バンダイナムコゲームスが2009年秋に発売予定のPSP用ソフト「
GOD EATER」(ゴッドイーター)は,次から次へと襲いかかってくるモンスター「アラガミ」と,最大4人で協力して戦うアクションゲームだ。
プレイヤーキャラクターは,「剣形態」(ブレードフォーム),「銃形態」(ガンフォーム),そして「捕喰形態」(プレデターフォーム)の3形態に切り替え可能な「神機」(じんき)と呼ばれる武器を装備して,バッタバッタとアラガミをなぎ倒していく。神機には,銃弾を撃つと消費して,敵を斬りつけたり,捕喰したりすると回復するオラクルと呼ばれるポイントがある。
つまり近距離攻撃が得意なアラガミが相手だからといって,遠距離から銃撃しまくっているとオラクルポイントがなくなってしまうので,ときには接近してオラクルを溜めなければならない。
神機は3形態に切り替えられるが,各形態には複数のタイプが用意されている。剣形態の基本タイプはショートブレード,ロングブレード,バスタードブレード,銃形態はアサルト,ブラスト,スナイパーといった具合に大別できる。タイプごとに攻撃モーションが異なり,それぞれ特有の効果などがあるという。
ミッション開始前の装備選択時に,剣は刀身,銃は銃身を取り替えることでタイプの設定ができる。さらに神機には,装甲パーツがつけられており,このパーツの性能によってプレイヤーキャラクターの防御力や,剣形態時に「R+○ボタン」で現れる盾の展開スピードなどが決まる。
といったように神機は刀身や銃身,装甲パーツの種類によってその能力が大きく異なる。ミッションの内容,一緒に戦う仲間の装備などを考慮して,自分だけの神機を作り上げて戦いに挑むのだ。
本作のキャラクターには,敵の攻撃を受けると消費するHP(ヒットポイント)と,剣形態での攻撃や,ジャンプ,ステップといったアクションを行うと減るST(スタミナ)が設定されている。STは一定時間おとなしくしていれば回復するが,すべて消費してしまうとしばらく動けなくなってしまう。
剣形態で戦っているときは敵の近くにいる可能性が高いので,そんな状態で動けなくなるというのはかなり危険。戦闘中はHPだけでなく,STにも気を配る必要がありそうだ。
なお,キャラクターはHPが0になると死んでしまう。2回までは復活できるが,3回死んでしまうとミッション失敗となる。だが,HPが0になってから30秒以内に「リンクエイド」(緊急蘇生)をほかのプレイヤーに行ってもらえば,死亡回数はカウントされない。味方同士の助け合いがキーになりそうなシステムといえそうだ。
だが,リンクエイドを行ったキャラクターは,HPの半分を分け与えることになる。ということは,味方が倒されたからといって無闇にリンクエイドすると,二人ともピンチになることもあるだろう。しっかりと状況を判断したうえで,リンクエイドするかどうかを決めたほうがよさそうだ。
このほか本作には,アラガミを倒したときにもらえる素材を使って新たな武器を作り出すといった要素など,明かされていない情報がまだまだある。今回発表された情報の詳細を下に引用したリリース文で確認しつつ,続報を待とう。
インターフェースに表現された基本システムを紹介
3つのゲージ
HP(ヒットポイント):敵の攻撃を受けると減少。ゼロになると戦闘不能状態に。
OP(オラクルポイント):銃形態で弾丸を発射することで減少。ゼロになると弾丸が撃てなくなる。剣形態で敵を斬ることで回復する。
ST(スタミナ):剣形態での攻撃の他、ジャンプやステップなどのアクションを行うことで減少。ゼロになると一定時間疲労で行動不能に。一定時間で回復する。
銃形態と剣形態をバランスよく活用することで勝機を作るOPシステム
銃と剣を任意に切り替えられる神機だが、その力の源は敵であるアラガミを形成する「オラクル細胞」のパワーを活用している。弾丸である「オラクル弾」を放つことで神機のOPは消費されてしまうが、逆に剣形態で斬ったり、捕喰することで敵のオラクル細胞を取り込んでOPを回復させることが出来るのだ。一方剣形態でのアクションではスタミナに注意しないで動き続けると疲労して大きなピンチを招く危険がある。銃と剣、両者をバランスよく変形させて活用していくことが効率的な戦闘の秘訣のようだ。一方で、銃や剣に特化したいプレイヤーに向けて、これらのバランスを是正するスキルやアイテムも用意されるので、上手く自キャラを育成してプレイスタイルを構築しよう。
助け合って生き延びろ! 新たなミッションルールを生み出す
新機軸「リンクエイド」システム
本作のマルチプレイミッションでは、1ミッションあたり2度までの『リスポーン』(強制復活)が認められており、
合計3回プレイヤーが死亡するとそのミッションは失敗となってしまう。
