プレイレポート
15年振りのリメイク! 美女とロボットが活躍する本格ストラテジー「POWER DoLLS 1」
本作は,1994年に発売されたシリーズ1作目のPC-9801版「POWER DoLLS」をリメイクしたもの。女性キャラと大型ロボットが活躍する設定およびシナリオに変更はないが,視点がクォータービューになるなど「パワードール5」とほぼ同等のシステムが採用されている。
本作は,植民惑星オムニで勃発した「オムニ独立戦争」を描く,キャンペーン型のターン制ストラテジーだ。プレイヤーが指揮するのは,オムニ独立軍の特殊部隊の一つとして編成された「DoLLS」(Detachment of Limited Line Service)。DoLLSは,破壊工作や要人救出,強襲降下など多様な任務をこなす部隊で,ゲーム内でプレイヤーには戦争の展開に沿ったさまざまなミッションが与えられる。そうしたミッションを,人型ロボット兵器「パワーローダー」を筆頭に,支援車両や支援戦闘機,そして輸送機などを駆使してクリアしていくのである。
さて,DoLLSのメンバーがすべて女性であることや,ロボットたるパワーローダーが戦闘を繰り広げるといった,“いかにも”な要素を持つ本作だが,ストラテジーゲームとしてはかなりの本格派。本作には9本のシナリオが収録されており,1本につき一つのミッションをプレイできる。各シナリオは連続したキャンペーンとしても,単体の1本ずつとしても楽しめる(9本目の最終シナリオはキャンペーンのみ)。
「Mission Briefing」では,3人の女性キャラクターに新規録り下ろしのボイスがつく。これはオムニ海兵隊中佐にしてDoLLSの隊長であるハーディ・ニューランド(CV:玉川紗己子) |
オムニ海軍少佐,ヤオ・フェイルン(CV:三石琴乃) |
新キャラクターでオペレーターのアズサ・ユミ(CV:松来未祐)。アズサ・ユミはオムニ海軍の少尉だ。その他,全メンバーを「こちら」で紹介しているので併せてどうぞ |
作戦内容を確認して出撃準備
「Unit Organaize」では,作戦に投入するパワーローダーや支援機体を選定する。パワーローダーは白兵戦特化タイプや偵察タイプなど複数の種類が用意されており,さらに両肩と両手には,ガトリング砲やアサルトライフルなど,それぞれ異なる武器を装備できる。
またDoLLSメンバーも,各種ステータスと「索敵」「隠蔽」などの所有スキルによって個性付けられている。したがって,ミッションの内容と立案した作戦から判断し,誰をどのパワーローダーに乗せ,どの武器を組み合わせるかを考える必要があるわけだ。
いよいよターン制の戦闘シーンに突入
基本的な行動パターンは,まず索敵して安全を確認してから移動,さらに索敵をかけたのち隠蔽……といったところ。その過程で敵ユニットを発見したら,発見される前に撃破する。このように,かなり慎重でストイックな戦いが要求される。
本作で特徴的なのは,各ユニットとも必要APが残っている限り,同一ターン内のあらゆるタイミングで行動可能な点だろう。すなわち最前線まで出て敵を攻撃したのち再び後退することや,あるいは敵1体を撃破してから味方ユニットが撃破し損ねた別の敵を攻撃することも,APが許す限り可能というわけだ。
硬派なゲーム性をそのままに装いをリファイン
以上,まさに日本のPCゲーム史上に残る名作が,核となる部分をそのままに,15年ぶりに装いを新たにしたといっていいのではないだろうか。
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