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[E3 2010]8月発売。“パラドゲー”最新作「Victoria 2」は,若干取っつきやすくなったかも
1835年から第2次世界大戦前夜まで,いわゆる「ビクトリア王朝時代」を含めた近現代をテーマにした本作は,他のシリーズと比べても内政を重視したマネジメントが特徴だ。
画面左上にまとめられたメインインタフェースは8項目に分類されているが,うち軍事関係の「Military」は1項目に収まっているほど。残る7項目が「Production」(生産)「Budget」(予算)「Technology」(技術)「Politics」(政治)「Population」(人口)「Trade」(輸出入)「Diplomacy」(外交)となっているあたりからは,工業化を目指した生産力の向上や貿易,あるいは政治や思想による社会の形成に焦点が当てられていることを,はっきりと感じ取れる。
Victoria 2では例えば,採掘した資源を工場に送り込み,そこで物資を生産して海外に輸出したり,国内の需要に当てたりする。それで得た資金で国家運営を行うわけだが,税金を取り過ぎると市民の消費が減ってしまって物が売れなくなり,結果として税収が減ってしまったりということもあり得る。
人口グループによって識字率が異なるといった細かい調整がなされているほか,さらに保守やリベラル,社会主義,共産主義,無政府主義,ファシストなどといった思想レベルを持っていて,国体の変化に,特定のグループが敏感な反応を示すようにもなっているとのことだ。
前作が登場したのは2003年のこと。あれから約7年も経過しているためか,全体的に洗練された印象で,状況を知らせてくれるポップアップが画面右側の小さなアイコンにまとめられているのもスマートだ。また,経済や国土拡張で自分なりのゴールを設定し,それに向かって動くこともできるようである。
発売予定日は2010年8月13日が設定されており,現在はバグ取りや細かなアップデートで忙しい時期だとか。最近のParadox Interactive製品で鍛え上げられたストラテジーゲーマーにとって,Victoria 2は,挑戦しがいのある作品になりそうだ。
- 関連タイトル:
ヴィクトリア2【完全日本語版】
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