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第2回の開催も決定! 豪華アーティストが集結したピアノ中心のゲームミュージックライブ「KEYS OF GAME Volume 1」のレポートを掲載
本稿では,豪華アーティストが一堂に会し,新旧さまざまな名作ゲームの楽曲を披露した同イベントの模様をレポートしよう。
「KEYS OF GAME Volume 1」公式サイト
ジャンルはバラバラだが名曲揃い
今回が初披露となる楽曲も
ライブの幕開けを飾ったのは,「ひぐらしのなく頃に」と「うみねこのなく頃に」の楽曲を演奏するユニット“荒井眼力”のお二人。ピアノとチェロによる演奏で「Worldend」「金色の嘲笑」と続けたあと,「ひぐらし」でもとくに人気の高い楽曲である「you」を披露してくれた。
演奏終了後は,MCを務める“イソッチ”こと声優の磯村知美さんと,「ファイナルファンタジーXI」「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」などへの楽曲提供で知られる作曲家の谷岡久美さんが登場。荒井眼力のお二人もあらためて会場に向けて挨拶をし,「5月5日,こどもの日にもここ(Shibuya duo MUSIC EXCHANGE)で『ひぐうみライブ』を開催します」と告知を行った。なお,詳細は近日公開される特設サイトにてチェックしてほしいとのことだ。
そして再びライブコーナーへ。次にピアノの前に座ったのは,国内外で高い評価を得た「ニーア ゲシュタルト」「ニーア レプリカント」の楽曲を担当した帆足圭吾さん。ピアノソロで「魔王」を奏で終えた頃,ヴォーカルのエミ・エヴァンスさんもステージに登場し,「オバアチャン」「カイネ/救済」が続けて演奏された。
ここでMCが挟まれ,エミさんが「初めてニーアの楽曲をライブで披露できるということで,二人とも今日をずっと楽しみにしていました」とコメント。それから帆足さんが「次の曲は,ゲームをプレイした人ならばロボット山での素材集めで印象に残っていると思います」と前置きし,「愚カシイ機械」のピアノアレンジ版を披露した。
続いて,エミさん曰く「ずっと歌ってみたかった」という「エミール/犠牲」が演奏されたのだが,何でも原曲のヴォーカルを担当したのは当時14歳の少年で,現在は声変わりで歌えなくなってしまったとのこと。ゲームのファン的には少々残念なお知らせだったが,エミさんが歌ったバージョンも原曲に負けず劣らず素晴らしいものだったのは,言うまでもないだろう。
最後に,「イニシエノウタ/虚ロナ夢」「Ashes of Dreams / Eng. Version」と2曲続けて披露し,「ニーア」のライブは終了。お二人は大きな拍手に送られつつ,舞台袖へと消えた。
そして3番手はピアコン1号こと,江草啓太さんの予定だったが……なんと江草さん,体調を崩して左手が上がらなくなってしまったとのこと。しかし「ピアノは片手でも演奏できる!」と,急遽左手役をやってもらう助っ人としてピアニストの鶴来正基さんをお招きし,1台のピアノを二人で弾くという“連弾”スタイルで演奏することになった。
楽曲は「ニーア」とはうって変わって楽しげな雰囲気の物が中心となっており,「スペランカー」「イー・アル・カンフー」「オホーツクに消ゆ」「マッピー」「MOTHER」「沙羅曼蛇」といった懐かしのゲーム音楽に,思わず体でリズムを取ってしまう人も多く見受けられた。
演奏後,江草さんは「連弾は2人分のグルーヴで凄く世界が広がる」と感想を語り,また鶴来さんも「連弾を人前で披露するのは初めてです。色々な可能性があるとは感じましたが,ものすごく疲れますね(笑)」とコメントしていた。
15分の休憩を挟み,登場したのはピアコン3号こと甲田雅人さん。MCのお二人に「緊張しすぎで休憩中から命の炎が消えそうだった」「髪型をクラウドにしてくるって言ってたじゃん」などとイジられ,いっぱいいっぱいになりつつも往年の名曲「VampireKiller」を見事に演奏してくれた。
