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印刷2014/12/06 12:00

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【PR】これは傑作。4KとフルHDから液晶を選べるiiyama PCのGTX 970M搭載ノー トは,お世辞抜きで隙がなかった


15GSX8140シリーズ(※写真は15GSX8140-i7-QTRB)
メーカー:iiyama PC(ユニットコム)
問い合わせ先:パソコン工房 各種お問い合わせ窓口
BTO標準構成価格:14万4980〜25万9980円(税別)
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 「デスクトップPC用のハイエンドGPUに迫る3D性能を持つ」として登場した,NVIDIAの新世代ノートPC向けGPUシリーズ,GeForce GTX 900M。その“上から2番めモデル”となる「GeForce GTX 970M」(以下,GTX 970M)を搭載する新世代ゲーマー向けノートPCとしてiiyama PCブランドから発表になったのが,「15GSX8140」シリーズだ。

 筐体から一新された新シリーズは,BTOの選択肢として,1920×1080ドットのいわゆるフルHDだけでなく,3840×2160ドットのいわゆる4Kと,2種類の15.6インチワイド液晶パネルから選べるのも大きな特徴だが,その実力はどれほどか。今回4Gamerでは,液晶パネル以外のスペックが同じ「15GSX8140-i7-QTRB」「15GSX8140-i7-TRB」を入手できたので,すべてが新しくなったゲーマー向けノートPCの実力診断を行ってみたい。


薄く,(サイズからすると)軽い15GSX8140

4K IGZO液晶は“Retina的”に使える


15.6インチワイド液晶パネル搭載のゲーマー向けノートPCとしては,かなり薄い
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 さて,いま液晶パネルのサイズは15.6インチワイドと述べたが,4Gamer読者がイメージするであろう「15.6インチ液晶パネル搭載のゲーマー向けノートPC」のサイズ感と比べると,15GSX8140は明らかにコンパクトだ。サイズは385(W)×271(D)×25(H)mmで,とくに25mmという厚みが,15GSX8140の外観をとてもすっきりしたものにしている。
 重量は内蔵されるバッテリーパック込みで約2.6kgあるのだが,この薄さもあって,室内で持って歩いたりするとき,あまり重い印象はなかった。

液晶パネルを閉じた状態の正面(左)と背面(右)。正面側に用意されるのはLEDインジケータのみだ。背面側はACアダプター接続端子とeSATAが用意され,そこにメッキ加工されたラインが左右に走って,シャープなイメージを与えている
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 搭載される液晶パネルについてもう少し踏み込んで述べておくと,iiyama PC製ノートPCで初採用となる4K液晶パネルは,いわゆる“IGZO液晶”だ。IGZOとは,シャープが量産化に成功した透明な結晶性酸化物半導体のことで,1画素あたりの光透過量が多いため,従来の液晶パネルと比べて高精細かつ高輝度な画面を実現できるというのがポイント。液晶パネルとしてはグレア(光沢)のIPSモデルなので,コントラスト感,そして視野角は実に良好である。
 一方のフルHDパネルは,ゲーマー向けノートPCで定番のノングレア(非光沢)仕様となっている。駆動方式は明らかになっていないが,正面から見たときのコントラスト感は上々なので,TN方式の上位モデルが採用されているのではなかろうか。

4K液晶パネル搭載の15GSX8140-i7-QTRBと,フルHD液晶パネル搭載の15GSX8140-i7-TRBで,画面を正面から見たところと,少し傾けたところ,かなり角度を付けたところで見栄えを比較してみた。正面から見たときのコントラスト感はほぼ互角ながら,角度を付けると,IPS方式のパネルを採用した15GSX8140-i7-QTRBの優位性がはっきりする
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 ただ現実問題として,15.6インチワイドという小さなサイズで3840×2160ドットなので,画素密度は282ppi。最近のスマートフォン並み……とまでは言わないものの,相当に高精細なのは間違いなく,30〜40cmほど画面から離れて使うことになる一般的なノートPCのユースケースで,フォントを100%表示してしまうと,文字が小さくなりすぎてしまう。

