本作ではNVIDIAが開発に協力しており,同社のゲーム開発フレームワーク「GameWorks」の独自機能を積極的に用いることで,据え置き型ゲーム機版と比べて高いグラフィックス品質を実現している。ただ,その分だけグラフィックス描画負荷は高くなっており,実際,ゲームの発売に先立ってリリースされた公式ベンチマークソフト「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下,公式ベンチマーク)は,「高品質」設定時の美しいグラフィックスと“重さ”で話題になったほどだ(関連記事)。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION推奨PCは,スクウェア・エニックスの設けた検証基準を満たし,同社による動作確認を受けた製品ということになるが,これを入手することで,ゲームプレイの質はどう変わるのだろうか? 今回はユニットコムが展開するゲーマー向け製品ブランド「LEVEL∞」(レベル インフィニティ)のFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION推奨PCで,GPUに「GeForce GTX 1080 Ti」,CPUに「Core i7-8700K」搭載と,ゲーム用途で考えられる最高スペック仕様のモデル「LEVEL-R037-i7K-XNA-XV[Windows 10 Home]」(以下,LEVEL-R037-i7K-XNA-XV)を入手できたので,これを使って実際にゲームをプレイし,快適度合いをチェックしてみたいと思う。
ドライブベイは,4つある3.5インチデバイス用トレイの2つが空いているため,トレイを引き出せば簡単に追加が可能だ。残る2つには容量480GB,Serial ATA 6Gbs接続のSSDと,容量2TBで同じくSerial ATA 6Gbs接続のHDDが標準で固定されている。
そのほかLEVEL-R037-i7K-XNA-XVの主なスペックは表のとおりだ。
※搭載するパーツはレビュー時点のものであり,予告なく変更となる場合がある
ゲーマー向けの最高スペックを持つPCでFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONをプレイする
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONの実プレイに先だって,LEVEL-R037-i7K-XNA-XVで公式ベンチマークを実行しておこう。今回は公式ベンチマーク側の解像度として3840×2160ドットと1920×1080ドットを選択のうえ,「高品質」と「標準品質」のそれぞれで1回ずつテストを実行して,その結果をスコアとして採用することにした。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONがGameWorksを用いてグラフィックス品質を高めているという話は冒頭で行ったが,それらはフレームレートにどれくらいの影響を与えているのだろう? 高度なアンビエントオクルージョンを付加できる「VXAO」と,リアルな毛やファーの描写を実現する「HairWorks」,草や植物の描画品質を向上する「TurfEffects」,高度なソフトシャドウを実現する「Shadowlibs」のそれぞれについて,個別に無効化してみたので,そのときのベンチマーク結果も参考として紹介しておきたい。
その結果がグラフ6となるが,FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのプレイ時における最大消費電力は531W。定格出力が700Wの電源ユニットを搭載しているので,まったく問題ないレベルに収まっていると言っていいだろう。
スペックと得られる性能からして買い得感が相当高いLEVEL-R037-i7K-XNA-XV
LEVEL-R037-i7K-XNA-XVのBTO標準構成価格は24万1980円(税込,送料込26万3498円)。最高クラスのゲーマー向けGPUとCPUを搭載することもあってさすがに高価だが,ここまで示したとおり,2560×1440ドットもしくは1920×1080ドット条件で十分なフレームレートを維持できるので,さすがはFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONの推奨PCと言っていいだろう。
余談だが,GeForceを搭載するLEVEL-R037-i7K-XNA-XVなら,フリーカメラによるスクリーンショット取得機能も利用可能だ。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのゲーム中,好きなところで好きな角度からスクリーンショットを作れるので,いろいろ試してみるといい