プレイレポート
「C9」のαテストに参加してみた。派手なアクションがたまらなく気持ちいい,アクションRPGファンは注目の作品か
「C9 [Continent of the Ninth]」公式サイト
C9は,3人称視点,ノンターゲッティング(ターゲットを選択しない)バトルシステムを採用したオンラインアクションRPGで,多くのオンラインアクション物と同様,ロビーを兼ねた街エリアと,複数のインスタンスダンジョンで構成されている。W/A/S/Dキーで前後左右の移動,左右クリックで攻撃,視点変更(カメラ)はFPSのようにマウスの動きに連動。そのほか,Fキーで補助攻撃,SPACEバーでジャンプ,SHIFTキー+W/A/S/D(または同じ方向2回)で回避,Qキーでガードといった操作ができる。αテストのバージョンでは,キーコンフィグがなく,ゲームパッドにも対応していなかったので,将来的に実装されることに期待したい。
街の中(武器収納時)は右クリックでも前進可能だ。指定したNPCまでのガイドを表示することもできるが,半透明にしたマップを表示させながら移動したほうが楽だった |
NPCからクエストを受け,該当ダンジョンへ行くのはセオリーどおり。だがクエストによっては,ダンジョンの難度が指定されている場合があるので注意 |
αテストで選択できたクラスは,近接戦タイプのファイター(男性),短剣と弓矢を使うハンター(男性),そして魔法使いのシャーマン(女性)の3種類で,それぞれ3種類の二次職業が用意されていた。約2年前にサービスが開始されている韓国版では,4つめの基本クラスであるウィッチブレイド(女性)とその二次職が追加されているが,日本版への実装時期は未定。日本では早い時期に実装されるかもしれない。
ファイター
└エリートファイター(昇級)
├ウォーリア
├ガーディアン
└ブレイドマスター
片手剣と盾を持つ,近接戦闘を重視したパワフルな職業だ。左クリックが剣,右クリックが盾での攻撃になっている。二次職は,ファイターの強化版にあたるウォーリア,主に盾スキルを得意とするガーディアン,両手剣で豪快な攻撃をするブレイドマスターの3種類。今回のテストでは,ファイターを中心にプレイした。
ハンター
└エリートハンター(昇級)
├アサシン
├レンジャー
└スカウト
左手に弓,右手に短剣を装備した,遠近両対応のクラス。左クリックで短剣を振り,右クリックで矢を射る。短剣攻撃は威力がそれほど強くなく,射程も短い。そのため対モンスター戦では,溜めることで威力と射程が増す射撃での攻撃ががメインになるだろう。だが対人戦では,短剣による素早いコンボが活躍しそうだ。
二次職は短剣スキルを重視したアサシン,弓に特化したレンジャー,状態異常攻撃などを駆使してトリッキーに戦うスカウトの3種類となる。
シャーマン
└エリートシャーマン(昇級)
├エレメンタリスト
├タオイスト
└イリュージョニスト
左クリックで杖攻撃,右クリックでMPを消費して魔法弾を発射する魔法使い。魔法による攻撃力はハンターを超えるが,防御力や敏捷性でやや劣る。二次職は,召喚獣を使役するエレメンタリスト,遠距離魔法に特化したイリュージョニスト,杖による近接攻撃が得意なタオイストに派生する。なお,あまり聞きなれないであろうタオイスト(Taoist)とは,中国で長い歴史を持つ宗教である“道教”(Taoism)の修行僧のこと。
多彩なスキルを駆使して敵の大群を蹴散らす感覚がたまらなく気持ちいい
ファイターの初期状態での基本アクションは,左クリックによる剣の4段攻撃,右クリックによる盾殴りの3段攻撃(一定確率でスタン),Fキーでの蹴り,被ダメージ時に左右同時クリックで発動する緊急回避(イベイドアタック),そいて,スキルのバッシュ(火炎斬り)などだ。左クリック押しっぱなしから右クリック押しっぱなしにするだけで剣から盾の7段コンボが出せ,蹴りを間にはさんだり,バッシュで締めたりといったアレンジもできる。さらに,レベルを上げて新たなスキルを習得すれば,攻撃手段が増えていくので,状況に応じたさまざまなコンボを作り出せるようになるのだ。そんなコンボを駆使しつつ,集団で現れるモンスターをなぎ倒していくのは素直に気持ちいい。爽快感はかなり高いといえるだろう。
なお,戦いの舞台となるダンジョンには,ノーマル,ハード,エキスパート,マスターという4つの難度があり,同じダンジョンでも難度が違うと,出現するモンスターや,ルート,オブジェの配置などが異なる。序盤のダンジョンはかなり簡単だが,レベル10あたりからは敵の攻撃が急に激しくなるため,回復薬などを準備しておいたほうがいい。
ブラーやライティングなどを駆使した視覚効果が爽快感を高めてくれる |
同じダンジョンでもランクが上がると内容が変化。敵をトラップに誘い込むなどの戦術も必要だ |
箱を開ける,特定の敵を倒すなどの条件で大量の敵がポップすることも。いきなり囲まれるのでけっこう焦る |
緊急回避攻撃のイベイド(Evade)アタック。敵をまとめて吹き飛ばすのはかなり気持ちいい |
基本システムは良好。あとはコンテンツの深み次第か
PvPは,円形の闘技場の両端に設置された小部屋からスタート。開始と同時にゲートが開く |
実際に対戦してみたところ,初期状態のキャラでも非常に熱い戦いを味わえた。ただし実感できる程度のラグがあり,瞬間的な“巻き戻り”やワープ現象が何度か目についた。アクションRPGにおいて,PvPはフィールド狩り以上に盛り上がる可能性を秘めたコンテンツだけに,極力ラグがなくなるような調整が望まれる。
1対1ならコンボを決めやすいが,集団戦だとなかなかうまくいかない |
辛くも勝利。やはりMob戦とは違った面白さがある。病みつきになりそうだ |
今回は限られた時間しかプレイできなかったものの,派手なアクションは見ているだけでも爽快。さらにレスポンスもスムーズで,気持ちよくプレイできた。MO(MMO)RPG全般に共通することだが,プレイヤーの行き着く先は高レベルダンジョンでのレアアイテム収集か,装備をととのえてからのPvP(RvR)になることが多い。そういった部分にどうやって深みを出していくか,また同じスタイルのタイトルとどのように差別化をはかっていくかなどは,開発の手腕が問われるところだろう。まだ実力の一端にしか触れていいないものの,十分に期待できる作品なだけに,今後の動きに注目したい。
今回のテストでは試せなかったが,競売や生産など,オンラインRPGでおなじみのコンテンツも用意されている |
NPCを護衛するクエストに挑戦。一緒に戦ってくれるのは有り難いが,あまり先走らないでほしいと思った |
高ランクダンジョンの敵のポップ数はかなりのもの。気を抜くと一気に押し切られてしまう |
レベル10になったファイターの姿。やや古風だが純ファンタジーなデザインが個人的には気に入った |
「C9 [Continent of the Ninth]」公式サイト
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C9 (Continent of the Ninth)
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