コントロールパネルの「ディスプレイ」にある「すべての項目のサイズを変更する」を見てみると,15GSX8140-i7-QTRBではスライダーが中央値にセットされていた。15GSX8140シリーズにはWindows 7搭載モデルもあるが,そちらでも同じように設定は行える
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 そのため,高精細な液晶パネルを採用するPCでは,コントロールパネルの「ディスプレイ」から,デスクトップ上の文字やそのほかの項目のサイズの調整できるようになっており,実際,64bit版Windows 8.1がプリインストールされた15GSX8140-i7-QTRBでは,「すべての項目のサイズを変更する」に用意された3段階の選択肢から,中央の推奨値(125%)が標準で選択されており,ほとんどフルHD液晶ディスプレイのような文字サイズで利用できるようになっている。しかも,この拡大処理によって,MacやiOSデバイスにおけるRetinaディスプレイのように,文字などの1ドットを複数の画素で描画できるようになっているため,画像やフォントがキレイになるというオマケ付きだ。

「漢字ひらがなカタカナ」と書いた4Gロゴアイコンと,アルファベット文字が並ぶアイコンに寄ったところ。左が15GSX8140-i7-QTRB,右が15GSX8140-i7-TRBで,左は125%拡大が入った状態だ。サムネイルの時点でもある程度は分かると思うが,文字の滑らかさと,下のアイコンにおけるNVIDIAロゴの粒状感に注目してほしい
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それほどクセのない15GSX8140シリーズのキーボード。なんだかんだで10キーがあることを歓迎する人も多いのではなかろうか
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 液晶パネル以外もチェックしていきたい。
 キーボードは日本語109配列で,主要なキーのピッチは実測約18mm,キーストロークも約2mmあり,押下感は上々だ。[Space]キーの右がやや苦しかったり,大きな[Enter]キーの右に隙間がなかったりするあたりはやや減点対象ながら,致命的な“変態配列”ではないため,慣れるまで,そう長い時間はかからないだろう。
 キーボードには白色LEDバックライトが埋め込まれており,[Fn]+[F4]キーを押すごとに消灯→弱点灯→強点灯→消灯,といった具合に順繰りで明るさが変わるようになっている。

キーボードのバックライトはこんな感じで光量を調整できる(※写真をクリックすると全体を表示します)
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 キーボードショートカットには,最近のゲーマー向けノートPCでお馴染みの「ファン回転数強制最大化」機能を利用できる[Fn]+[F1]キーや,専用コントロールパネル「CONTROL CENTER」を呼び出せる[Fn]+[Esc]キーなどもある。CONTROL CENTERでは,[Windows]キーやタッチパッドの無効化,あるいは「静音」「省電力」「パフォーマンス」「エンターテイメント」といった電力プランの切り替えなどが可能だ。

CONTROL CENTER。本文で触れた機能以外に,ソフトウェアマクロ機能「Combo Keys」の呼び出しなども行える
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 ちなみに,「ゲーム用途とは別の話」だと断ってから続けると,タッチパッド手前の左右クリックボタンがしっかりと押し込めるタイプの左右独立型になっており,本体の軽さを活かし,ソファで横になりながら腹の上に15GSX8140を置いて使うときなどは,使いやすくて大変助かった。

 話を戻そう。キーボードの上部には,2chスピーカーが内蔵されており,悪くない音質でゲームのサウンドを楽しめる。2chなので,ステレオの定位も正確だ。サウンド機能には,Creative Technologyのソフトウェア技術「Sound Blaster X-Fi MB3」(以下,X-Fi MB3)が組み合わされており,バーチャルサラウンドサウンド出力や低域の強調などといった機能を簡単に扱えるようになっている。

本体左右側面のインタフェースは,左がHDMI(Type A)×1,USB 3.0(Type A)×1,Mini DisplayPort×2で,右がサウンド入出力(3.5mmミニピン×3),カードリーダー×2,USB 3.0×2,1000BASE-T LANとなる
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GPUとCPUはそれぞれ独立した冷却機構を装備

今回の主役2製品で内部スペックはまったく同じ


本体底面。底面カバーを開けただけでは,保証は無効にならない
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 底面カバーの取り外しは自己責任であり,取り外した結果,何か問題が生じたとしても,iiyama PCを展開するユニットコムはもちろんのこと,4Gamer編集部,そして筆者も責任を負わない。そのことをお断りしつつ,今回は15GSX8140-i7-QTRBの底面カバーを開けてみよう。
 本体を底面側から見た時点でスリットの奥に見えるため,開けずとも想像は付くのだが,15GSX8140は3基の冷却ファンを採用している。下の写真で上側の2基,本体を床に設置した状態では左奥に並んでいるのがGTX 970M用,下の写真で下側に見えるのが4コア8スレッド対応のCPU「Core i7-4710HQ」用である。