しかし、HPがゼロになった「戦闘不能状態」から30秒間は『リンクエイド』(緊急蘇生)を受け付けることが出来る。戦闘不能になってもこの間に仲間からリンクエイドをしてもらえばリスポーン回数には数えられないので、チームとして上手くリンクエイドを活用すれば困難な状況でも協力しながら生き延びてミッションクリアを狙えるのだ。
ただし、リンクエイドを施す側も自らのHPの半分を分け与えることになるため、戦場でのリスクは決して低くはない。過酷な戦場において生き残ってミッションを遂行するためにチームとしての瞬時のリスク&状況判断が求められるぞ。
●プレイヤーの操る武器『神機』には銃形態や剣形態といった、一機で様々な機能が内蔵されているが、その詳細や バリエーション、そしてカスタマイズの基本システムを紹介しよう。
『剣形態(ブレードフォーム)』の基本タイプは3種類
剣形態の「刀身」の種類は3タイプに大別される。短いものほど軽快な剣捌きが可能だが、大きく重い刀身の一撃は強烈な威力を持つ。
タイプ別に威力や攻撃モーションが大きく異なるのはもちろん、それぞれに特有の特殊操作や特殊効果が設定されているらしい(それらの情報は次回以降で公開予定)。これらの刀身はミッション出動前の装備設定時に変更が可能なので、敵の種類や仲間とのバランス、自分のスタイル等に合わせて選んでみよう。 また、各タイプごとに属性値や見た目も異なる多数のバリエーションと強化版が用意されているので、敵を倒して手に入れた素材を使ったより強い武器の合成も楽しめるのだ。
ショートブレード
3タイプの中で最も短く軽い刀身。軽量を生かして非常にすばやい連撃を繰り出すことが可能で、ジャンプからの空中コンボでも多くのヒット数をかせぐことができる。 但し射程は短く、一撃あたりの攻撃力も他のタイプに劣るので、上手く立ち回って手数で勝負することができれば、敵を華麗に翻弄するプレイスタイルを築くことができるだろう。
手数が多く、敵の懐に深くもぐりこむ必要があるため、スタミナゲージには常に気を配る必要がある。
ロングブレード
十分な射程と威力、そしてスピードを備えたバランスタイプの刀身。ダッシュからのなぎ払い攻撃に長けており、敵との間合いを計りつつチャンスを狙って一気に詰めて連撃を食らわせ、すぐに離脱するといった戦法を得意とする。
バーストモード発動中は剣戟も加速するため、強力なコンボを喰らわせることができるので積極的に狙っていきたい。
バスターブレード
3種中最大のリーチと攻撃力を持つ刀身。その分重量も大きく大振りとなるが、狙い済ました一撃は画面を震わすほどの圧倒的な
打撃力を誇る。また横方向へのなぎ払いは複数の敵に囲まれた
戦いでも効果を発揮する。ロングブレード同様バーストモード中の速度アップを利用して連続攻撃も狙っていきたいが、フォローモーションのすきも大きいため、無闇に振り回して反撃を喰らわないように注意したい。
『銃形態(ガンフォーム)のタイプは3種類』 さらに弾丸バリエも豊富
アサルト
連射性能:◎ 射程:○ 攻撃力:△
連射性能に優れ、幅広い弾丸を運用できるバランス型。至近距離から中距離までをフォローするので扱いやすいが攻撃力補正は弱いので手数で勝負するプレイに向いているだろう。
ブラスト
連射性能:○ 射程:△ 攻撃力:◎
射程はないが攻撃力が高いので、近距離射撃に特化した効果範囲の広い爆撃系弾丸との相性が良い。逆に弱点を狙い打つには不向きで、熟練が必要。
スナイパー
連射性能:△ 射程:◎ 攻撃力:○
3種中最大の射程を誇り、長距離からの狙い撃ちに最適な銃身。レーザータイプなど一発のOP消費の大きい強力弾を使用して安全且つ確実に狙い撃とう。
自身を守る『装甲パーツ』にも3つのタイプが存在する
銃と剣の攻撃要素以外にも、神機には装甲パーツが取り付けられている。これらのパーツの種類によって、基礎防御力の増減と、剣形態時に「R+○」ボタンを押すことで展開できる盾の展開速度や防御性能が異なってくる。敵の攻撃に対しては○ボタンによるステップなどでの緊急回避も重要だが、時には敵の攻撃を盾で受けてすかさず反撃を繰り出すことも大事な戦術となるだろう。剣や銃同様、バリエーションと強化のパターンは多数あるので、自分にあったスキルなどの組み合わせで最適なものを作り出そう。
シールド
バランスに長けたノーマルな盾。展開速度、ダメージ減算量ともに中程度。どのようなアラガミにも柔軟に対応できるため、複数種類のアラガミと同時に戦う際に有効。
タワーシールド
防御能力に長けた巨大な盾。展開速度は3タイプで最も低いが、高いダメージ減算能力はそれを補って余りある。アラガミの予備動作を読みきることができれば、勝率が格段に向上するだろう。
バックラー
展開速度に長けた小さな盾。ダメージ減算量は3タイプで最も低いが、予備動作が少なく、範囲の広い攻撃を持つアラガミとの至近距離の攻防で大きな効果を発揮する。
戦闘を優位に進めるためのシステムを紹介!
