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「戦場のヴァルキュリア2」発売記念抽選会レポート&田中チーフプロデューサーと本山プロデューサーのミニインタビューを掲載
このイベントは,以前「こちら」の記事でお伝えしたように,対象店舗で「戦場のヴァルキュリア2」を購入した人に,本庄雷太さんサイン入り特製パネルをはじめ,さまざまなグッズが抽選で当たるというものだ。なお,抽選会に参加した人には,「イーディ分隊先行配属パスワードカード」がプレゼントされた。
セガのスタッフによれば,平日にも関わらず,筆者が訪れた正午前の時点で200人以上が抽選会に参加したとのこと。
なお,本日よりPlayStation Storeにおいて,ダウンロードミッション第1弾「メルフェアの危機」の配信が開始された。こちらは無料コンテンツとなっているので,「戦場のヴァルキュリア2」を購入した人は,忘れずにダウンロードしておこう。
また,公式サイトでは「戦車をつくろう!」と「フレンズトーク」を攻略することで入手できるパスワードがすでに見られるようになっているので,事前にプレイしていた人は,公式サイトで確認してほしい。もちろん,これから始めることも可能なのでご安心を。
「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト
今回は,本作のチーフプロデューサーである田中俊太郎氏,プロデューサーの本山真二氏がイベント会場を訪れ,短い時間ではあるが話を聞くことができた。以下にインタビューを掲載しておくので,興味のある人はぜひ目をとおしてほしい。
田中氏:
ここしばらくの間,予約本数などで反響を感じていたところなのですが,今日実際にたくさんのお客さんが来てくれて,ここに来てすごく盛り上がってきているなと。
本山氏:
私も同感です。ブログなどをやってきた中で,ユーザーさんの反応がすごく良くて,僕らもノッて書いていました。皆さんの反響を,ひしひしと感じているところです。
田中氏:
悪ノリし過ぎているところもありますけど(笑)。
――すでに200人くらいが抽選会に参加したようですが,とくに印象に残った出来事はありますか?
田中氏:
6本買ってくれた方がいて6回抽選をしたんですけど,祈るような気持ちで「1個はいいの当たってくれー」って。いい賞品が出てくれたのでホッとしました。本当にありがたいなと思いますね。
本山氏:
サインをさせていただいたりもしたのですが,中にはなんとビックリ,PlayStation 3本体を持参された人がいて。「い,いいんですか!?」って一瞬気が引けてしまいました(笑)。
――「戦場のヴァルキュリア2」はアドホック通信でのマルチプレイに対応していますが,どれくらい遊べるボリュームになっているんでしょうか?
田中氏:
「戦場のヴァルキュリア2」では,ストーリーモードのほぼすべてを通信プレイで遊べるんですね。極端な話,ゲームを始めて通信プレイができるようになったら,そこからエンディングまで全部通信で楽しみながらプレイする,なんてこともできるんですよ。あと,ボス戦が強くてとても勝てないようなときに,レベルの高いお友達に手伝ってもらうこともできます。
もちろん,フリーのミッションも通信でプレイできるんで,とことん遊べるんじゃないかと思います。
本山氏:
スキルを磨いてもらったら,育てたキャラ同士の対戦モードで遊んでもらうとか,通信プレイは本当に幅広い楽しみ方ができると思います。
――ミッションや兵科兵種など,ボリュームは前作からかなりアップしていますが,すべて遊び尽くそうとしたら,どのくらいの時間がかかるんでしょうか?
田中氏:
本編を始めてエンディングを迎えるまでは,30時間くらいのボリュームになっていますから,少なくともそのくらいのボリュームはあります。
今度はクラスメイト全員にエピソードがあるので,皆のエピソードを見ていこうと思ったら,100時間くらいかかるかもしれません。あと,クリアすると出てくる,キャラクターとか難しいミッションもありますので。そのほか,やり込み要素として,勲章のようなシステムがあるんですが,それをコンプリートしようとしたら,300時間ぐらいかかるんじゃないかなと予想されています。今回は,とことんやり込めるように作りました。ダウンロードミッションも定期的にかなりの量を配信していきますので,たっぷり遊んでもらいたいと思っています。
本山氏:
「報酬が手に入りやすい」「経験値がもらいやすい」「特殊な“鹵獲武器”(ろかくぶき)が手に入る」といった,いろいろとテーマを持ったミッションをちりばめていますので,毎週/毎月楽しんでもらえるんじゃないかなと。
田中氏:
飽きの来ない内容になっていると思います。第1回の配信は本日からで,無料でダウンロードできます。アバンがたった一人で敵を倒さないといけないという,ちょっと変わったミッションになっています。
――エピソードを含めて,お二人がお気に入りのクラスメイトを教えてください。
田中氏:
よく公式ブログでも書いているのですが,対戦車兵のルネって女の子です。可愛い女の子と友達で,いつも比較されちゃうんですよね。ちょっと荒っぽい女の子なので,可愛い子の横にいると,「お前女の子らしくないな」とか言われて。ヘコむんだけど,明るく「でも私はそれでいいんだ」ってがんばっちゃう。背中を押してあげたくなる,けなげな女の子です。敵に戦車が出なくて対戦車兵がいらないときでも,必ず入れています(笑)。ルネがお勧めですね。
本山氏:
この話になると,ぜったい喧嘩になるんですよね(笑)。
僕は同じ対戦車兵のコリーンってキャラクターが好きです。見た目が可愛らしい女の子なんですけど,恋愛とかに関してすごく奥手で,あと一歩が踏み出せないっていうところがあって。そのあたりがすごくいじらしいというか,別の意味でちょっと背中を押してあげたくなるようなキャラクターなんです。
ストーリーだけじゃなくて,そのキャラクターがポテンシャルで「アタック下手」を持っているんですよ。対戦車兵だから,ここぞという場面で戦車のラジエータを狙うんですけど,そこでアタック下手が発動すると軽く絶望したくなります(笑)。
ストーリーだけじゃなくて,ゲームの中身にまでそうやって特徴付けがなされいるので,そのあたりも楽しんでもらえればと思います。
田中氏:
奥手なので,私生活でも男の子にアタックできないし,戦闘でもアタックできないというキャラクターなんです。でも,可愛いから顔で選んでいるんでしょ?