底面カバーを外したところ。自己責任を覚悟すれば,メモリスロットやストレージスロットへもアクセスが可能だ
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GTX 970M GPU。チップ上の刻印は「N16E-GT-A1」だった。Samsung Electronics製のGDDR5メモリチップ「K4G41325FC-HC03」(6Gbps品)が組み合わされている
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 見て分かるとおり,GPU用とCPU用ではそれぞれ独立した冷却機構が用意されており,GPU用のクーラーは本体背面側へ,CPU用のクーラーは本体右側面奥側へ向かって排気する仕様になっている。
 冷却機構が完全に独立しているため,GPUとCPUの片方で発熱が大きくなったときにも互いの熱が干渉せず,また,熱源が本体の奥側に集中しているため,キーボードやパームレストが熱くなったりしない点は,注目しておきたいところだ。

GPU用クーラー(左)とCPU用クーラー(右)をそれぞれ外したところ。ヒートパイプの数は前者が3本,後者が2本だった
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 ストレージ周りもチェックしておこう。
 入手した個体だと,取り付けられているSSDはPlextorブランドのM.2モデルで,容量は256GBだった。もちろんこれ一発だと容量が心許ないため,容量1TBのHGST製2.5インチHDDが,カートリッジに固定された状態で用意されている。
 また,M.2スロットはもう1つ用意されているので,後からSSDを追加することも可能だ。

Type 2280(22×80mm)のM.2接続型SSD「Plextor PX-G256M6e」が取り付けられており,さらにもう1つ,Type 2242/2260/2280対応スロットがある。HDDは,カートリッジごと取り出してみると,HGST製の「TravelStar 5K1000」だった
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 そのほか,15GSX8140-i7-QTRBと15GSX8140-i7-TRBの主なスペックは表1にまとめてみたので,参考にしてほしい。冒頭でも紹介したが,あらためて,両製品の違いが液晶パネルであることを確認してもらえればと思う。
 ちなみに,15GSX8140シリーズで決め打ちのハードウェアはCPUとGPU,そして2種類の液晶パネルで,より安価なモデルだと,シングルチャネルアクセスのメインメモリ構成だったり,ストレージはHDDのみだったりする。ゲームにおける性能を重視する場合は,より安価なモデルを選ぶ場合でも,メモリはデュアルチャネルアクセス仕様にカスタマイズしておきたい(関連記事)。

※SSDとHDDは,あくまでも入手した個体においてのものです。すべての個体で同じものを搭載すると保証するものではありません


GTX 760搭載のデスクトップPCと比較

解像度は実用的なところを選択


 ディスプレイパネル以外のハードウェアスペックが同じである以上,15GSX8140-i7-QTRBと15GSX8140-i7-TRBの3D性能も同じだということは容易に想像できるが,では,“デスクトップPC換算”だと,どの程度の性能を期待できるのだろうか。
 GeForce GTX 900Mシリーズ最上位モデルとなる「GeForce GTX 980M」(以下,GTX 980M)の場合,デスクトップPC向けGPUである「GeForce GTX 770」(以下,GTX 770)と比較して7〜8割程度の性能があることは,4Gamerのレビュー記事で判明済み(関連記事)。そしてNVIDIAは,GTX 970Mの実力がGTX 980M比で約75%としている(関連記事)ので,今回は以上の情報を基に,GTX 770の下位モデルである「GeForce GTX 760」(以下,GTX 760)を用意した。
 GTX 970MとGTX 760の主なスペックは表2のとおり。GPUアーキテクチャが異なることもあり,両者で共通の仕様はあまり多くない印象だ。

※第2世代Maxwellアーキテクチャを採用するGM204コアでは,メモリバスの消費量を25%削減できたとして,NVIDIAは「実効値」の記載を始めているため,それに倣って括弧書きを行っている

