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印刷2010/05/17 12:12

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海外ゲーム四天王 / 第44回:「Star Wars: The Force Unleashed」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第44回:今週のウーキー族:「Star Wars: The Force Unleashed」
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 現代の叙事詩ともいえる壮大なスター・ウォーズサーガは,映画だけでなく,小説やコミックス,テレビシリーズなどさまざまなメディアで展開されている。もちろんゲームもその一つで,とくに今週の「Star Wars: The Force Unleashed」は本家Lucas Artsが制作した由緒正しい作品。エピソード3とエピソード4の間をつなぐストーリーが,ダークサイドに堕ちた主人公の目をとおして描かれるのである。物理エンジンを思い切りフィーチャーしたフォースパワーが最高に面白い本作を,自分はジャワの生まれ変わりではないか,おもちゃとか集めちゃうし,と密かに思い込んでいるライターのUHAUHA氏が紹介する。

いやー,昔のジェダイはホントにすごかった あんな物まで落としてしまうフォースの威力を堪能しよう

 

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 「一つ7万円もするレゴのミレニアム・ファルコン号を二つも買って奥さんに怒られているヒマがあるなら,これを遊んでみなさい!」と4Gamer編集部に優しく勧められたのが,今週の「海外ゲーム四天王」で紹介する「Star Wars: The Force Unleashed」だ。

 タイトルからすぐに分かるとおり,本作は映画「スター・ウォーズ」を題材にしたアクションゲームで,開発は映画の生みの親であるジョージ・ルーカス氏が率いるLucasArtsが行っている。2008年にPlayStation 3版,Xbox 360版,Wii版,PSP版,そしてニンテンドーDS版が発売されているのだが,2009年末に“Ultimate Sith Edition”にアップグレードした際,コンシューマ機と共に,待望のPC版がついに発売されたのだ。

 

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 本作でプレイヤーは,スター・ウォーズ サーガにおけるエピソード3「シスの復讐」とエピソード4「新たなる希望」の間を埋めるストーリーを体験することになる。映画で描かれなかった部分だけに,勝手な話が加わり,映画のイメージとかけ離れてしまわないかと心配になるファンも多いだろう。
 しかし,本作のすべてがジョージ・ルーカス氏の監修を経て承認を受けているため,公式のストーリーとして認められているほどだ。スター・ウォーズファンならばプレイしなくてどうする! といいたくなるほど,完成度の高い物語になっているのだ。

 

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 まずは,そんな本作のストーリーを,簡単に紹介しておこう。ウーキー族の故郷,キャッシークに隠れるジェダイの生き残りを抹殺するためにやってきたシスの暗黒卿,ダース・ベイダーは,殺害したジェダイの息子ギャレン・マレックという少年と出会う。
 マレックの潜在能力を感じたベイダーは,皇帝パルパティーンにさえ存在を隠しながらマレックを弟子として育てることにした。ベイダーに鍛えられるうち,ダークサイドを極めたいと思い始めていたマレックだったが,やがてベイダーが自分を弟子として育ててきた本当の理由を知ることになる……というものだ。

 スター・ウォーズをテーマにしたゲームでは,プレイヤーはジェダイもしくは共和国側のキャラクターになり,ダース・ベイダーやストーム・トルーパーなど銀河帝国の悪い連中と戦っていくというものがほとんどだ。
 しかし,ストーリーから分かるように,本作では強大なパワーを持ったダークサイド側の人間を操作することになる。しかも,マレックの存在はダース・ベイダーしか知らないので,ジェダイや反乱軍だけでなく,本来は味方であるべき帝国軍さえ攻撃してくるのである。

 

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 産業廃棄物で覆い尽くされた星,ラクサス・プライム,キノコだらけの惑星フェリーシア,TIEファイター生産工場,そしてデス・スターの内部など,ゲームのステージはバリエーションに富んでおり,それぞれが美しいグラフィックスで描かれている。さらにミレニアム・ファルコン号の試作機の残骸のようなものが転がっていたり,映画にも登場する機体やキャラクターが次々に登場するなど,スター・ウォーズファンであれば嬉しくなるようなシーンが随所にちりばめられているのも魅力だ。
 そういえば,ジェダイ評議会のメンバーで,エピソード3で行方知らずになっていたシャク・ティが,“オーダー66”(ジェダイの抹殺指令)を逃れ,惑星フェルーシアでひっそりと暮らしていたなど,映画をフォローするようなシーンも出てくるのだから,楽しくないはずがないではないか。

