Take-Two Interactive Japanより11月11日に発売が予定されているクライムアクション
「Mafia II」(
PlayStation 3/
Xbox 360)の最新情報が,本日(10月29日)公開された。
本作は,1950年代のアメリカを舞台としたアクションゲーム。プレイヤーは,主人公ヴィト・スカレッタとなって,マフィアの世界でのし上がっていくために,幼馴染のジョーと協力しながら,さまざまな仕事をこなしていくことになる。
ゲーム性もさることながら,その表現にも非常に注目したい作品で,服装や街の景観,武器,車,テレビ番組まで,当時のアメリカを忠実に再現している。また,この時代を代表する200以上の楽曲を,カーラジオなどをとおして聞けるということも,本作の雰囲気作りに一役買っているという。
今回は,本編の第3章,第4章の物語と,車や服といったゲーム内に登場する要素をいくつか紹介しよう。金庫を破り警報装置を鳴らして警備員と取っ組み合いになったり,宝石を盗みに行ったら同業者と出くわして結果的に修羅場となったり,ヴィトはなかなか危ない橋を渡ることになるようだ。
なお,第1章,第2章をまとめつつ本作の魅力を紹介した記事も「
こちら」に掲載しているので,まだ目をとおしていない人はぜひご一読を。
第3章 エネミー・オブ・アメリカ
(ジョーのアパート、1945年2月10日)
とりあえずジョーのアパートに住まわせてもらうことになったヴィト・スカレッタは、アメリカ3日目の朝を電話の音で起こされた。既にジョーは外出した後のようで、仕方なく電話に出るとヴィトの母からの電話。父も働いていたサウスポートの組合長フェデリコ・パパラルドに会ってまっとうな仕事を世話してもらうことの念押しだった。
仕方なくヴィトはサウスポートに向かうこととなる。
最初に与えられた仕事は、着いたばかりの荷物をトラックに積み込む作業。かなりの木箱をトラックに運び込む単調な作業だ。しかも報酬はこれだけの作業でたったの10ドル。
「一日中、箱を動かして何が面白いってんだよ」
「こいつらよくこんなことやれるよな。始めて5分で、もううんざりだ…」
「考えてみりゃ、こんなはした金いらねえよな!」
とうとう仕事を投げ出すヴィト。
出口で待ち構えていたスティーブに呼び止められる。
「おい、終わったか?」
「終わりだ、10ドルでこれじゃ願い下げだ! 仕事が欲しいとは言ったが、奴隷としてこき使われたいとは言ってない」
「そうかい。だったらさっさと消えな。二度と顔をみせんじゃねえぞ」
「その心配はねえよ。バルバロの手伝いのほうが100倍儲かるぜ」
「ちょっと待て! バルバロって、ジョー・バルバロのことか?」
「ジョーと仕事してる奴が、10ドルで荷物運びだと。何やってんだ!」
ジョーの名前を出したとたん、態度が変わり、またパパラルドの元へ。
ジョーに確認の電話をとり、仲間だと分かったあと、新たな仕事を頼まれる。パパラルドは港で働く連中から、毎月散髪代と称して、各人に10ドルづつ払わせていた。その徴収を行えとの指示。理髪が必要ない奴らからも集めなければならないため、時には体で分からせることも必要なようだ。150ドル集めて50ドルの報酬。荷物運びと比べると悪くない。
早速散髪代をドックの労働者たちから集め始めたが、ビルという黒人がどうしても払わない。ビルをぶっ倒すと、他の労働者も全て支払った。
以前、スティーブはビルに返り討ちにあったらしい。報酬を受け取りドックを後にする。でる間際に「ジョーがフレディーズで待ってる」との伝言があり、向かうことに。
フレディーズで待ち構えるジョーは、着いた早々「俺らが子供の頃、よく顔合わしてた大物連中をおぼえているか?」「ここでその一人と待ち合わせてる。ヘンリー・トマシーノって奴だ。何やらデカい話があるらしいぞ」