 比較対象機の主なスペックは表3のとおりで,CPUには,15GSX8140-i7-QTRBと15GSX8140-i7-TRBが搭載するCore i7-4710HQと仕様が比較的近い「Core i7-4770T/2.5GHz」を組み合わせ,以下,「i7-4770T+GTX 760」と表記したいと思う。
 なお,GTX 760搭載カードとして用いたPalit Microsystems製「NE5X760H1024-1042J」は,メーカーレベルで動作クロックが引き上げられたクロックアップモデルであるため,今回はMSI製オーバークロックツール「Afterburner」(Version 4.0.0)を用い,動作クロックをリファレンスレベルにまで引き下げている。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション15.3準拠。テスト解像度は15GSX8140-i7-TRBのパネル解像度に合わせ,1920×1080ドットと1600×900ドットの2つを選択している。「15GSX8140-i7-QTRBは4Kに対応しているのに,なぜ3840×2160ドット解像度をテスト対象としないのか?」という疑問はもっともだと思うが,このあたりは後述したい。


GTX 970Mのポテンシャルは現行世代のデスクトップPC向けGPU以上。メモリ周りは弱点だが,十分速い


 というわけで,テスト結果を見ていこう。グラフ1は,定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」(Version 1.4.780)の総合スコアをまとめたものだ。
 15GSX8140-i7-QTRBと15GSX8140-i7-TRBは並んで,i7-4770T+GTX 760に対して17〜19%程度のスコア差を付けている。現行世代のミドルクラスGPUを搭載するデスクトップPCと比べて,3D性能のポテンシャルは2割弱高い可能性が見て取れよう。


 続いてグラフ2は,Fire Strikeの総合スコアから,GPUテストの結果「Graphics Score」と,CPUテストの結果「CPU Score」を抜き出したものである。
 15GSX8140シリーズとi7-4770T+GTX 760のスコア差は,前者で約20%,後者で約6%。15GSX8140シリーズのほうがGPU性能でもCPU性能でも比較対象のデスクトップPCを上回っているが,より大きなスコア差がGraphics Scoreのほうでついている点は注目しておきたい。これがそのままゲームにおける性能と直結するわけではないものの,ポテンシャルという観点でいえば,GTX 970MがGTX 760比で2割程度高い,ということは言えそうである。


 なら,実際のゲームタイトルではどういった結果が見られるだろうか。「Batllefield 4」(以下,BF4)のテスト結果をまとめたものがグラフ3,4で,15GSX8140シリーズとi7-4770T+GTX 760のスコア差は,アンチエイリアシングおよびテクスチャフィルタリングを適用していない「標準設定」だと約13%,4xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用した「高負荷設定」だと約6%となった。
 高負荷設定時にスコアが縮まる理由だが,これはひとえに,GTX 970Mのメモリインタフェースが192bitに留まり,実効メモリバス帯域幅を採用して比較したとしても,GTX 760比で83%のスペックに留まることが影響していると見るべきである。
 GPU性能のポテンシャルではGTX 760を大きく上回るGTX 970Mながら,足回りには若干の弱点を抱えるというわけだ。


 今回用意したテストの中で最もGPU負荷が高く,3DMark的な負荷のかかる「Crysis 3」のテスト結果がグラフ5,6で,全体としてはBF4のスコアをさらに先鋭化したような格好となった。GTX 970Mが持つメモリ周りのボトルネックによって,15GSX8140シリーズは,i7-4770T+GTX 760に並ばれてしまった。
 ただ,「並ばれてしまった」と言っても,スコアとして十分な数字が出ているのは確かだ。極端に“重い”条件を前にした場合でも,15GSX8140シリーズはGTX 760搭載のデスクトップPCとほぼ同等の性能を期待できる,ということなので,何ら問題はないとも言える。


 一方,描画負荷が低めとなる「BioShock Infinite」では,これまでとは異なる傾向が見られた。グラフ7,8を見ると分かるように,「High」設定で15GSX8140シリーズがi7-4770T+GTX 760の後塵を拝しているのだ。より負荷の高い「UltraDX11_DDOF」だと若干ながら15GSX8140シリーズが上回るスコアを示すが,これはどうしたことだろうか。
 断言はできないのだが,十分なフレームレートが出る局面では,コンポーネントの温度を抑える,もしくは静音動作を実現するために,動作クロックを抑えている可能性がありそうだ。このあたりは後ほど考察したい。