戦闘中アイテムの使用
セレクトボタンを押すことで、画面中央にアイテムスロットが出現。選択して○ボタンで使用可能。回復錠やスタングレネードなど、戦闘中に役立つアイテムを積極的に活用しよう。
銃形態でのエイムモード
銃形態でRボタンを長押しすると、視点と操作がエイムモードに移行する。十字キーでサイトを敵に合わせて精密射撃が可能になるぞ!
地形の高低差を利用した攻防
フィールド上に点在している高台にジャンプで上れば、通常空中に浮いていて狙いにくい敵なども攻撃しやすくなるぞ。ただし高台に上っている時は敵もそれに合わせた攻撃を仕掛けてきたり、同じように上ってきたりもするので決して安全地帯ではない。状況を見計らって活用するといいだろう。
『アラガミ』ピックアップ
ゴッドイーター達が戦う『アラガミ』は大小、変異種など含め数十種に及ぶ。今回はアラガミの中でも巨大な体躯と圧倒的な火力が特徴の『クアドリガ』と、小型のアラガミ2種を紹介。
[クアドリガ]
発生起源:地中海沿岸
骨のような形骸、キャタピラのような前足、硬い金属装甲など様々な要素をあわせ持ち、既存の概念による形容を拒否するかのごとき異様な進化を遂げた四足歩行のアラガミ。巨体に似合わぬ機動力と、人類が使用していた兵器を模倣した大火力の攻撃は、さながら戦艦級の脅威となっている。巨大な体躯ゆえに、頭部への直接攻撃にはジャンプを駆使しての剣戟の腕が求められる。
[ザイゴート]
発生起原(ルーツ):アメリカ大陸〜全世界
オウガテイル同様に世界中に分布する飛行型の小型アラガミ。女体と卵殻が融合したような奇怪な形状に巨大な瞳が備わっている。空中を高速で移動しながらの多様な攻撃は非常に対処しにくく、反撃も困難。銃形態で狙うにも正確な狙撃の腕が必要とされる。集団においては策敵行動も行い、他のアラガミを呼び寄せることもある厄介な存在。
[オウガテイル]
発生起源:アメリカ大陸〜全世界に分布
現在世界に最もおおく棲息が確認されている二速歩行型の小型アラガミ。ゴッドイーターの間では「こいつを一人で倒せてはじめて一人前」といわれる。しかし強靭な脚力による跳躍と、巨大な尻尾を振るっての攻撃は油断をすると手痛いダメージとなる。また集団での行動が多く見られ、複数を同時に相手にすることは熟練したゴッドイーターにとっても危険な行為である。
新キャラクター
今回は主人公たちを見守り、導く周囲の主要人物を紹介。
ペイラー・榊 博士
極東支部で独自のアラガミ研究を続ける研究者。主人公達の教育役でもある。シックザール支部長とは旧知の仲。切れ長な瞳の奥で、何を考えているのか計り知れない人物である。(CV.楠大典)
シックザール支部長
主人公が招聘されたフェンリル極東支部を仕切る人物。やわらかな物腰ながら、支部間での政治的交渉力にも長け、極東支部主導による大規模な計画を遂行している。(CV.小山力也)
雨宮ツバキ
主人公をはじめとする第一部隊を指揮、統括する女教官。数少ない「引退」したゴッドイーターのひとりでもある。リンドウの実の姉。(CV.田中敦子)
イラストレーション:板倉耕一(BNG)