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「リーグ・オブ・レジェンド」で世界一となったBlank選手が日本のプロリーグに参戦! Sengoku Gamingへ加入したその理由は?
今回の発表会の目玉はなんといっても,韓国1部リーグ「LCK」(League Champions Korea)に在籍していたBlank選手とPoohManDuコーチの加入だろう。Sengoku Gamingはこの会見の一週間ほど前に,Blank選手の加入を同チームの公式Twitterアカウントで発表したのだが,そのツイートは3000RTを超えるほどの反響を呼んでいた。
Blank選手は韓国の名門チーム「SKT T1」(SK Telecom T1)に所属していたJunglerで,国際大会「Mid-Season Invitational」(MSI)で2度,「World Championship」(Worlds)で1度の優勝経験を持つ超一流の選手だ。また,PoohManDuコーチも「SKT T1 K」のサポートとして,Faker選手,Piglet選手らと共に戦ってきた経験を持っており,コーチとしても,多くの名門チームで手腕をふるってきた人物だ。
国際大会で,本戦への出場をいまだ果たしていない日本という地域に,「世界大会優勝」の肩書を持つ2名が移籍してきたのだから,大きな話題となるのも当然のことだろう。
Blank選手の主な戦績
- Mid-Season Invitational 2016 優勝(SKT T1)
- World Championship 2016 優勝(SKT T1)
- Mid-Season Invitational 2017 優勝(SKT T1)
- World Championship 2017 準優勝(SKT T1)
PoohManDuコーチの主な戦績
●選手
- Champions 2014 Winter 優勝(SKT T1 K)
- NLB 2014 Summer 優勝(SKT T1 K)
●コーチ
- League of Legend Pro League 2015 Spring Playoffs 3位(iG)(中国)
- Intel Extreme Masters World Championship Katowice 2016 優勝(SKT T1)
- Mid-Season Invitational 2016 優勝(SKT T1)
- World Championship 2016 優勝(SKT T1)
発表会には多くの関係者が集まったが,選手たちはリラックスした様子で,会見は終始なごやかなムードで行われた。
Blank選手の移籍の決め手はオーナー岩元氏の「熱意」
多くの人が気になるのは,「Blank選手が,なぜ日本の――しかも優勝を狙えるDetonatioN FocusMeではなく,昨シーズン4位という成績に終わったSengoku Gamingに移籍してきたのか」という点だろう。
それについては,Blank選手が質疑応答のコーナーで「オーナーの岩元氏が直接会いにきてくれて,『あなたがチームに必要だ』と真剣に頼まれたことで気持ちが動いた」と語った。また,日本は韓国との距離が近く,生活環境での不安が少なかったという点も理由になったようだ。
またPoohManDuコーチの就任については,Blank選手本人からの強い要望があったとのこと。2人は同じSKT T1の選手とコーチとして戦ってきた間柄であり,PoohManDuコーチは「昔からよく知っている選手なので,知らない選手ばかりのチームに行くよりもいいと思った」と語っていた。
新しい体制で今季に臨むSengoku Gaming
新天地で戦うことになるBlank選手とPoohManDuコーチに,岩元オーナーからチームウェアが贈呈された。今シーズンのSengoku Gamingは,この2名に加え,スカウティング・グラウンズ(https://jp.lolesports.com/news/ljl2019-jpscoutinggrounds-launch)で発掘した新人をサブメンバーに迎え入れ,新体制で戦っていく。
Top:Reiya
Jungle:Blank
Mid:Taka
ADC:OdduGi
Support:Raina
サブメンバー:Engeo
サブメンバー:DonShu
コーチ:PoohManDu
サブコーチ:Maplestreet
サブコーチ:Pascal
コミュニケーションは問題なし? すでにチームに打ち解けた様子のBlank選手
