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「ファイターズクラブ」がお披露目された「Hangame Festival★2012」後半戦。盛りだくさんのステージイベントをレポート
NHN Japan 代表取締役社長 森川 亮氏による「KOGはELSWORDなどを手がけ,韓国ではアクションゲームの名門として知られていますので,ファイターズクラブも個人的に楽しみにしています」という挨拶で,新作「ファイターズクラブ」のお披露目イベントがスタートした。
続いて登壇したKOGのイ・ゾンヲン代表取締役は「多くの人の前でファイターズクラブを発表できることに感謝します。弊社は10年ほど前から韓国でオンラインゲームを制作しており,ファイターズクラブは7年かけて開発しました。日本の皆さんに楽しい格闘ゲームを提供できるようにしたい」と意気込みを語った。
「ファイターズクラブ」は,「ELSWORD」で知られるKOGが開発する,格闘技を前面に押し出したアクションRPGで,悪の組織「アクシズ」に立ち向かう格闘家達の戦いが描かれる。
登場キャラクターは,かつての英雄の息子であるボクサーの「スパイク」,投げ技を得意とするレスラーの「ジャック」,殺された父の敵を討つ為に戦う「レミー」,スパイクを監視する密命を帯びた木刀使いの「ジン」などだ。
ゲーム内容は,本作の運営プロデューサーである,NHN Japanの君塚靖征氏が説明を行った。ファイターズクラブは「バシバシ敵と戦うアクション」であり,プレイヤーキャラクターは格闘技と超能力的なもの組み合わせて戦っていくという。格闘系アクションではお馴染みの空中コンボも用意されているだけでなく,地上に落ちた敵にさらに追い打ちをかけることも可能。キャラクターのレベルが上がることにより,相手が空中に浮いている時間が長くなったりもするそうだ。
会場ではスパイクの空中コンボを収録した動画も公開されたが,浮かせ技→連続攻撃→追い打ちと流れるように技が決まっていく様はなかなかの迫力だ。
ちなみに今回公開されたものは短めになっていたが,君塚氏が開発スタッフに動画の作成を依頼したところ,意気込みが強すぎたのか30秒近くも空中コンボを決め続ける動画があがってきたという。
キャラクターの動きはモーションキャプチャデータが基になっており,滑らかなアクションを楽しめるが,リアルな戦いだけでなく,現実離れした豪快な動きも用意されている。クエストによっては,ゴリラに変身したり,バズーカを撃ちまくったり,火炎放射器で敵を焼いたりなど,特別な戦いも用意されているそうだ。
そんなキャラクター達を演じるキャストも発表された。スパイクに草尾 毅さん,ジャックに梁田清之さん,レミーに堀江由衣さん,ジンに緑川 光さんが起用されているほか,司令官的な役割を果たす「マイヤー」に銀河万丈さん,プレイヤーを助けるオペレーターの「ユニ」に三石琴乃さん,ライバルの「ベニー」に小野友樹さんと,NPCも実力派の声優陣が固めている。
会場にはジャック役の梁田清之さんとレミー役の堀江由衣さんが登場し,それぞれの役への思い入れを語った。
「ジャックはあの大きな体格で博士号を持つほど頭がよく,哲学的で陰のあるパワーファイターというところが好きですね。収録のときも力が入り,声が枯れてしまって大変でした」(梁田さん)
「格闘ゲームには気合いの入った声が必要なので,収録の際も気合いを入れて臨みました。レミーは年齢が16歳と若いんですが,戦いたくないけれど戦わざるを得ないというキャラなので,かけ声の中にもそうした気持ちを入れたいと思いつつ演じました」(堀江さん)
時に和やかに,時に熱く進行したお披露目イベントだが,会場に異変が起こった。突如照明が消え,「この会場はアクシズが乗っ取った!」という叫びと共に,タレントのレイザーラモンHGさんと,アクシズの黒服軍団が舞台を襲撃したのだ。アクシズといえばファイターズクラブの敵組織。このままパシフィコ横浜がアクシズに蹂躙されるかと思いきや,舞台の上には救いの神が降臨した。ゲームの中から飛び出したかのようにスパイク,ジャック,レミーが現れ,得意技でバッタバッタとアクシズ達をなぎ倒し,会場に平和を取り戻したのだ。