 同じく描画負荷の低い「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)でも,テスト結果はBioShock Infiniteのそれを踏襲している(グラフ9,10)。15GSX8140シリーズが優勢となるのは,8xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングが有効になる「Ultra設定」時だ。


 描画負荷の低いタイトルからもう1つ,グラフ11,12は「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)のスコアだが,ここではすべてのテスト条件で15GSX8140シリーズはi7-4770T+GTX 760を下回った。
 ただ,冷静になってみると,15GSX8140シリーズは,スクウェア・エニックスが示している指標で最も高い「非常に快適」のラインである7000を,「最高品質」の1920×1080ドットでも大きく上回っている。やはり15GSX8140シリーズでは,「十分な性能が出ている場合,いたずらにそれ以上を狙ったりしない」制御がなされているのではなかろうか。

※グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのスコアを表示します
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 GPU性能が素直に反映されやすい「GRID 2」だと,15GSX8140シリーズが再びi7-4770T+GTX 760を引き離しにかかる(グラフ13,14)。とくに「ULTRA設定」では16〜21%程度もの差を付けているので,3DMarkとほぼ同じ傾向が出ていると評していいだろう。


 と,ここまでがベンチマークレギュレーション15.3準拠のテストだが,ここまでのスコアから,15GSX8140-i7-QTRBで3840×2160ドットのテストを行わなかった理由は,想像が付くのではないかと思う。
 グラフ15は,15GSX8140-i7-QTRBを使い,新生FFXIVベンチ キャラ編を3840×2160ドット解像度で実行したときのスコアをまとめたものだが,「標準品質(ノートPC)」でも総合スコアは6000に届かず,最高品質では3000を下回ってしまった。つまり,「ミドルクラスのデスクトップPC向けGPU相当」のポテンシャルを持つGTX 970Mは,フルHD環境までで真価を発揮するGPUであり,「4Kでゲーム」というのは,あまり実用的でないということなのだ。

※グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのスコアを表示します
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 もっとも,「標準品質(ノートPC)で6000弱なら,なんとかなるでしょ」と思った人もいると思う。実際にこの設定なら,人の多い街中でもざっくり50fps前後のフレームレートは確保できるので,オンラインゲームなど,GTX 970Mにとって相対的に3D描画負荷の低いタイトルをプレイするのであれば,「あえてグラフィックス品質を下げて4K」というのが現実的な選択肢となり得るのも確かだ。
 新生FFXIVのHUD(=ユーザーインタフェース)変更機能のように,「高精細化すると,フォントサイズが小さくなりすぎて判読しづらくなる」問題へ対応できるゲームであれば,試してみる価値もあるだろう。


消費電力はフルHDモデルに軍配

冷却能力と動作の静かさは文句なし!


 性能検証の段で気になる傾向も出ていたが,ここからは消費電力と温度といった部分をチェックしていきたい。

付属のACアダプターは定格180W仕様
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 さて,まずは消費電力から。今回は,4Gamerのハードウェアレビューでもお馴染み,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用い,システム全体の消費電力を比較してみることにした。15GSX8140シリーズは基本的にバッテリーパックを取り外せない――底蓋を開け,コネクタを外せば可能だが――ため,今回はフル充電した状態のバッテリーを接続したままのテストとなる。ゲーム用途を想定しているので,無操作時にもディスプレイ出力は無効化されないよう指定済みだ。
 テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とする。

 その結果はグラフ16のとおり。アイドル時だと,i7-4770T+GTX 760が60W超のところ,15GSX8140-i7-QTRBは30W台半ば,そして15GSX8140-i7-TRBは30W以下だ。デスクトップPCの消費電力には液晶ディスプレイが含まれないことも踏まえるに,この数字は立派といえる。
 アプリケーション実行時の傾向もほぼ同じで,まず,15GSX8140-i7-QTRBがi7-4770T+GTX 760比で85W〜110W低く,15GSX8140-i7-TRBはそこからさらに8〜20W低い。液晶パネルの消費電力という観点に立つと,フルHD仕様となる15GSX8140-i7-TRBのほうが,4K仕様である15GSX8140-i7-QTRBより優秀ということになる。


