プレイレポート
「MysticStone」が新章に突入。6月9日の大規模アップデート「第三章 古の王国」でなにが変わるのか,先行体験レポート掲載
MysticStoneは,生産や武器強化,PvP要素といった一般的なMMORPGのシステムを踏襲しつつ,「デュアルクラスシステム」という独自のキャラクター育成方式が人気の作品だ。比較的レベルが早く上がるゲームではあるが,レベルキャップに達してから楽しめるエンドコンテンツが不足しているといわれてきた。そんな高レベルキャラクター向けに,エリアとシステムの拡充を行って楽しみの幅を広げるのが第三章の趣旨となっている。
今回は,アップデート前にアエリアにてテストプレイを行う機会を得たので,新章の概要を体験レポートとしてまとめてみた。プレイ時間が短かったため,細部の検証までは至らなかったが,新要素はひととおり試すことができたので,その内容を以下に紹介していきたい。当記事が新大陸へと旅立つ際の参考になれば幸いである。
新たなる冒険は「スレイプニールヒル」から始まる
この地は,神秘のトログシャイというNPCから始まる一連のクエストを達成すると行けるようになるエリアで,サンドリアン大陸の南方に位置する新大陸にある。ストーリー的には,デーモンロードホールのラスボスを倒して前章の最終クエストをクリアしておくことが望ましいのだが,それもなかなか難しいだろう。このクエスト自体は,レベル54を達成していれば誰でも受けることができる。とはいえ,新大陸に出現するモンスターは,ほとんどがレベル57以上で,はっきり言ってかなり手強い。一度スレイプニールヒルに行けば,あとはオブシディアンフォートレスの使節と会話することで,新エリアと既存のエリアを行き来できるようになる。とりあえず新大陸をひととおり覗いてみたら,旧大陸で鍛えたり,逆にスレイプニールヒルで装備を集めてから,デーモンロードホールに挑戦してみるのもよいかもしれない。
マップ中央に位置するのが,新大陸探索の拠点となる「ダラニス」と呼ばれる都市だ。王国の中心であるこの都市は,かつては繁栄を極めていたものの,時を経てその繁栄に陰りが見え始めている。都市の中心にある王城は,いまだ絢爛たる雰囲気だが,中心から遠ざかるほどに人々の暮らしは貧しいものになっているようだ。とくに最外部はスラムと呼んでも差し支えないほど荒廃しており,ネズミが我が物顔でうろつき,チンピラやごろつきの姿も見かける。
ダラニスは,中央に王城,そして貴族達のエリアがあり,その周りに一般市民の街,最外周がスラムといった構造になっている。また,この都市には地下に建造された酒場という特徴的な建物もある。水平方向だけではなく,縦方向にも深い構造になっているのが目新しい点だ。
古き王国は,いま年若き王を戴いており,王国内にも不穏な動きが見られるようだ。第三章では,さまざまなクエストで古き王国をめぐるドラマが描かれていくという。
ダラニスの外は,畑と居住地,緑と野生動物が多いエリア,赤茶けた大地と遺跡が印象的なエリアというように,メリハリの利いた地形がプレイヤーを楽しませてくれる。野生動物の多くはノンアクティブで危険は少ないが,強奪者やバンデットといった人型の敵は問答無用で襲い掛かってくる。敵のレベルが高いこともあり,ソロでの探索は慎重に行うべきだろう。
ここは,街というよりも,どちらかというと要塞に近い造りで,入り口を警備の兵が厳重に守っている。内部には練兵所のような施設や攻城兵器などもあるようだが,通常はこのアイオンに立ち入ることはできない(入ろうとしても戻されてしまう)。入るためには,所定のクエストをクリアしなければならない。
アイオンからさらに西へ向かうと,ケンタウロスが住まう集落がいくつか存在している。セヴィル大陸の原住民という立ち位置であるケンタウロスだが,外の大陸からきたプレイヤーに対しても友好的に接してくれる。ゲームを進めていくと,彼らに関連したストーリーも展開していくのかもしれない。
そして,スレイプニールヒル最北端にあるグローリーバレー(栄誉の谷)には,数多くの石像が建っている象徴的な場所。まだ未実装で入れないが,ダンジョンの入り口のようなものも確認できる。
パーティメンバーを気軽に集められる機能が追加に
第三章の目玉であるスレイプニールヒルなどは,レベル54以上のハイエンドコンテンツなのだが,誰にも等しく恩恵のある新システムも追加されている。まず,パーティを募集するための専用システムがゲーム内に実装された。今まではプレイヤー同士が会話してパーティメンバーを探すしかなかったのだが,専用のインタフェースを使うことでパーティ募集を円滑に行うことができるようになる。
