アルミ製を前面に押し出した周辺機器「AL Series」がCooler Masterから。キーボードとマウス，ヘッドセットの3製品

　2014年5月13日，Cooler Masterは，ボディの素材にアルミニウム合金を採用するゲーマー向け周辺機器「AL Series」の3製品を5月16日から国内販売すると発表した。ラインナップは，英語配列のワイヤードキーボード「MECH」（国内ではMECH 赤軸），ワイヤードマウス「Reaper」，アナログ接続のオーバーヘッド型ヘッドセット「Pulse-R」の3製品だ。
　メーカー想定売価は順に，2万円前後，8300円前後，9700円前後となっている。

MECH 赤軸

Reaper

Pulse-R

　AL Seriesについては，COMPUTEX TAIPEI 2013のレポートでお伝えしているが，簡単にいえば，Cooler Masterのゲーマー向け製品ブランド「CM Storm」におけるプレミアム路線の製品群だ。AL Seriesの「AL」はアルミニウム合金（以下，アルミ）の元素記号「Al」から取られており，確かにシリーズ名自体も，アルミの元素記号「Al」から取られているほどだ。

LEDバックライトとLEDインジケータは白色で統一されている

　順に見ていくと，MECHは，複雑な形状をしたアルミ製の本体カバーと，向かって左側の取っ手が目を引くデザインとなっている。
　キー配列はオーソドックスな英語配列で，左端に5個のマクロ用キーが並ぶという，好みが分かれるものとなっている。国内製品名から想像できるように，キースイッチはZF Electronics（旧Cherry）製の「Cherry MX Red」（以下，Cherry赤軸）だ。ロールオーバー数は最大64キーと，必要十分なスペックが確保されている。

　マクロ機能用に32bitのARMコアCPUを内蔵している点も押さえておきたい。日本語化された専用ソフトを使用するつことで全キーの割り当てをカスタマイズでき，ユーザーが作成したキーボードマクロは最大75個まで，プロファイルは5つまでをMECH本体内のフラッシュメモリに保存しておけるという。
　なお，PCとの接続にはUSB 3.0を使用し，2ポート分のUSB 3.0ハブ機能も備えている。

キーボードカスタマイズ用のソフトウェア。全キーの割り当てを変更でき，マクロやプロファイルは内蔵のメモリに保存できる。なお，画面ではなぜか日本語配列になっているが，製品は英語配列だ。

Reaperのメインスイッチと左側面。左サイドボタンは3個で，ほかにセンタークリック機能付きスクロールホイールと，ホイール手前に2個のボタンがある

　マウスのReaperは，トラッキング速度150IPS，最大加速度30Gというスペックを持つPixArt Imaging（旧Avago Technologies）製のレーザーセンサー「ADNS-9800」を採用する，右手用のワイヤードモデルだ。
　ウリであるアルミ製パーツは，天板の手前半分を覆うように取り付けられており，アルミ製パーツと左右メインボタンのすきまから白色LEDが漏れるように光るというのが外観上のポイントとなっている。

　ボタンは左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイール，ホイール手前の2個，左サイド3個の計8個で，左右メインボタン用のスイッチは500万回の耐久性があるオムロン製品が採用されているという。
　ボタンに割り当てる機能は専用ソフトウェアからカスタマイズし，マウス本体に内蔵されたフラッシュメモリへ保存できるようになっているのとのことだ。

「製品情報ページより，発光ギミックのイメージ。ちなみにイヤーパッドは，長時間装着していても不快になりにくい特殊素材を採用してあるという

　最後にヘッドセットのPulse-Rは，42mm径のスピーカードライバーを搭載する，アナログ接続タイプの製品だ。
　アルミはエンクロージャとヘッドバンド，マイクブームの一部にされたデザインで，エンクロージャとマイク部には白色LEDが埋め込まれ，見た目にはかなり派手なものになるようだ。なお，この発光ギミックを実現するため，サウンド入出力用の3.5mmミニピン×2とは別に，給電用のUSBケーブルもPCとは接続する必要がある。