さらに,主題歌とコラボレーションに関しても発表された。
主題歌は,大人気格闘マンガ「北斗の拳」の原作者である武論尊氏が作詞し,さまざまなゲームミュージックを手がける神尾憲一氏が作曲,アニソン界の帝王という異名を持つ水木一郎氏が歌うという。残念ながら会場で曲は聴けなかったが,豪華な布陣に期待が高まるだろう。
また,タツノコプロの人気アニメーション「ガッチャマン」や「ヤッターマン」とのコラボレーションも決定している。主人公達がガッチャマンの姿になれるアバターが用意されるほか,お馴染みのイヌ型メカ「ヤッターワン」に変身できるという。
なお,すでにお伝えしているように,本作のクローズドβテストの参加者が10月7日16:30分から,10月25日23:59分まで募集されている。当選発表は10月30日で,クローズドβテストは11月2日〜11月5日に実施され,11月19日からオープンβテストが行われる予定となっている。
重大発表やアクシズの襲撃などさまざまな“事件”が起きたが,最後はレイザーラモンHGさんの持ちネタ「フォー!」を,登壇者全員が仲良く決めて終了となった。
「大戦略WEB」は「サクラ大戦」とコラボ
続いて行われたのは,ブラウザゲーム,「大戦略WEB」のステージイベントだ。
登壇したプロデューサーの岩田浩一氏は,同作の現状を報告した。大戦略WEBは2010年2月のスタートの後,ハンゲームだけでも31万4000アカウントを数え,日に1万人ほどのプレイヤーが遊んでいるという。ボリュームゾーンは10代前半〜30代前半。男女比は83.6%対16.4%で,男性の方が多い状態となっている。
続いて岩田氏は2012年12月から「サクラ大戦」とのコラボレーションを行うと発表した。サクラ大戦は1996年からセガが展開するドラマチックアドベンチャーゲーム。プレイヤーは悪と戦う華撃団の隊長となり,個性豊かな女性隊員達と共にさまざまな任務に身を投じる。
大戦略WEBとのコラボレーションは2012年12月〜2013年5月の約半年間に行われる予定で,シリーズの初代作から最新作「V」までを網羅した。帝国,巴里,紐育華撃団の隊員が大戦略WEBの「士官」となって登場するのだ。隊員達は通常の士官では覚えられない強力な固有スキルを持つほか,チップを使わなくても25レベルまで育成でき,さらには引き継ぎ枠を使わず再雇用が可能という特殊な仕様となっている。
サクラ大戦といえば隊員たちが使う「霊子甲冑」の活躍も印象的だが,今回のコラボでは「光武」「光武F」「STAR」が兵器として登場する。さらに,期間中は帝都を脅かした敵達が大戦略WEBの世界を襲撃。プレイヤー達がこれを撃退するイベントが行われる。
また,真宮寺さくら,エリカ・フォンティーヌ,ジェミニ・サンライズといったサクラ大戦シリーズを代表するヒロインが月替わりで秘書となってくれるという。
最後に,レッド・エンタテインメントの福井 隆氏,セガの中山 雅弘氏,そして岩田氏がコラボレーションに関する思いをコメントしてステージは終了となった。
「最初はライトなコラボレーションかと思っていましたが,キャラが総出演する大々的なものになりました。さくらのパラメータを強めにしてほしいですね」(福井氏)
「サクラ大戦のコラボレーションといえば,初代からというお話が多いんですが,初代から「V」までを扱ってもらえることとなり楽しみです。これを機会にサクラ大戦にも触れてほしいです」(中山氏)
「16年の歴史を持つサクラ大戦とコラボレーションできるのは身が引き締まる思いです。サクラ大戦の名を汚さないものにしたいです。ぜひこのコラボレーションを楽しんでほしいですね」(岩田氏)
「ドラゴンネスト」では初代王者が決定
次はオンラインRPG「ドラゴンネスト」の大会,「ドラゴンネストバトルトーナメント」が行われた。これは占領戦モードを使った4人対4人のPvP(対人戦)で,9月の予選を勝ち抜いた4チームが会場に集結した。戦いに勝てば,初代王者の名誉を得られるということで,どのチームも真剣だ。
