本日発売！　「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう！6 Pride of J」の“選手覚醒システム”や人事/経営要素，試合の流れを紹介

　本日（11月12日），セガから発売されたPSP用ソフト「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう！6 Pride of J」は，サッカークラブ運営シミュレーションゲームだ。プレイヤーは，練習/育成/試合の采配などを行う監督としての業務や，人事や経営業務を行うことになる。J.LEAGUE DIVISION 1を制覇し，ゆくゆくは世界の頂点に立つクラブへと育て上げるのが目的である。
　今回は，ひいきの選手を世界に通用する選手にまで育てられる“選手覚醒システム”や，人事/経営要素，そして試合シーンについての情報をお届けしよう。

「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう！6 Pride of J」公式サイト

限界を超えて成長させられる「選手覚醒システム」

　「選手覚醒システム」は，選手に設定されている能力の上限を超えた成長を可能とするもので，本作の選手育成における新要素となる。
　大会出場や専用のイベントなどをこなすことで“覚醒ポイント”が溜まり，ポイントが溜まって「Awakening point」のバーがいっぱいになると，“覚醒練習”を行えるようになる。覚醒練習にはいくつかパターンがあり，どの練習を指示するかで選手の開花する能力も変わってくる。また，覚醒練習を実施したあとは，「Awakening point」のバーの数値はゼロに戻る。


　今回は思い切って，覚醒ポイントを入手できる要素を紹介してしまおう。ただし，内容によって獲得できるポイントの量は異なり，元々能力の高い選手はポイントが溜まりにくいのでご注意を。

・覚醒ストーリーイベント（ポイント：大）
・公式大会出場（ポイント：大会ランクによって変動）
・期限付き移籍（ポイント：移籍先での活躍度によって変動）
・代表召集（ポイント：中）
・覚醒単発イベント（ポイント：中）
・年末表彰（ポイント：中）
・特別練習（ポイント：小）
・キャンプ（ポイント：小）

完全移籍交渉やクラブとの直接交渉など

選手獲得の幅が広がった「人事」

　本作での選手獲得は，基本的にはスカウトがピックアップしたリストから選手との交渉を行う。また，キーワードに沿った選手をスカウトに指示してリストアップさせることも可能だ。そのほか，名前/ポジション/国籍から選手を検索したり，世界各地のクラブに所属している選手を指定したりして，直接交渉することもできる。なお，直接交渉の前には，クラブ側との移籍金交渉が行われる。
　また，レンタル移籍で獲得した選手については，移籍期限終了時に完全移籍の交渉を行えるようになったのもポイントだ。







　先にも少し触れたが，交渉には相手クラブと行う移籍金交渉，選手と行う年俸交渉がある。相手の要求を聞いたうえで，金額提示や待遇の提示などの説得をして，相手の満足度ゲージを満たせば成功というシンプルなルールだ。説得のチャンスは3回まで。もちろん相手の条件をすべて受け入れれば確実に獲得できる。
　なお直接交渉では，移籍金の分割払いが可能な場合があったり，自クラブの選手を放出することで移籍金を抑えたりといったことも可能だ。

スポンサー契約/サポーター獲得/プロモーションなど

奥が深い経営要素

　クラブの収入源の一つであるスポンサー契約。毎年末にメインスポンサー1社，サブスポンサー数社と契約を行える。契約金/契約年数はもちろん，施設設置時の割引やプロモーションの追加など，スポンサーによっては特典付きのものもある。また，ホームタウンの地元企業とスポンサー契約をしている場合，クラブの成長と共に地元企業も成長することがあるなど，“地元密着”は本作でも重要なポイントとなっている。


　クラブを大きくしていくためには，サポーターの獲得が重要となる。観客動員数を増やすだけでなく，選手のやる気アップや収入増にもつながってくる。
　本作では，観客/ファンは「一般観客」「サポーター」「コアサポーター」に分かれている。後述するプロモーション/試合満足度/信頼度といった要素を満たしていくことで，観客動員数が増え，クラブの収入が安定する。また，サポーター/コアサポーターは試合中に「声援」「ブーイング」を行うことがあり，試合に影響を与えることがある。