質疑応答のコーナーでは,報道陣から選手たちに対して,さまざまな質問が投げかけられた。以下,そのうちのいくつかを抜粋して掲載する。
――日本と韓国の選手,そして英語圏のコーチがいる中,チーム内ではどのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか。
Taka選手:
OdduGiは日本語と韓国語を両方できて,Blank選手も来日したときから日本語を勉強してくれているので特に問題ないですね。Blank選手は話しかけたら必ず日本語で返してくれます。コーチのMaplestreetも毎朝1時間くらい日本語を勉強していて,それでもわからないことがあるときは自分が通訳をしています。
――Blank選手とPoohManDuコーチの契約期間について教えてください。
岩元オーナー:
2人とも,夏シーズンのみの契約となっています。
――(Sengoku Gamingの選手たちに対して)Blank選手の印象について教えてください。
Reiya選手:
有名選手ということで最初に会ったときは緊張してしまったのですが,すごく優しく接してくれました。あと,LoLがすごくうまいです(笑)。
OdduGi選手:
一緒に練習すると勉強になって,モチベーションが上がります。チームでも優勝を目指す雰囲気になれていると思います。
Raina選手:
試合中にすごくコミュニケーションをとってくれるので,やりやすいです。あと,先日一緒にカラオケに行ったんですが,歌がうまかったです(笑)。
Taka選手:
デパートに一緒に買い物にいったり,自転車で30分くらいかけて一緒にコーヒーを買いに行ったりして,仲のいい友達みたいな関係になれました。ただ試合中は厳しく怒られるので,そこは直していきたいと思います(笑)。
Maplestreetコーチ:
フレンドリーな人です。あと本当に,本当に,スターバックスが好きですね(笑)。
――Blank選手から見たチームメイトの印象をお聞かせください。
Blank選手:
チームメイトはみんな優しくて,礼儀正しいです。それから,自分が日本に慣れるように気を遣ってくれていると感じます。
――ファンたちは,Blank選手がLJLで大暴れするのではと期待していますが,いかがでしょうか。
Blank選手:
何事もやってみないとわからないので,活躍できるかどうかはわかりません。ただ,新しい環境でプレイするのは楽しみです。優勝以外は意味がないというくらいの意気込みでいるので,結果を出せるように頑張ります。
――(選手,コーチ全員に向けて)今期の意気込みを一言お願いします。
Blank選手:
日本に来ることができて嬉しいです。これからやることは山積みですが,WCS(世界大会)に出たいと思っているので頑張ります。
Reiya選手:
頼もしいチームメイトができたので、優勝目指して頑張りたいです。みなさん応援よろしくお願いします。
OdduGi選手:
Summer Splitでは,ファンが喜ぶ,燃え上がるような試合をして優勝したいです。
Raina選手:
プレッシャーが凄いですが,優勝します。
Taka選手:
今期は誰が相手であっても,自分の思う通りのプレイをできるようにしたいです。
Maplestreetコーチ:
選手たちはみんな才能を持っていると思うので,今シーズンでの成長を楽しみにしています。
PoohManDuコーチ:
いい選手たちに恵まれたので,優勝を目指して頑張りたいと思います。
昨シーズンであるLJL 2019 Spring Splitは,初めてのLJL参戦ながら4位(10勝11敗)の成績で,プレイオフ出場争いにも加わったSengoku Gaming。20勝1敗という凄まじい戦績を残したDFMに唯一,土をつけたチームだ。今シーズンは,Blank選手とPoohManDuコーチの加入で,さらなる飛躍を遂げるのかどうか,多くのファンの注目を集めることになりそうだ。
また,Sengoku Gamingは6月9日に,本拠地福岡にてファンミーティングを実施する。新たに加入したBlank選手とPoohManDuコーチを含む,LoL部門のスターターメンバーが勢ぞろいするとのことだ。興味のある人はSengoku Gamingの公式Twitterをチェックしてほしい。
そして,戦いの舞台であるLJL Summer Splitが開幕するのは6月15日だ。開幕戦のカードは「Sengoku Gaming vs AXIZ」。今シーズン,各チームがどのような体制で臨み,どのような戦いが行われていくのか,今から楽しみだ。
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