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[E3 2010]小島プロダクション監修の“悪魔城ドラキュラ”がE3でプレイアブル展示。ついにベールを脱いだ「Castlevania 〜Lords of Shadow〜」のプレイレポートを掲載
「悪魔城ドラキュラ」シリーズは,ファミコンディスクシステムの第1作から,時代の変化に応じてさまざまなプラットフォーム/ジャンルでリリースされてきた。今回はPS3/X360のマルチプラットフォーム対応で,HD画質の3Dアクションとなっている。
「Loads of Shadow」は,小島秀夫監督の指揮のもと,KONAMIグループのヨーロッパ開発スタジオであるMercurySteamが開発を行い,小島プロダクションがそれをバックアップしているという。
今回は,E3 2010のKONAMIブースで大々的にプレイアブル出展されていた,本作のプレイレポートをお伝えしよう。
コマンド入力を複雑化するのではなく
あえてボタンを押さず“間”をおく要素に注目
Guardianと自称している主人公のGabriel Belmont。その胸にある髑髏のようなマークが印象的だ。彼はドラキュラと死闘を繰り広げたBelmont一族の先祖にあたる人間なのだろうか? |
メインウェポンのムチは伸縮自在で,十字架の形をしている。鋭い切れ味を誇り,その軌道はまるで日本刀のようである |
本作で基本となるアクションは,“Direct Attack”と“Area Attack”の2種類。ボタン連打やジャンプなどと組み合わせることで,さまざまな連続技を繰り出せる。ゲーム開始時点で使える技は4種類ほどしかなかったが,敵がドロップする宝石を集めることで,新たな技を習得していく。
筆者がプレイして感じたのは,本作のゲームシステムでは“間”が大事な要素となっているのではないか,ということ。
たとえば特殊なアクションを行う場合,リングが一定のサイズまで縮小したタイミングでボタンを押すことで,アクションが成功する。あわててすぐにボタンを押すと失敗してしまうのだ。
ボス戦においても,ただがむしゃらにボタンを連打しているだけではすぐに倒されてしまう。敵の攻撃をタイミング良くガードするとカウンター攻撃に繋がるため,“間”が重要なポイントとなる。この“間”のコツを掴むまで,2,3回ゲームオーバーになってしまった(筆者が下手なだけかもしれないが)。
ちなみにデモバージョンでは,ゲームオーバーになっても,その直前のポイントからコンティニューできるようになっていた。やり直しでストレスを感じることはなかったのだが,プレイヤーがトライ&エラーの繰り返しでクリアしていくことを考慮しているのかもしれない。
コマンド入力を複雑化するのではなく,あえてボタンを押さず“間”をおくことが要求されるアクション。これは,引き算の発想によって生まれた初代「メタルギア」にも通じる,小島プロダクションならではのゲームシステムといえるのではないだろうか。
今回のデモではドラキュラや悪魔城こそ登場しなかったものの,主人公はドラキュラと因縁深い一族“Belmont”姓だったり,持っている武器はムチだったりと,「悪魔城ドラキュラ」シリーズとしてのお約束も健在だ。
ストーリーについてはまだ謎に包まれた部分が多いのだが,本作の時代設定は1047年と,これまでのドラキュラとヴァンパイアハンターの戦いの歴史(公式サイト)でも,最も古い年代にあたるのが気になるところだ。
プレイアブルデモを終えると,画面には「Castlevania is back with a vegeance! Reborn Fall 2010」(日本語訳は「キャッスルバニアは復讐とともに帰ってくる。2010年秋に復活」といったところか)の文字が表示された。これから届くであろう続報にも期待していきたい。
- 関連タイトル:
キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ
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(c) 2010 Konami Digital Entertainment Developed by Mercury Steam Entertainment
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