ヘンリー・トマシーノとの対面後、早速仕事の話が。昨今のガソリン不足で価格が高騰しており、価格管理局に忍び込みガソリン券を盗んで来る仕事らしい。連邦政府の機関だし、ヤバくないのか疑ったところ、ガソリン券は夜は金庫で保管されており、鍵も近くに保管されている。詳細はリトルイタリーに住む仲間の姉マリア・アニェッロから聞くように指示された。報酬はガソリン券1万ガロン分で600ドル。しかし殺しや見つかって騒ぎになったら取り分は3分の1。
マリアに家に向かい事情を説明すると、姉が入院している病院まで車で送れば全部話すとのこと。病院へ送りながら話を聞くと、夜は戸締りがしっかりしているから、裏から入るしかない。トイレの窓が大抵開いているから、そこから入れる。金庫の鍵は局長の部屋にある。金庫は2階。局長の部屋も同じ階にある。夜は警備員がいる。
マリアを送り届けると、道を挟んで向かい側にある価格管理局へ。裏のトイレの窓から侵入し、2階の局長室に。警備員に見つからないように進入し、鍵を入手すると金庫のある部屋に。金庫からガソリン券を入手したとたん警報が鳴り響く。警備員と警官の追っ手を振り払い何とか脱出。
フレディーズに到着し、ヘンリー・トマシーノに会ったところ、手に入れたガソリン券には期限が付けられていて、しかも日付は今日。市内にあるガソリンスタンドを回り深夜までに交換して来なければ取り分は無しだと言われ、急ぎガソリンスタンドを回るハメに。
6箇所を回りクタクタになってジョーのアパートへ帰宅。
第4章 マーフィーの法則
(リトルイタリー、1945年2月11日)
アメリカに戻ってきて4日目。起きるとジョーの手紙があった。
「また仕事の話が入った! 今度のはデカいぞ」
「今夜フレディーズに寄ってくれ。銃と開錠ピックを忘れるなよ」
ジョーの奴、いつの間にか字が書けるようになっていたらしい。
フレディーズに着くと、ジョーとヘンリー、そして電話で怒鳴る謎の男。謎の男が電話を切るや「やれ! すぐにだ」とヘンリーに告げて去っていく。「誰なんだ?」「今は知らなくてもいい」
早速今日の仕事の説明を聞く。
「よく聞け。うちのボスに借金をしてる奴がいる。デカい宝石店の開店資金だったが、返済が遅すぎる。今夜そのツケを回収しろ」「宝石でだ。ついでに手間賃を少々いただく」
宝石店は街の中心部にあるショッピングモールにあるらしい。夜は警備がおらず、鍵をこじ開ければ悠々と中に入れる。電話会社の作業服も用意して準備も万全。6時間後の夜中、宝石店に忍び込む。あらかた宝石を取ったとたん、1台の車が店に突っ込んできた。
車から出てきたのは。いつも鉄砲玉に使われているアイルランド人のブライアン・オニール一味だ。奴らも宝石を盗みに来たらしい。
警察が駆けつけ、慌てて逃げるハメに。銃撃戦をかいくぐり、屋上から隣のビルに移り、ブライアン一味は全て捕まったようだ。命からがら脱出。ジョーとは家で落ち合うことににして分かれた。警察の追っ手を逃れて何とか家にたどり着き1日が終わった。
ゲーム内の要素
車庫
ジョーのアパートの車庫。車の状態や性能などを見ることが出来る。盗んだ車など10台まで収納可能。
車の入手
鍵を開錠ピックで開けるか、窓をぶち割ると街に停まっている車を盗むことが可能。タクシーなどでも盗める。その際には警察が回りにいないか確認を忘れないこと。車が指名手配された場合は、警察の目の届かないところに逃げ、修理工場でナンバープレートを交換するか塗装を変える必要がある。
服の着替え
街のショップではお金を払えば、服を着替えることが可能。ヴィト自身が指名手配された場合は、洋服を交換する必要がある。
ステルスキル
警備員などの背後に忍び寄り、一気に絞め殺す。L3ボタンでかがんだ状態の物音を立てない歩き方が可能。この状態で近づき、○ボタンで発動。