセロナアタックを仕掛けてみた。が,あえなくかわされ,間合いを詰められて,密接した状態での「百貫落とし」の連発を食らうハメに。
さすが,分かっていらっしゃる。溜めキャラで,無敵反撃がないバルログはこれが苦手なのである。こうなるとバルログはバック転で逃げるしかない。だが,さすが,向こうもそれを読んでおり,何度か百貫落としを決めた後はタイミングをずらして,バック転終了時に百貫落としを当ててくる。結局,途中何度か抵抗はできたものの,試合の流れを変えることはできずに,敗退。バルログは,E.本田やブランカには分が悪いキャラだが,それ以前に立ち回りで負けていた,ということなのだろう。
リュウは,バルログにとってそれほど相性が悪い相手ではない。コズミックスマートからの固め投げが何度か決まり,ローリングアタックをガードさせてからの反撃を誘ってのスカーレットテラーもそこそこ決まって,なんと,1本めはこちらが取ることができた! 本日,師範プレイヤーから奪うことのできた初めての1本,ということもあって会場からは歓声が湧く。筆者もかなり手応えを得た――のだが,相手は一枚上手だった。こちらの攻めのパターンを完全に学習されてしまったようで,筆者の攻撃をすべてやり過ごしたうえで,めくり竜巻旋風脚を織り交ぜた厳しい攻撃をしかけてくる。慌てたこちらは「絶好のチャンスにEXバルセロナをEXスカーレットテラーに化けさせる」という手痛いミスを犯す。結局2本取られ,こちらでも敗退。
たしかに最初の本田戦は見るところのない終わり方だったが,いやあ,でも,2戦めのリュウ戦はちょっともったいなかったなー。やりようはあった。悔しい。でも相手にはミスがなかった。差はそこだ。
NVIDIAには,来年はぜひとも,スーパーストリートファイターIVで開催して頂きたいと思う。リベンジしたい。……そうだ,来年,もし同様のスーパーストリートファイターIV大会があったら,その日までの取材アポと原稿書きをキャンセルして,体調を万全に整えてもいいですかね,編集長?
いやーだってさー今回は,体調の問題もあったと思うのよね(イイワケ)。
- 関連タイトル:
ストリートファイターIV
- 関連タイトル:
ストリートファイターIV
- 関連タイトル:
ストリートファイターIV
- この記事のURL:
キーワード
(c)CAPCOM U.S.A., Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
(c)CAPCOM U.S.A., Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
(c)CAPCOM U.S.A., Inc. ALL RIGHTS RESERVED.