いずれも，ゲーマー向け周辺機器にはあまりない方向性のデザインなので，その点に惹かれる人はいるだろう。興味がある人は，店頭でチェックしてみてはどうだろうか。

Cooler Master 日本語公式Webサイト

Cooler Master Technology Inc.は、随所にアルミニウムを使用した高機能ゲーミングデバイス「ALシリーズ」を日本市場向けに発売することを2014年5月13日に発表いたしました。「ALシリーズ」は、キーボード「MECH 赤軸」、マウス「Reaper」、ヘッドセット「Pulse-R」の3製品がラインナップになります。2014年5月16日より販売を開始する予定です。

●発表製品
1.キーボード

• 製品名：MECH 赤軸
• 型番：SGK-7000-MBCR1-US
• JAN：4719512040904
• キースイッチ：CHERRY MX 赤軸
• オンボードメモリ：128KB
• インターフェース：USB 3.0
• サイズ：幅553mm×奥行267mm×高さ46mm
• 質量：1,686g
• 価格：オープン価格 [予想実売価格(税抜) 20,000円前後]
• 発売予定時期：2014年5月16日
• 製品URL：http://gaming.coolermaster.com/jp/products/keyboards/mech/

2.マウス

• 製品名：Reaper
• 型番：SGM-6002-KLLW1
• JAN：4719512041529
• サイズ：幅73.85mmｘ奥行127.22mmｘ高さ37.24mm
• 重量：145g
• 接続方式：有線タイプ
• センサー：レーザー Avago 9800
• ボタン数：8
• 価格：オープン価格 [予想実売価格(税抜) 8,300円前後]
• 発売予定時期：2014年5月16日
• 製品URL：http://gaming.coolermaster.com/jp/products/mice/reaper/

3.ヘッドセット

• 製品名：Pulse-R
• 型番：SGH-4330-KATA1
• JAN：4719512041970
• サイズ：(約) 幅194mmｘ奥行78mmｘ高さ194mm
• 重量：414g
• 接続方式：有線タイプ
• ドライバー：42mm
• 価格：オープン価格 [予想実売価格(税抜) 9,700円前後]
• 発売予定時期：2014年5月16日
• 製品URL：http://gaming.coolermaster.com/jp/products/audio/pulse-r/

●製品の主な特徴
「ALシリーズ」はPCのゲーミングデバイスに対して性能だけでなく、高いデザイン性も求めるユーザーのために設計されています。アルミニウムと白色LEDの美しいコンビネーションがシリーズ共通の特色となっています。

・キーボード「MECH 赤軸」は、本体カバーに肉厚のアルミニウムを使用したPCゲーミング向けキーボード。キースイッチには耐久性と打鍵感に定評のあるCherry MX赤軸を採用しています。75個のマクロと5個のプロファイルを保存する事ができるオンボードメモリを内蔵しており、日本語ソフトウェア（メーカーサイトよりダウンロード）を用いる事で簡単にマクロプログラミングをする事が可能です。またマウスとヘッドセットを接続する入力端子を備えているため、PC本体に接続するケーブルを1本に集約する事ができます。

・マウス「Reaper」は、Avago 9800レーザーセンサーを搭載したプログラマブルな8ボタンマウスです。マクロ保存用オンボードメモリを内蔵しており、日本語ソフトウェア（メーカーサイトよりダウンロード）を用いてマクロプログラミングや様々な動作の設定を行う事ができます。最大解像度8200DPI（4段階に調整可能）、ポーリングレート1000Mhz、押している間だけDPIを変更できるサイドボタンを搭載。左右クリック部分には500万回の耐久性を有するのオムロンスイッチ採用しています。

・ヘッドセット『Pulse-R』は、大型42mmドライバを採用したヘッドセット。迫力のある低音と中高音域の分離にすぐれた音質特性を実現しています。インラインリモコンで音量とミュートの操作が可能。フレキシブル素材の着脱式チャットマイクはノイズキャンセラ機能を搭載し、クリアな音質でチャット通信を行う事ができます。

※Cooler Master日本語ウェブサイト
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