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Dell,14インチ級で約1.8kgのゲーマー向けノートPC「Alienware x14」などの新製品を発表
また同時に,Dellは,開発中のコンセプトモデルも披露した。各製品を簡単にまとめてみよう。
Alienware x14
「Alienware x14」は,14インチサイズのディスプレイを採用して,重量1.8kg前後というAlienwareの現行製品では最軽量を実現したノートPCである。
搭載CPUは,ノートPC向け第12世代Coreプロセッサから,14コア20スレッド対応の「Core i7-12900H」または「Core i7-12700H」となっており,軽量ではあってもCPU性能は高い。一方,搭載GPUは「GeForce RTX 3060」または「GeForce RTX 3050 Ti/3050」なので,ミドル〜エントリー市場向けのスペックといったところか。
液晶パネルは,14インチサイズで解像度1920×1080ドット,144Hz表示,G-SYNC対応で,「Dolby Vision」認証済みとのことだ。
Alienware x15 R2,x17 R2
15.6インチ級ノートPC「Alienware x15」と,17.3インチ級ノートPC「Alien
両製品とも,基本的には「ALIENWARE史上最薄」の新シリーズとして2021年6月に登場した前世代の特徴を継承しつつ,CPUにノートPC向け第12世代Coreプロセッサの「H」モデルを,GPUにはNVIDIA製ノートPC向け「GeForce RTX 30」シリーズの新製品などを搭載するなど,スペック強化を図ったのが見どころである。
Alienware m15 R5,m17 R5
AlienwareのノートPCではスタンダートな筐体を採用する「Alienware
Alienware m15 R7(AMD) |
Alienware m15 R7(Intel) |
Alienware xシリーズの新製品と同様に,Alienware mシリーズ新製品も,CPUとGPUを一新したのが特徴だ。
とくにAlienware m17 R5 Ryzen Editionは,CPUにAMDの新型ノートPC向けCPU「Ryzen 9 6980HX」や「Ryzen 7 6800H」などを,GPUにもAMDの「Radeon RX 6850M XT」や「Radeon RX 6700M」などを採用するRyzen&Radeon構成をラインナップしているのがポイントと言えよう。
Alienware 34 QD-OLED Gaming Display
DellはPCだけでなく,ディスプレイの新製品「Alien
AW3423DWは,34インチサイズで曲率1800R(※半径1800mmの円を描くカーブ),解像度3440×1440ドット,アスペクト比21:9の横長有機ELパネルを採用したゲーマー向けディスプレイである。
本機が採用する有機ELパネルは,「QD-OLED」と呼ばれており,液晶ディスプレイでも用いられる量子ドット技術を採用することで,表示可能な色域と輝度に優れるという。QD-OLEDはSamsung Electronics(以下,Samsung)が力を入れている有機ELパネルなので,本機のディスプレイパネルもSamsung製なのだろう。
最大垂直リフレッシュレートは175Hzで,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術である「G-SYNC Ultimate」にも対応する。通常時の輝度は250cd/m2であるが,最大輝度は1000cd/m2に対応しており,VESAの有機ELパネル向けHDR規格である「DisplayHDR True Black 400」の認証を受けているそうだ。
ディスプレイ本体は,AlienwareのPCと同じくLegend 2.0デザインを採用しており,本体やスタンドの背面側を広く白いパネルで覆っているのが外観における特徴だ。背面にあるスタンドの接続部周辺やエイリアンフェイスは,カラーLEDイルミネーションが組み込まれている。
新型のゲーマー向けワイヤレス&ワイヤードヘッドセット「Alienware Tri-Mode
2.4GHz独自方式とBluetooth,USBによるワイヤード接続の3方式でPCと接続できる。
2種類のコンセプトモデルも発表
冒頭でも触れたとおり,Dellは,開発中のゲーマー向け製品コンセプトモデルを2種類披露した。それぞれ簡単に説明しよう。
まずは,今冬発売を予定している「Project Polaris」だ。Project Polarisは,Legend 2.0デザインにもとづいた外観を採用する外付けGPUボックスである。
Alienwareは以前から,独自インタフェースによる接続を用いた外付けGPUボックス「Alienware Graphics Amplifier」を採用していた。それに対してProject Polarisでは,Thunderbolt 4かThunderbolt 3,またはUSB4を用いてPC本体と接続するという。理屈のうえでは,Alienware以外のPCと接続することも可能になるわけだ。
映像出力以外の外部インタフェースとして,2.5GBASE-T対応の有線LANポートやUSB Type-C,2ポートのUSB Type-Aなども備えている。
なお,Project Polarisは電源として,出力330W,または出力425WのACアダプターを2基接続できるという。最大850Wの電力供給により,消費電力の多いグラフィックスカードでも安定して動かすことができるわけだ。
もうひとつのコンセプトモデル「Project Nyx」(プロジェクトニックス)は,いわゆる家庭内でのリモートプレイ向けソリューションだ。
家庭に設置した専用ゲームサーバー,あるいはゲーマー向けPCを母艦として,母艦上で動作しているゲームを,家庭内LANに接続したほかのPCやスマートフォンなどでプレイできるというものである。
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