　プロモーションは，年初に財源確保/地域振興/サポーター獲得/信頼獲得/オールマイティといった通年での指針を決める「プロモーションプラン」，販売/集客/クラブ人気/満足度/信頼度といった月ごとに具体的な施策を行う「プロモーション活動」がある。
　毎年決めるプランとその予算（大規模/中規模/小規模）によって，実施可能なプロモーション活動とその回数が決定される。なお，プロモーション活動は試合スケジュールに併せて設定可能で，中には「観戦喚起ポスター」のように選手起用が必要な活動もある。


　クラブ運営2年目以降は，毎年1月に「サポーターズカンファレンス」が開催される。ここでは，サポーターから提案された要望の中から“公約”を決定する。また，前年の公約やプロモーション活動の内容などが評価され，達成するとサポーターの信頼度が得られ，コアサポーターを増やせる。


　そのほか，クラブ強化の一環としてスタジアム/クラブハウスの要素がある。施設の建設/増築を行うことで，スタジアムは集客やサポーター満足度，クラブハウスは練習効果などを高められる。
　スタジアムでは，新スタジアムの建設，スタンド/屋根などの設置，売店などの施設設置で，観客の収容数/動員数を増やせる。なおサッカー専用スタジアムの建設も可能だが，行政の協力が必要になる場合もあり，「知事に納得してもらえる結果」を要求されることもある。


　クラブハウスでは，練習効果に影響を及ぼすさまざまな施設を設置可能だ。クラブハウスを“建設”してレベルを上げることで，施設の設置スペースを増やせる。

試合シーンの流れを紹介

　ここからは，本作の試合シーンにおいて，プレイヤーがどのようなことを行うかを紹介していこう。
　試合開始前は，戦術設定画面で先発メンバーやフォーメーション，チーム戦術の設定などを行い，試合に備える。「4-4-2（DV）」「4-3-3（1V）」といったフォーメーションを決定したあと，各ポジションの範囲内で選手の配置を調整することも可能だ。また，「ゲームプラン設定」では，試合の状況に応じて戦術の変更や選手の交代をあらかじめ指示しておける。

　試合での攻守に関する作戦や方針を決める「戦術設定」では，「手数をかけずに攻める」「サイドアタック重視」「しっかり引いてから守る」といったキーワードを選ぶ方法と，各種項目をスライダーバーで任意に設定できる方法がある。プレイヤーが自由に設定できるが，監督の方針と合致する戦術を選ぶと効果が高くなる。
　また，戦術設定の内容によって，選手の能力アップなどの効果が得られる「チームカラー」が発生する。以下にその例をいくつか挙げておくが，中にはフォーメーションや選手のプレイスタイルなど特定の条件を満たさないと発生しないものもある。条件の難しいものほど効果が高くなる傾向にある。

●チームカラーの例
バランス　ゲルマンスタイル
サイドアタック　カナリヤスタイル
中央突破　ダニッシュダイナマイト
カウンターサッカー　トータルフットボール
スイーパーシステム　シャンパンサッカー
ポゼッションサッカー　赤い悪魔

　そして試合シーンでは，10数秒で終わる「結果を見る」か，2Dシーンで進行し3Dのカットシーンが挿入されることもある「試合を見る」のいずれかを選択できる。試合を見るを選んだ場合は，選手交代時に交代選手に指示出しをできるなど，試合に介入することも可能だ。





　そのほか，アドホックモードで2人対戦が行え，PlayStation Storeでは追加データとして優秀な選手をダウンロードできる。また，使用しているメモリースティック PRO Duoに1150MB以上の空き容量があれば，データインストールでロード時間の短縮が可能だ。セーブデータは最大16個保存可能で，データ一つに付き928KB以上の空き容量が必要となる。

　今回と11月11日の記事で紹介した内容だけでも分かると思うが，「サカつく6」は，プラットフォームが携帯ゲーム機のPSPながら，これまでのナンバリングタイトルと遜色ない“濃い”内容で，ボリュームも相当なものだ。
　「サカつく6」公式サイト，そしてPlayStation Storeで本作の体験版をダウンロード可能なので，購入を検討しているPSPユーザーは，まず体験版をプレイしてみよう。

「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう！6 Pride of J」公式サイト