占領戦とは,マップ上に設置された「聖物」を占領し,ポイントを競い合うというルールのもの。聖物を占領している時間に応じてポイントが手に入るほか,残り時間が1分になると「クライマックスモード」が発動。聖物を占領したり,倒れたキャラクターが復活する時間が半分になるのに加え,聖物占領時に得られるポイントが倍になる。そのため,クライマックスモードをいかに利用するかが勝利の鍵だ。
試合は3か所に聖物が置かれた「雪原」マップが舞台で,予め用意されたキャラクターを使うため,テクニックと連携を競う形での勝負となった。
第1試合は「FACE×RED」対「PvP×Style」。最初は一進一退の攻防が続いたが,FACE×RED が2か所の聖物を確保したところでクライマックスモードがスタート。ポイント2倍の効果で一気に点差を広げてFACE×REDが勝利した。
第2試合は「うさミーズnn」対「ただではすまぬ」だ。PvPではなく狩りメインのうさミーズnnと,PvPを得意とする,ただではすまぬが戦うというカードとなった。
両チームは聖物を一つずつ確保した状態で,残る聖物に2名ずつの戦力を投入した。2対2となるかに見えたが,ただではすまぬ側にはロボット「アルフレッド」を操る「アカデミック」がおり,実質的には3対2の形に。ただではすまぬは,じわじわと点差を付け,200ポイントに到達して勝利した。
決勝戦はFACE×RED対ただではすまぬという,PvPメインのチームがぶつかりあう対戦となった。今度も一つの聖物を2対2で争う激戦となり,取ったり取られたりのシーソーゲームに。点数的にはただではすまぬが優勢だったものの,FACE×REDが逆襲し,2つの聖物を占領,ついに点数をひっくり返す。しかし,ただではすまぬも黙ってはいなかった。クライマックスモードに突入するやいなや,2つの聖物を確保することに成功。それだけでも凄いのだが,残る聖物も手に入れ,3地点すべてを占領してしまった。
こうなるとFACE×REDにはポイントが入らなくなるうえ,3か所の聖物から,クライマックスモードの効果で2倍のポイントがただではすまぬに入ることに。一気にポイントに差がつき,今度はただではすまぬが逆転した。FACE×REDも果敢に攻めるのだが,ただではすまぬが3か所の聖物を守りきり,見事に勝利をつかみ取った。
山本氏は最後に「初代チャンピオンにふさわしい勝ち方だと思います。この戦いをベースに,ほかのチームも作戦を考えてくるでしょうから,今後が楽しみですね」と,バトルトーナメントの今後を見据えた感想で大会を締めくくった。
「ドラゴンネスト」アップデートでは最強ドラゴンが登場
続いてドラゴンネストのアップデート情報が公開され,2012年の12月には高レベル向けコンテンツとなる「イエロードラゴンネスト」が実装されることが明らかになった。「新しいスタイルのモンスターと戦えること」がテーマとなっているというイエロードラゴンネストは,「砂の上を走る船で目的地へ向かう」「5つの関門を選んで挑戦する」「イエロードラゴンと戦う」という3つのセクションから構成されており,関門を選択する順番で異なった経験ができるようになっているという。最後に待ち構えるイエロードラゴンは,ドラゴンネストの敵としては初めての純血のドラゴン。これまでのボスとは比べものにならない強さを持ち,倒すには緻密な攻略が必要になるとのことだ。
10時間近くにも及んだ本イベントだが,どのタイトルステージイベントも非常に充実した内容だった。普段はオンラインで遊ぶプレイヤーが集うチャンスとしても有意義だったのではないだろうか。今後もこうした取り組みが継続されることを希望したいところだ。
「ファイターズクラブ」公式サイト
「大戦略WEB」公式サイト
「ドラゴンネスト」公式サイト
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