本山氏:
ぶっちゃけ,それもありますね(笑)。
――前作に続いて,お二人の名前をもじった敵のリーダーが登場するそうですが,やはり何かイイものを持っているんでしょうか?
田中氏:
そうですね。僕は設計図を持っているらしいですね。あと,「不動のシュンター」から始まって,ランクアップして何回か出てくるみたいです。なので見つけたら倒してください。身ぐるみはいでいただいてけっこうです(笑)。
本山氏:
だいたい,変なところに隠れています。「疾風のシンディ」は,けっこう序盤から出てくるので,見つけたらがつがつ倒してください。
田中氏:
たぶん,設計図とかいいものが手に入ると思います。
――設計図もそうですが,戦車や武器など,カスタマイズの幅が前作よりもかなり広がっていますが,その理由を教えてください。
田中氏:
一つは,さっき言ったようにやり込みをしてほしいという点です。「こんなものを手に入れたからちょっと組み込んでみよう」というのはもちろんあります。あとはPSPの特徴である通信プレイですね。「そっちのアバンはその兵科なんだ」とか「そっちの戦車,なんか変わった色してるね」とか,そういう見せ合いをするのが楽しいと思うんですよ。なので,そういったカスタマイズとか,「人と違う形に育てられる」というのはすごくこだわりましたね。すごくバリエーションを用意しています。
本山氏:
あとは装甲車を含めて,戦車の使い方ですね。前作では,歩兵の盾にするとか使い方がある程度決まっていたところがあると思うんです。今回は「工作装置」で橋をかけられるとか,バトル以外の使い方があるので。ユーザーさんのこだわりというか使い方,ひいては戦略につながっていくといいなというところで,今回のカスタマイズは実装されています。
田中氏:
いますね。パスワードで配信するキャラクターだけでなく,ゲームをやり込んで,特定の条件を満たすと出てくるキャラクターもいるんですよ。今まで発表された中に,ラルゴとかロージーとか,前作のメインキャラクターでも入っていない人がいますよね。当然そのあたりは,ぜひ遊んでみてほしいです。なんらかの方法でゲットできるんじゃないかと思うんで(笑)。
本山氏:
キャラクターに関しては,わりと早めにパスワードの配信などを行っていきたいので,いつまで経っても遊べないことはないようにしたいと思っています。
――最後に,前作をプレイした人,「戦場のヴァルキュリア2」が初めてになる人それぞれに向けて,メッセージをお願いします。
田中氏:
前作をプレイした方には“BLiTZ(ブリッツ)”という戦闘システムが好評だったんですが,それが大幅にパワーアップしています。ミッションの種類とか勝利条件も,「アイテムを全部回収しろ」「一定時間守りぬけ」「装甲車をある場所まで護送しろ」とか,多彩になっていますし,BLiTZは非常に進化しています。カスタマイズもそうですが,前作を遊んだ方は,さらに楽しんでいただけるかなと。
初めてプレイする方は,今回は「2」なのでもちろん前作とのつながりはあるんですけど,まったく新しい部隊と新しいキャラクターの物語なので,安心してお楽しみいただける内容になっていると思います。ぜひこの機会に,「戦場のヴァルキュリア」の世界を知っていただきたいと思います。
本山氏:
だいたいのことを言われちゃったんですけど(笑)。
今回はハードが変わったということで,「どういうゲームになっているんだろう?」と思う方はいっぱいいらっしゃると思うんです。携帯ゲーム機になったことで,どこでも遊べるという手軽さはありつつ,前作のよかったところはゲームシステムに関して全部入っています。むしろパワーアップしていると思うので,楽しみにしていただきたいと思います。
「2」から入ってくださるお客様には,今回は舞台が士官学校になっているということで,身近に感じられるキャラクターがたくさんいると思います。明るい話ばかりではなく,「戦場のヴァルキュリア」ならではのテーマも,深く深く掘り下げていますので,そのあたりを楽しみにしていただければと思います。
■おまけ
- 関連タイトル:
戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校
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