 

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 ゲームは,次々に現れる敵を片っ端からなぎ倒していくというオーソドックスなアクションだが,前述のとおり主人公が強力なダークサイドのフォースを操れるため,それを使ったアクションが中心となる。
 電撃を放つ「フォースライトニング」でシビれさせたり,「フォースプッシュ」で周辺の敵や通路を塞いでいる扉を豪快に吹き飛ばしたり,「フォースグリップ」で敵やオブジェクトを掴み上げてほかの敵にぶつけたり,離れた場所のスイッチを操作したり……今までのゲームにはないようなアクションが体験できるだろう。フォースライトニングで麻痺させ,ライトセーバーで斬りつけ,さらにフォースプッシュで突き飛ばしてからフォースグリップで掴んで投げるといったコンボ(連続攻撃)があらかじめ用意されているので,それらを自由に使えるようになると,実に気持ちがいい。

 

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 ライトセーバーによる攻撃も,フォースと組み合わされたコンボで戦うのが基本。ライトセーバーとライトニングのコンボや,フィニッシュにフォースプッシュを使うコンボなど,さまざまなものが用意されている。
 実は最初からすべてのコンボは使えず,敵を倒すなどして手に入るフォースポイントを貯めてレベルアップしていくことで,コンボの種類を増やしたり,フォースをパワーアップできるのだ。より強力なコンボを使って倒すことで通常のフォースポイントにボーナスが加算されるので,いつもコンボを使って倒していくのがセオリーだ。

 

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 ダメージは,攻撃を受けるとライフゲージが減っていき,ゲージがなくなるとゲームオーバーというシステム。しかし,敵を倒すと放出されるエナジーが自動的に吸収され,ライフゲージが回復されるので,敵を倒し続ければ死ににくくなる。
 ゲームの難度はスタート時に選択できるが,難度ごとのゲームバランスがうまく取られており,腕にあったものを選ぶことで,アクションゲーム初心者から上級者まで楽しめるはずだ。

 

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 とにもかくにも,スター・ウォーズファンならば絶対に楽しめること間違いなしの本作。ちょっとネタバラしをしてしまうと,映画に登場したさまざまなキャラクターをプレイヤーキャラとして使うことができるし,実はマルチエンディングになっていたり,あのスター・デストロイヤーをフォースで……書きたいことは山ほどあるのだが,このへんはぜひプレイしてご自分で確かめてほしい。

 また,本編のほかに追加シナリオとして,惑星ホスでルーク・スカイウォーカーと戦ったり,ジェダイ聖堂での戦ったり,惑星タトゥイーンでのオビ=ワン・ケノービを追跡したりといった三つの追加シナリオも用意されている。本編と比べてかなり短めになっているが,こちらもスター・ウォーズ好きならば心の底から楽しめるだろう。

 

 

コラム:カッコよすぎるフィニッシュアクション
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 強敵を相手にした場合,指定されたボタンの入力をフィニッシュ時に要求されることがある。指定のボタンを押すせば自動で戦いが進んでいくので楽チンだが,このときの演出やカメラアングルが本当にカッコいいので,一見の価値あり。ちなみにボタン入力を間違えても,成功するまで何度でもやり直せる

 

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■■UHAUHA(ライター)■■
 最近はやりの立体視に興味があるというライターのUHAUHA氏だが,残念ながら現在使っているグラフィックスカードは「NVIDIA 3D Vision」に対応していない。そこで4Gamer編集部の一部では,UHAUHA氏をそそのかして対応するグラフィックスカードを購入させ,いらなくなったほうを頂戴しようという陰謀が動いている。極秘計画なので,誰にも言わないでほしい。
  • 関連タイトル:

    Star Wars: The Force Unleashed Ultimate Sith Edition

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