募集の方法は,自分がリーダーとなってパーティメンバーを集めるパターンと,自分の情報を登録してパーティの招待を受けるパターンの2種類。どちらのパターンもパーティの目的やメンバーのレベルなどの情報を登録できるので,インタフェースの検索機能を使うと目的の仲間をすばやく見つけられる。特定の施設を利用するのではなく,画面上のアイコンをクリックするだけでこの機能を使えるので,パーティが集まるまではソロで狩りをするといったことも可能だ。
多くのゲームで用意されているパーティ募集機能というと,パーティがメンバーを募集するLFM(Looking For Member)形式のものが多いのだが,LFG(Looking For Group)をサポートしたゲームは久々に目にするような気もする。
難関ダンジョン攻略に嬉しい2種類の新機能
クエストのほか,レアアイテム入手や経験値稼ぎのために通うことになるダンジョン。MysticStoneにおけるダンジョンは,なかなかの難度で知られているが,高レベルになるほど難度がさらに跳ね上がり,パーティを組んでいても楽には攻略できない。ここで挙げる2種類の新機能は,そんな高難度ダンジョン攻略の手助けになるものだ。
●ダンジョンデータセーブ機能
まず一つめは,ダンジョン内の一定の場所まで到達すると,そこまでの進行過程をオートセーブしてくれる「ダンジョンデータセーブ機能」だ。
従来のシステムだと,全滅などで全員がダンジョンを出てしまうとインスタンスが消滅してしまうので最初からやり直しになってしまっていた。しかし,このセーブ機能があるダンジョンでは,敵の撃破状況を記録できるため,一度ダンジョンを出ても続きからという感覚で冒険を再開できるのだ。基本的に,中ボス単位だと思っておけばいいだろう。
ちなみに,現在セーブ機能が使えるのは「サバイバーホール」「ソレイトンエリア」「デーモンロード」の三つのダンジョンだ。
このセーブデータはパーティ単位で保持される特殊なものとなっている。パーティメンバーが離脱しても,新たに補充してダンジョンに再挑戦することも可能だ。
逆に,データを保持したパーティメンバーが一人でも先にダンジョンに入ってしまった場合,残されたメンバーのデータはなくなってしまうことになるので注意しよう。データの保持時間は数時間程度なので,残念ながら途中までやって,続きは翌日……といった用途には使えない。難関のボス攻略に失敗しても,そこだけ何度も繰り返せるようになったと理解しておくのがよさそうだ。
●ダンジョン難易度選択機能
二つめは,難易度が2段階に設定できる「ダンジョン難易度選択機能」。現在この機能が使えるのは「オーシャンズート」ダンジョンで,従来と同じ難易度の”Normal”と,ダンジョン内に出現する敵が弱めに設定されている”Easy”の二つが選択できる。”Easy”は,敵が弱いので比較的に楽にダンジョンを攻略できるのが利点となるが,ドロップするアイテムの質は多少下がってしまうらしい。クエストの攻略という点では差はなく,幸い敵の動き自体は変わらないので,まずは”Easy”で出現する敵の特徴を確かめ,レベルが上がったり装備品が充実してきたら”Normal”にステップアップして,アイテムを狙うといいだろう。
レベルキャップは55から57に引き上げ
レベルが上がりやすいゲームだけに,レベルキャップの引き上げは現役で楽しんでいるプレイヤーにとって一番の楽しみになるであろう。また,レベルの引き上げに伴って,当該レベル帯の強力な新規武具や新スキルも多数追加されている。
アイテムについては「スレイプニールヒル」はもちろん,既存の高難易度ダンジョンでも入手の可能性があるので,レベルを上げながらも装備品のドロップに一喜一憂する冒険が楽しめそうだ。
「第三章 古の王国」は一度のアップデートで終わらない
今後のアップデートは,新大陸,そしてMysticStone全体に大いなる進化をもたらすだろう。レベルを上げ,装備を整え,来るべき進化に備えようではないか。
MysticStone公式サイト
- 関連タイトル:
MysticStone -Runes of Magic-
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