 この消費電力差は,バッテリー駆動時間に,どの程度の違いをもたらしているだろうか。Futuremark製のバッテリーベンチマーク「Powermark」(Version 1.2.0)で計測してみよう。
 Powermarkは,ワープロソフトによる文書編集とWebブラウジングを交互に実行する「Productivity」,3Dアプリケーションとビデオ再生を交互に実行する「Entertainment」,そしてそれらの2つを交互に行う「Balanced」という,3つのワークロードで,それぞれバッテリー残量が100%から5%になるまでの所要時間を見るテストである。テストにあたって,液晶パネルの輝度は,OSの電力設定から「バランス」を選択し,「40%」に落とした。

 この条件で15GSX8140-i7-QTRBと15GSX8140-i7-TRBのスコアをまとめたものがグラフ17だ。Powermarkで実行される3Dアプリケーションの負荷は低く,NVIDIA独自のスイッチャブルグラフィックス技術「Optimus」によってGPUが無効化されるため,ゲーム用途でのバッテリー駆動時間を推し量る用途には使えないのだが,Productivityのスコアで,15GSX8140-i7-TRBが15GSX8140-i7-QTRBより2時間以上長く保っているのは目を引くところだ。ゲームから離れて,自宅のなかでノートPCを持って歩き,楽な体勢でWebブラウジングを行ったりするときの駆動時間は,15GSX8140-i7-TRBのほうが間違いなく長い。


 最後は,CPUとGPUの温度だ。ここではアイドル時に加え,3DMarkの30分間連続実行時点を「3DMark時」とし,CPU温度は「HWMonitor Pro」(Version 1.20),GPU温度は「GPU-Z」(Version 0.8.0)からそれぞれ追うことにした。テスト時の室温は24℃で,比較対象のデスクトップPCはPCケースに組み込まず,いわゆるバラックの状態で机の上に置いている。

 その結果がグラフ18,19で,注目は,3DMark実行時であってもGPU温度が70℃以下に抑えられていること。これは,ゲーマー向けノートPCに搭載される上位クラスのGPUとしては非常に低いと言っていいレベルであり,やはり15GSX8140シリーズでは,可能な限りコンポーネントの温度を抑える方向で動作クロックの制御が行われている可能性が高そうだ。
 CPU温度はやや高めだが,i7-4710HQの動作許容温度内なので,こちらは問題のない温度に収まっていると言えるだろう。


 そして何より特筆すべきは,ファンの動作音がとても静かなことだ。
 「あくまでも筆者の主観だが……」と断るまでもないレベルで,一般的な15.6インチサイズのゲーマー向けノートPCと比べ,15GSX8140シリーズに搭載された冷却ファンの動作音は小さい。まったく無音,とはさすがにいかないものの,ヘッドフォンをしないとノイズが気になる,というレベルでもなく,スピーカーからのサウンド出力を行いながら,快適にプレイできるのはとてもすばらしい。


欠点らしい欠点がなく,文句なしにオススメ

ディスプレイパネルはお好みでどうぞ


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 久しぶりに,欠点らしい欠点のないゲーマー向けノートPCに出会った。それが,15GSX8140シリーズのテストを終えた筆者の偽らざる感想である。ゲーマー向けノートPCというのは,テストしていると,重い,厚い,うるさい,スペック以外の完成度が微妙などなど,えてして大なり小なり不満が出てくるものなのだが,15GSX8140シリーズには,性能だけでなく,スペック全体に対しても,本当に不満がないのだ。

 BTO標準構成価格は,4Kパネル搭載の15GSX8140-i7-QTRBが21万4980円(税別),フルHDパネル搭載の15GSX8140-i7-TRBが18万2980円(税別)。繰り返しになるが,両者の違いは液晶パネルだけなので,液晶パネル分の差額は3万2000円という計算になる。
 3万2000円追加して,“Retina風”に使え,かつ色の再現性にも優れる4Kパネルに行くか,あるいは正面から見る限りは問題のない発色が得られて,消費電力が低く,税込価格でも20万円を下回るフルHDに行くか。ここはもう,好み(と予算)の都合になると言ってしまっていい。どちらを選んでも,後悔することだけはないだろう。

LEVEL∞

 いや,本当に,15GSX8140シリーズの完成度は文句なしなのである。いわゆる大手以外のゲーマー向けPCがここまでいいデキになったことを,大いに歓迎したい。

パソコン工房の15GSX8140-i7-QTRB直販ページ

パソコン工房の15GSX8140-i7-TRB直販ページ


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