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[COMPUTEX]Cooler Master,「USB接続で全キー同時押し対応」のゲーマー向けメカニカルキーボードを公開
Quick Fire Rapidでバックライトは用意されていなかったが,Quick Fire Proでは,[W/A/S/D]キー周辺,左手でよく操作する範囲と,カーソルキーを中心とする一部のキーに赤色バックライトが埋め込まれていた |
こちらは本体背面のカット。ケーブルが着脱式である点や,ケーブルを本体奥と左右の3方向へ取り回せるのはQuick Fire Rapidと同じだ |
そんなQuick Fire Proに大きな特徴となるのが,一般的なキーボードで[コンテキストメニュー]キーの代わりに用意される[FN Lock]キーと,同キーとの組み合わせで実現されるいくつかの機能だ。
前提の話として,Quick Fire Proでは,[F1]〜[F12]のファンクションキーに,ゲームでよく使うキーにのみ搭載された赤色LEDバックライトの明るさ調整機能や消灯機能,[Windows]キー無効化機能,マルチメディア系機能などが割り当てられており,CM Stormのロゴマークが描かれた[Fn]キーとの組み合わせでそれらを利用可能だ。そして[FN Lock]キーは,そんな[Fn]キーが入力された状態を固定化するキーとなっているのである。
たとえばゲーム中に音量の調整を行いたいと思ったとき,ファンクションキーに割り当てられた音量調整機能を使うためには,[Fn]+該当のファンクションキーを押す必要があるわけだが,[FN Lock]キーから[Fn]を押しっぱなしで固定してしまえば,簡単に制御できるようになるというわけだ。
これは端的にいえば,「Nキーロールオーバーの6キー同時押し対応」という,USB接続のゲーマー向けキーボードによくある制約から,Quick Fire Rapidを解放するものになる。
ゲーマー向けキーボードにおける重要なキーワード「ロールオーバー」と「同時押し」については,「4Gamer Keyboard Checker」の配布ページが詳しいのでそちらを参照してほしいが,USB接続であるにもかかわらず,PS/2キーボードのように,Nキーロールオーバーの全キー同時押しキーボードとして利用可能になるというのは大きなニュースだ。
ちなみに無効化する場合は[N]+[INS]キーを押す必要があり,有効/無効化切り替えを行うと,直後の数秒間,キーボードを操作できなくなった。おそらくこの数秒の間,Windowsを“騙す”処理系の有効と無効を切り替えているものと思われる。
なお,日本における価格は未定だが,おそらく1万円強といったところに落ち着くのではとのことだった。
「SteelSeries Siberia対抗」の「Sonuz」や
Vapor Chamber採用CPUクーラーなども展示される
Cooler Masterはほかにも,53mm径のスピーカードライバーを搭載し,ゲームと音楽鑑賞のどちらにも向くとしたヘッドセット「Sonuz」(ソナーズ)や,Avago Technologiesの定番光学センサ―「ADNS-3090」を採用する左右対称型のゲーマー向けワイヤードマウス「Recon」,Vapor Chamber技術を採用するCPUクーラー「TPC」(True Performance Cooling),冷却液の充填に対応した簡易液冷ユニット「Eisberg」などを公開していた。以下,まとめてお伝えしたい。
■Sonuz
■Recon
■TPC 812,TPC 612,V4
■Eisberg 240,Eisberg 120
■PCケース各種
※2012年6月8日12:00頃,製品写真とキャプションを追加しました
CM Storm公式Webサイト
Cooler Master公式Webサイト
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