その後のトークタイムでは,甲田さんがピアコンに参加することになったきっかけについての話となったのだが,プライベートでも親交のあるイソッチさん曰く「甲田さんが地獄のミサワみたいなアピールをしてくるから「ピアコン」プロデューサーの小川洋輝さんに紹介してみたら,ピアコン3号に決まっちゃった」とのこと。また,舞台袖に消えたあとも「ニーアライブで凄く感動してた時に『ねぇねぇ白シャツなんだけど乳首透けてないかな?』って言いにきて……ホントにヴァンパイアキラーならぬ甲田キラー来いって思いました」とイソッチさんに暴露されるなど,容赦なくイジられていた。
そしてライブもいよいよクライマックスへ。これまでMCをやっていた谷岡さんがピアノの前に座り,「悪魔城ドラキュラ トリビュート」より「喝采なき奏楽堂」を演奏し,「星月夜」「Memories of Ring of Fates」と続けた。
「ファイナルファンタジーIV」からの「愛のテーマ」では,「ムーディーにアレンジしようと思ったらムーディーになりすぎた。なんだか,やんごとなき関係のセシルとローザになってしまった」とコメントした谷岡さん。言葉どおり(?)というか,バーなどで流れていそうな非常に雰囲気のあるアレンジに仕上がっていた。
その後,ゲストの清田愛未さんも登場し,このライブのために二人で作ったというオリジナル曲「星の揺りかご」を披露。美しい旋律に清田さんの染み渡るような歌声が完璧にマッチしており,筆者も含め会場全体が完全に聞き入っていた。
その後,ラストナンバーとなる「Awakening」(ファイナルファンタジーXI)が演奏,され,2時間半にも及んだ長丁場のライブは幕を閉じた。
なおイベント終了後には,イベントのプロデューサーを務めるドッグイヤー・レコーズの小川洋輝氏から,第2回ライブの開催決定に関する発言もあった(6月〜7月くらいの開催を予定しているとのこと)。第2回の詳細については,具体的な動きがあり次第ドッグイヤー・レコーズの公式サイトに掲載されるので,残念ながら「KEYS OF GAME Volume 1」に参加できなかったというゲーム音楽ファンは,定期的にサイトをチェックしておくといいだろう。
ドッグイヤー・レコーズ公式サイト
■セットリスト
荒井眼力
「Worldend」(『うみねこのなく頃に』より)
「金色の嘲笑」(『うみねこのなく頃に』より)
「you」(『ひぐらしのなく頃に』より)
帆足圭吾
「魔王 〜 ピアノソロ」
帆足圭吾&エミ・エヴァンス
「オバアチャン」
「カイネ/救済」
「愚カシイ機械」
「エミール/犠牲」
「イニシエノウタ/虚ロナ夢」
「Ashes of Dreams / Eng. Version」
(以上,すべて『NieR Gestalt(ニーア ゲシュタルト)』/
『NieR Replicant(ニーア レプリカント)』より)
江草啓太&鶴来正基
「スペランカー メドレー」(『スペランカー』より)
「イー・アル・カンフーのテーマ」(『イー・アル・カンフー』より)
「オープニングテーマ」(『オホーツクに消ゆ』より)
「マッピー」(『マッピー』より)
「Snowman」(『MOTHER』より)
「Power of Anger - Poison of Snake」(『沙羅曼蛇』より)
甲田雅人
「VampireKiller」(『悪魔城ドラキュラ』より)
谷岡久美
「喝采なき奏楽堂」(CD『悪魔城ドラキュラ トリ
ビュート』より)
「星月夜」(『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』より)
「Memories of Ring of Fates」(『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』より)
「愛のテーマ」(『ファイナルファンタジーIV』より)
谷岡久美&清田愛未
「星の揺りかご」(オリジナル曲)
谷岡久美
「Awakening」(『ファイナルファンタジーXI』より)
- 関連タイトル:
ニーア レプリカント
- 関連タイトル:
ニーア ゲシュタルト
- 関連タイトル:
ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト
- 関連タイトル:
ファイナルファンタジーXI
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ファイナルファンタジーXI
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